2005・12月  日々好日
                        
一年を振り返ってみれば、なつかしい日々ばかり……

   



12月31日(土) 「ありがとう今年」

★毎日小学生新聞に「とらちゃんつむじ風」の紹介がありました。

           
  
        産経新聞12月19日                    毎日小学生新聞12月23日


★茶の間の掲示板には、今年も思い出がいっぱい貼り付けられました。折々にいただいたカードやあの時の記念写真などなど。ホームページには書けないたいへんなこともいろいろありましたが、いい1年だったと感謝でくることがありがたいです。   
            
          

★お正月の間に読みたい本がたまりました。観たい映画もあります。書きあげなければならないものや、宿題もたまっています。来年もゆっくり、いえ、楽しく、忙しく進んで行けたらいいなあと思います。2006年、みなさんにとって、願いが叶ういい年でありますように。

                 


12月30日(金) 「一日キッチン」

★栗きんとんは、毎年次女が作ってくれます。くちなしを入れて黄色く茹で上がったさつまいもを裏ごしするのが一仕事なので、助かります。きんとんを作るとき、いもはできるだけ厚くむかないといけません。「もったいないよね」ということで、油でかりっと揚げて、砂糖でからめました。「ほっ、いけるやん」。多少皮が口に残りますが、噛みしめていると、うん、これはこれで、良しです。


       
                           
                                        
捨てられる運命だった芋の皮

★新しい餅つき機は、すぐれものです。もち米を、あらかじめつけておかなくてもいいのです。かして、水を切って、セットすればすべて彼がしてくれます。いえ、待てよ。もち米の袋を見てみると、もち米そのものも、新米なら30分つければいいようです。昨年までは6〜7時間は水につけていたのですが。いずれにしても、彼が優れているのは、パンも焼けることです。試しにフランスパンを焼きました。4時間半もかかるのですが、これも、粉とイーストと水を入れて放っておくと、勝手にこねて、ねかせて、発酵させて、焼いてくれます。お味のほうは? ふむふむ……。あしたマックにやってみよ。マックはパンが大好きなのです。

                   
                  


★遊びながら、おせちの用意が整いました。

12月29日(木) 「めでたしや」

★まあまあなんと、削り節を詰め合わせたダンボール箱が届きました。なぜ送ってくださったのかは、勘違いして削去したメールに書いてあったそうなのですが、電話でお伺いしたところによりますと、ご本人の還暦の内祝いとわたしのパーティのお祝いと、おいしいので孫にという気持ちなど、なにやらかにやらをかねたものだそうです。なんともいえないいい香りがしています。さっそく昆布といっしょにだしをとって、まずは棒だらを炊きました。白味噌のお雑煮にふりかけるときのことを思うだけで、生つばが出てきます。昔からお祝い事にはかつお節を贈る習慣があるようですが、豊かな気持ちが体中にあふれてくる感じがします。
 
           

おせちを作りながら、年賀状にやっととりかかっています。。後二日もあるという気持ちになれるのは、体調がすっかり戻ったからで、少々の無理がきくところが、うれしいです。


12月28日(水) 「削去……したなら、ごめんなさい」

★迷惑メールの件名も最近は、(もしかしたら知人かも)……と削去する前に一瞬躊躇するように工夫されています。「アドレス変わりました」「先日メールした件です」「お返事遅くなりました」「初めてメールします」……。いえいえ、迷ったら消す。そう決めています。見慣れないアドレスもそうです。ところが、メールをくれた友人が、「三日前にメールでも知らせたのだけれどアドレスが変わったのよ」とか、「メールでご挨拶申し上げたのですが」と初対面の方にいわれることが続いて4件ありました。どうやら、前記の件名に似たものだったようです。わたし、メールに対しての反応早いです。自称ツバメ返しならぬ、「とんぼ返し」と名づけています。返事の必要があるメール内容で、応答がない場合は消してしまっています。再度タイトルを変えて、送りなおしてくださいね。ちょっと付け加えさせてもらうと、手紙の返事は、めちゃ遅いです。

★10日のとんぼパーティでいただいたお花、まだじゅうぶんきれいです。でも、お正月の間持つかといえば、なんとも微妙なところです。どうしようかと思っていたら、東京の町子ちゃんから、南天・千両・蘭などなどをアレンジしたお正月のお花が届きました。以心伝心。ありがたきかな。


            


12月27日(火) 「とんぼパーティ、アップ」

★わあ、疲れた……。年末の忙しい中、「とんぼパーティ」のアップに一日費やしてしまいました。年賀状もまだ書いていないというのに、やり始めたらとまりません。まだ途中ですがアップします。「とんぼワールド」の中の「とんぼパーティ」をクリックすれば見ることが出来ます。よろしければ見てやってください。

★66666ヒットはぴあのさんでした。ご希望の本をプレゼントします。お知らせください。


12月26日(月) 「もういくつ寝ると……」

★毎月第4月曜日は、地域の高齢者を対象にした集い「お元気です会」のある日です。「みんなで門松を作ったから」とスタッフが届けてくれました。竹もスタッフで切り出したそうです。立派なものです。また、海遊館のカレンダーも届きました。おじょうさんが海遊館に勤めていらっしゃるのですが、毎年、毎年いただいています。海の生き物の神秘でかわいい表情はたまりません。門松とカレンダーがそろい、いつ来年になってもいいのですが、うわー、どうしよう……。のんきにかまえていたのですが、お正月まで、あと五日……。

                

★今日は一日、大阪でした。途中によるところがいくつかあって、西梅田から心斎橋まで歩きました。心斎橋から地下鉄に乗ろうと思ったところ、動物園前で人身事故があったらしく、いつ復旧するかわからないということでしたので、難波まで歩きました。

★もうすぐ66666です、ヒットされた方はお申し出ください。


12月25日(土) 「確認」

★ごはんを炊くとごっちんになることが多いので、炊飯器を買い換えようといい続けていました。「どうせ買うんだったら早く買えば」といわれつつも、ときどきうまく炊けることもあるので、のびのびになっていました。いよいよ重い腰をあげ買いに行ったのですが、家にもって帰って箱を開けたとたん、まず目にとびこんできたのが、FF式石油ストーブのチラシでした。この種のストーブが欠陥だということは、新聞やテレビで見て知っていたのですが、あれだけ通知をしても気がつかない人がいるだろうし、もし事故につながったら責任は松下電器にあるのだろうから大変だなあと思ってはいました。炊飯器を買ったにもかかわらず、「FF式石油ストーブを捜しています」のコピーを見たとき、松下電器の手を尽くしている姿勢に感激しました。ささやかながら協力します。お宅のストーブは大丈夫ですか? 給排気筒が屋外に設置されているものだそうです。

         

我が家の石油ストーブは久しく使っていないのですが、備え付けでそのタイプなので念のために確認してみましたが、三菱でした。

★年末の恒例として、家中の蛍光灯を、いっせいにつけかえました。家中が明るくなりました。


12月24日(土) 「クリスマスカード」

★「ぼく、がんばったんだよ」のモデルの少年の一家からクリスマスカードが届きました。本の中にも書いたのですが、老舗の印刷屋さんでもあるパパ考案のカードは、毎年とても手のこんだ素敵なものなので、社交的なパパとママは800通も出されるそうです。

               

その一枚が、今年はわたにも来ました。カードの裏面には……。

            
            なんとなんと、夢でも見ることができない書店の書架が♪

多面にわたりご活躍の吉村家のホームページも合わせてごらんください。

★66666のカウントが近づいています。ヒットされた方は、プレゼントをクリックして、ご希望の本をチェック、メールでお知らせください。ご住所もね。


12月23日(金) 「年賀状の予告」

★「大きなトト」と孫を興奮させた大皿からはみ出すほどのタイは、かまぼこ。快気のお祝いに届いたものです。大手術を乗り越え、お元気になられて、ほんとうによかったです。ちなみに、かまぼこは真空パックになっていて、1月の中ごろまで日持ちするそうですので、切り身にして、お正月にいただきます。

                

★夫が、年賀状に宛名を書いています。ふーん、今年は、セブ島でスキューバダイビングをしている写真を使うのか……。わが家の年賀状は、娘たちが成長してからは、夫は夫、わたしはわたしで考えるのが恒例になっています。わたしは、毎年干支にこだわってきたのですが、今年はイメージがまとまりません。というのも、犬に対する思い入れが年々深くなって、なかなかしっくりこないのです。たぶん、イラスト抜きになりそうです。


12月22日(木) 「吹雪」

★なんとまあ、珍しく吹雪いています。雪が地面に舞い降りる寸前にまた空中に舞いあがって、狂ったように踊り続けています。パンジョの講座の日ですが、名古屋からの生徒さんは帰りの電車のことを考えてお休みのメールが入りました。若いママさんからも、お子さんがお熱でお休みさせてくださいとおこと。高齢者の受講生もいるので、きっと閑散とした教室になるかなと思ってでかけました。案の定、途中で携帯に欠席の連絡が入りました。パワフルなSさんが目が開けてられないほどの頭痛だそうで、とても運転できないからとのことでした。過労だそうです。ゆっくり休んで、早く治してくださいね。教室に着くと、いつもバイクでやってくる生徒さんからも雪のため欠席しますとの連絡があったとのことです。結局、雪の中、来てくれたのは半数の4人。よくまあお越しというわけで、物語のふくらませ方、物語の変身のさせ方について勉強してもらいました。2時間たっぷり。でも……。いくら力説しても机上の空論かもしれません。一番勉強になるのは、作品を合評しながら具体的に説明することです。提出されていた作品は、欠席者のものだったので、しかたがないですね。お休みだと思っていた80歳のHさんは、元気にやってこられました。よかった、よかった。よかったといえば、いつも資料をプリントしてくれる受付の方が、「受講したくなりました」といってあれこれ質問してくれました。手作りプリントけっこういい線いってるんだと自信がつきました。

★友人のYさんの親友のシンセサーザーの演奏家松尾泰伸さんがプロデュースした「YUKASHI」というCDが出ました。密閉されたスタジオではなく、自然に囲まれた開放的な空間で収録しよう」ということで、本宮町の廃校でレコーディングされました。収録の日は、寒さも厳しく雨だったのですが、窓を開けっ放しにして、雨の音や風の音もサウンドとして利用されたそうです。歌うのは癒し系ポップス歌手ゆかしさん。熊野をテーマにした「祈り」を中心に松尾さんの仲間のオリジナル8曲が収められています。今、その曲を聴きながらこれを書いています。日本の民謡を歌い続けてきた、これからも歌い続けたいというゆかしさんの歌声は、心に郷愁を呼びおこさせます。


            
      宇宙のワルツ。思い出してください、大空を自由に飛び回っていたときの記憶を……。


12月21日(水) 「調律」

★娘たちふたりが中学生になりピアノを弾かなくなってからも、調律は毎年してもらっていたのですが、時間の折り合いがつかなかった年に、「もう弾くこともないから」とお断りしました。孫が二歳になり、指先でおもちゃがわりに鍵盤をたたくようになって、ピアノの音が正しいかどうかが気になりだしました。ピアノとしては一番ランクの低いものなので、いっそ処分してエレクトーンにしようかと悩んでいた矢先、懐かしい声で、「五年が経ちましたよ」と電話がかかってきました。調律師のT氏からでした。わたしはすっかり忘れていたのですが、「ピアノを弾かないのなら五年に一度の調律でいいですよ」、といってもらっていたそうです。「調律すればじゅうぶん弾けます」との一言で、悩みが解消しました。古いピアノを、一時間半もかけてていねいに調律している音が部屋からもれてきます。一音一音語りかけるように響いてくる音は、滅入っていた心を落ち着かせてくれるのにじゅうぶんでした。

        
             次回の調律は、孫がピアノを弾きはじめる三年後に

★一方、朝から植木屋さんが入っていました。夫が、切り落とした枝などかきあつめてトラックに載せてくれました。とても安い植木屋さんなので、それぐらいはしなければなりません。わたしも熊手で落ち葉をかきよせながら、去年の今ごろ夫がヘルニアの病み上がりだったことや、アメリカからお客さまが来るので気ぜわしかったことなどを思い出していました。たいへんといえば、今朝のことです。お風呂に入っていた次女から、「追い炊きができない」とヘルプが入りました。ヤカンとナベでお湯を沸かし、10杯近くお湯を運びましたがらちがあきません。ひいばあちゃんの部屋のガスストーブもつかない……ということは、お風呂の故障ではなくガスに問題がありそうです。それならと、まだ7時半を回ったところなのでたぶんだめだと思いつつ、電気ガス水道で困ったときの頼みの綱、江藤さんに電話をしました。「もしもし」と元気な江藤さんの声が電話の向こうでしたときは、ほっとしました。「それなら、ガスメーターについている赤いランプがチカチカしていないか見てください。もしチカチカしていたら、左にあるぽっちりの黒いカバーを外して、しばらく押してみてくださ。それでいけると思いますが、いけないときは電話ください、かけつけます」


                
              中央が赤いランプ 左の黒いのがぽっちりのカバー

言われた通りにしてみたら、ちゃんと点火しました。「自動ガス漏れ装置が働いたのでしょう」ということでした。それにしても、ガスの威力はすごいです。あっという間にお風呂が沸きました。運んだ10杯の熱湯の微力だったこと。江藤さんのことは、このホームページの「とんぼワールド」の「とんぼ賞」、「困ったときの頼みの綱部門賞」をごらんください。そういえば、「とんぼ賞」、しばらくだれにも差し上げていません。冬休みにしなければならないことがまた増えました。


12月20日(火) 「宅配事情」

★三日ほど前、いつも荷物を取りに来てくれる宅配便のお兄さんがいっていたのですが、今の時期、荷物の量が急増しているそうです。夜の11時過ぎに遅くなってしまったと思いながら集配所に帰ってみると、なんと一番早かったそうで、「そのうちだれかが倒れるだろう」といっていました。今日、宅配便が届いたついでに、発送分を持って帰ってもらおうと思ったのですが、カード用の機械を持っていなかったので、夕方、集配所に持込ました。雪のために宅配便が遅れているとかで、見慣れない背広姿の人まで窓口に居て、殺気立っていました。こずんでいる荷物がいっぺんに動きだしたら、ほんとうに倒れる人が出るかもしれません。翌日着くということはありがたいのですが、翌々日でもかまわないケースもあります。でも、「これは遅くてもいいのよ」なんて言い出したら、却ってややこしくなるかもしれません。とにかく倒れないように、お大事にしてください。どんなに忙しくても同じ賃金というのがね……。


12月19日(月) 「亀……とは」

★いろいろしなければならない所用があり京都に行きました。そのついでに、どうしても観たかった「亀も空を飛ぶ」を京都シネマで観ました。イラクの戦時下で地雷を撤去することを糧として生きる子どもたちのたくましさを描く反面、目の見えない幼児を連れた難民の少女と両腕のない兄にもスポットが当てられています。かたくなに心を閉ざした少女には、辛い過去があったのです。兄は予知能力を持っているのですが……。目の見えない幼児のあどけなさが悲しくて辛い映画でした。タイトルの意味が理解できないのですが、バフマン・ゴバディ監督は、インタビューにこう答えているそうです。「タイトルはいつも印象的なものを心がけています。しかしその意味を説明するのはむずかしいのです。皆さんに感じ取ってもらいたいと思います。そういわれても亀が何なのか、飛ぶとはどういうことなのか、また、兄が予言した275日後にはいったい何が起こるのか。などなど、考えながら歩いていたら携帯な鳴りました。出版社からの、かなりうれしいお話でした。それにしても、タイトルは、作品を表すものでなければならないように思うのですが。監督の答えには続きがあります。「あえてお答えすれば、亀は自分の甲羅を脱ぐことはできません。クルディスタンに暮らす人々もまた、自分の宿命を背負いながら生きています。戦乱の続くこの土地で多くの人々は家財道具を背負いながら、幾つもの山を越え、移動を繰り返してきました。この映画では、目の見えない幼児を背負った少女が登場します。少女の兄もまた、両腕がないという宿命を背負って生きています。実際、彼の泳ぐ姿は亀のそれと似ています。彼らを救うのは、少女のように空を飛んでしまうことなのかもしれません」。えっ、とわたしは絶句しました。少女が岸壁から身を投げ自滅したこと、それを空を飛ぶというのでしょうか。

★産経新聞の朝刊に「とらちゃんつむじ風」が紹介されていました。読めば大いに笑って元気になれると書いていただいていました。ありがたいことです。昨日の京都新聞に掲載されたコンクールの発表の記事ですが、受賞者の学校名と名前だけが羅列してあるだけでした。課題図書になっていた「行こうぜ! サーカス」(汐文社)を担当してこださった編集さんのメールによると、「どんな賞をもらったのか発表があるのは、1月になってから」だそうです。


12月18日(日) 「夢を目標に」

★マラソンのQちゃんこと高橋尚子さんは、東京国際マラソンの優勝後の色紙に、「夢かなう」と書かれたそうです。Qちゃんの「夢かなう」は、耐えて、がんばって、がんばりぬいたという実感と安堵を伴う重みのある言葉です。少しニュアンスは違うのですが、実はわたしも、色紙に、「夢、願えば叶う」と書いてきました。夢は、叶えるためにあるのだといつも思っているからです。でも、願わなくては、せっかくの夢もただの夢のまま終ってしまいます。願うということは、夢を目標において努力するということです。そうすれば、夢は、必ず叶う時がくると信じています。

★夕飯時に、夫が、「今日は、めずらしくおかずがたくさんあるね」といいました。いつも通りなのですが、この一週間、お鍋に頼りっきり、手のかかるおかずをしていなかったので、そんな感じがしたのでしょう。自由になる時間がもっとほしいと思いつつも、台所に立って、それぞれ家族の顔を思い浮かべながらおかずを作れるのは、幸せなことなのかもしれません。

★京都新聞の今日の朝刊に、「ぼく、がんばったんだよ」(汐文社)の広告が出ているそうです。「お話しを絵にするコンクール」の発表の真下だそうで、そのコンクールの課題図書に、わたしの書いた「行こうぜ! サーカス」(汐文社)が選ばれていました。コンクールの選考結果、どうだったんでしょうね。気になるところです。京都新聞が見た〜い!


12月17日(土) 「ぼちぼち」

★ガレージの奥は、いつしか大型ごみを置く場所になっていて、見苦しい限りでした。ずっと気にしていたのですが、次女が今日ならつきあってくれるというので、車に積めるだけ積んで、堺市のゴミ捨て場に持っていきました。ぼちぼち、いこか。

★浅田宗一郎さんの新作『光の街』(岩崎書店)、舞台は、大阪の新世界です。簡易宿泊所を女の細腕(かなり太そう)できりもりしているお母ちゃんの息子の光と、転校してきた大衆演劇一座のちびっこリーダーよし美との物語は、取材を重ねて執筆された準ドキュメンタリーです。合わせて仲間の本にもご紹介します。なお、浅田宗一郎さんは、『さるすべりランナーズ』で、日本児童文芸家協会新人賞を受賞、今回は第二作目です。本職は、なんと浄土宗のご僧侶です。


                   


12月16日(金) 「体力・顔・心……」

★『ぼく、がんばったんだよ』が、もう、汐文社のホームページに載っています。しかも、電光案内といえばいいのでしょうか、文字が流れる案内もあります。感激です。

★気力、体力ともに戻りつつあります。長かった一週間でした。「体力だけは自信があったのに、もう、顔でも体力でも勝負できなくなってしもた」というと、ボランティア仲間に、「ここがあるやん」と胸をどんとたたかれました。「そこも、もうたらちねの母やしねえ」「何いってるの、こころ。心があるやん」。だれにも負けないよといわれ、うれしいような、さみしいような。まだ顔で勝負できるといってほしかったなあ……。乳液、ぬっとこ。忘れるようではいけません。風邪、手ごわいです。ひかれないようにくれぐれも気をつけてください。


12月15日(木) 「おもクラ」

★体は、まだしゃんとしないのですが、すませなければなければならない用事もあって、おもしろクラシックに出かけました。地域会館の一階が会場なのですが、二階では、らっこクラブ(子育て支援)のクリスマス会があって、入り口はすごい数の靴が並びました。おもクラは、大入り満員でした。わかりやすい解説付きの、モーツアルトの音楽に、心いやされるひとときでした。うんと昔、「美しくも短く燃ゆ」という映画を観たのですが、その映画の中に使われていたのが、モーツアルトのピアノ協奏曲21だそうです。そのときは何も考えずにせつない思いで観た映画でしたが、今日、演奏を聴かせてもらって、もう一度観たい気がしました。


              
                60枚以上揃った好評の無料貸し出しCD

              
         ティータイムには、泉北障害者作業所特製のクリスマスリースパン


★10日のパーティでいただいた花かごですが、友愛訪問といえばいいのでしょうか、最近お見かけしない老ご夫婦や一人暮らしの老婦人、ご療養中の方など7軒の方に、「うれしさのおすそわけ」として、かごや花束のままお届けしました。わたしをよろこばせてくれた花たちが、こんどは別の人をなぐさめてくれるのだと思うと、送り出しながら愛おしくなります。寝込んでいたため、差し上げるのが遅れたものもありますが、お花は、まだまだきれいで活き活きしています。お花をくださった方々、ありがとうございます。勝手な使い方をお許しください。12月14日(水) 「灰色バス変身大作戦」

★昼からクラブ支援があり、こうはいしていられないと気合を入れてベッドから出ました。まだ空咳がでるのですが、もううつる事もないでしょう。みんな早くから読書室に来てくれていて、お年寄りへの年賀状の残りは、とても早く書き終わりました。


          
  
        元旦に届くかわいい年賀状が、お年寄りの元気の元になりますように♪

余った時間を、ミニクリスマス会と称してお話しをあうることにしました。今まで、何人もの地域のお年寄りに来ていただいて、子どものころのお話をしてもらったのですが、今日は、わたしの子どものころのお話をしました。子どものころ何になりたかったか。でもなれなくて、次の願いも叶わなくて、48歳になって童話を書くことに出会うまでを話しました。と、ボランティアクラブを補佐してくださっているK先生が、「先生も最初は違う仕事について、もう一回転職し、結婚して赤ちゃんが出来てから先生の資格をとって、小学校の先生になったのよ」と話してくださいました。なりたいものになれなくても、あせらないで。いつか自分に向いたライフワークといえるものに出会うことができるからね。クリスマスらしく、自作「しずばあさんのおねがい」を読みきかせました。声がかすれて出にくいわたしの語りを、子どもたちは静かに耳を傾けて聞いてくれていました。年をとって子どもの心になったしずばあさんの願いは、きっと子どもたちの心にも届いたことでしょう。また、ときたま版元の汐文社からいただいていた『灰色バス返信大作戦』を、一冊ずつプレゼントしました。この本は、子どもらしい発想と心意気が、閉ざしてしまったお年寄りの心をほぐしていく物語で、ボランティアクラブの子どもたちに読んでもらうのにぴったりなのです。


12月13日(火) 「お鍋さま」

★今日は、植木屋さんが来てくれることになっていました。夫が手伝おうと待ちかまえていたのですが、かんじんの植木屋さん、時間が過ぎてもやってきません。「おかしいね、昨日、ご近所のUさんちを刈り込んでいて、あしたは、沢田さんとこらしいね、とUさんから電話がかかっていたんだけど」と首をかけげるわたし。「植木屋さんに電話してみろ」。夫にそういわれて、植木屋さんの電話番号も名前も知らないことに気がつきました。ここ何年も毎年、ご近所のHさんがだんどりをつけてくださっていて、指定の日に待っていればよかったのです。さっそくHさんに電話をして、確かめてもらいました。するとなんとまあ、植木屋さんのあたりはすごい雪で、車が動かせかったのだそうです。振り替えの日にちをきいて電話を切ったのですが、「植木屋さん、どこから来てるんや」「さあ……」。まったくええかげんなことです。

★今日は、一日寝ていました。冬の季節というのはありがたいもので、昨夜はうどんすき。朝は雑炊。今夕も鍋を囲んで、てきとうに食べてくれたようです。わたしは、夕飯ぬきで、こんこんと寝ました。


12月12日(月) 「鬼の霍乱……」

★のびています(教室のHALさん、あなたの言っていた通り、これは、やっぱり鬼の霍乱でしょう)。今まで、隙間産業と称し、少々無理をしてもその日のうちにつじつまが合わせることができたので、62歳という自分の年齢をネタにして、けっこう楽しんでいました。今回、体調をこわしてしまって、つくづく感じました。自分をいたわらなければならない年齢なんだなあって。

★とんぼパーティでデジカメのバッテリーがあがってしまったことを嘆いていたら、仲間がつぎつぎ写真を添付してくれました。整理して後日、ご披露いたします。それにしても、すごいでしょ、この看板。近くでみると、人物像が隠れてしまいます。


      
               実行委員のひとりの石神さんが作ってくれいました。

★日本児童文芸家協会の理事さんから電話がかかってきました。突然のお申し出に、声は出ないし、思考回路は、もつれたままだし、最悪の状態のわたしは深く考えもしないで、「はい、わたしでよければ」とお返事したのですが、ほんとうにわたしでよかったのでしょうか……。


12月10日(土) 「とんぼパーティ」

★京都で、わたしのお祝い会がありました。10冊目の単行本『とらちゃんつむじ風』(文研出版)と、『ぼく、がんばったんだよ』(汐文社)の出版記念、ならびに『盲導犬不合格物語』が、今年の産経児童出版文化賞をいただいたお祝いです。ヒロリン先生はじめ実行委員さんがここ数か月間、楽しい会になるために、ああでもない、こうでもないと相談し、段取りをつけてくださったおかげで、盛りだくさんないい会になりました。東京から学研、汐文社、国土社の編集さんが、大阪からは文研出版さんが来てくださいました。『ぼく、がんばったんだんだよ』のモデルの少年が家族で歌を披露してくれました。日本サービスドック協会の岩本さんと盲導犬のパディ、点字ボランティアの松井さんもすてきなスピーチをしてくださいました。泉北障害者作業所から高橋所長さん、福祉あけぼの園から理事の山本先生。おふたりのいいお話しのときに、ざわついていたのが残念でした。お土産の中にパンフが入っているので、ぜひ読んでくださいね。赤坂台保育園の園長先生をはじめ地域のみなさん。たくさんの作家さんや、創作仲間たち。心の友だちと呼べる人たちもいっぱい……。司会の鳥垣さんがわたしの願いを叶えて、限られた時間内でたいへんじょうずに出席者全員を紹介してくれました。ありがとうね、鳥垣さん。石神さんがすてきな看板をいろいろ作ってくれ、『ぽんぽこ山』のオリジナル紙芝居もしてくれました。子どもたちが何人も来てくれていたのでよかったです。四柱推命の占いコーナーもありました。 

お花ですが、一生分いただきました。


   
  
      
車で持って帰ってもらった花かごたち。花束は、実行委員さんにおすそ分けしました 

祝電・メッセージ・その他のお祝いもありがとうございます。実は、京都で一泊する予定なので、宅配便で送りました。あさって届き次第、ゆっくり読ませていただきます。これだけみなさんに祝っていただいたのですから、しっかりがんばらなければならないと思いました。ミスといえば、デジカメ、充電しておいたのですが、どういうわけかバッテリーがあがっていて、写真が撮れませんでした。また健康管理をしっかりしていなかったため、咳き込んでしまいます。食べ物が並んでいることや、みなさんにうつしてはならないという思いもあって、マスクをはめたまま出席しました。「こういうときはレースのハンカチなど持って、口を押さえるものよ」と教えていただきました。また、きてくださっている方々全員の顔を知っているのはわたしだけなので、うろうろもしました。行儀の悪い主役で申し訳ありませんでした。お詫びいたします。

12月11日(日) 「咳」

★東京から来てくれたかっての同僚と先輩と三人で、京都に泊まりました。おしゃべりも楽しく、いい一日でした。咳もほとんどでなくて、よかったねといわれていたのですが、家に帰ったとたん、咳き込んでばかりいます。もしかしたらストレス……かな。
  


12月9日(金) 「一夜漬け」

★電話に出るたびに、「どうしたの、その声」と驚かれるようなひどい声をしています。悪寒がするので、パジャマの上からセーター二枚、その上にダウンもどきの丈の長いコートを羽織って家の中をうろうろ、時々そのままベッドにもぐりこんで、できるだけ安静にしていました。しかし……。いつものように、自然治癒力なんていっていられません。明日までに回復したいので、風邪薬を買いに薬局に走りました。「即効性のあるものでしたら」と差し出された薬のパッケージを見て、不安になりました。聞いたことがない製薬会社と商品名。迷っていると、「コマーシャルをしている会社の薬がいいんですか?」といわれ、「そういうわけではないのですが……」と返答しつつも、それって大きいかも知れないと思いました。かといって、勧められた薬を押しのけて、ぜひこれをと言い切るだけの風邪薬を思い浮かべることができなかったので、勧められた風邪薬とアンプルを買いました。一夜漬けで治そうというのですから、強引なものです。でも……、昼・夜と二回飲んだのですが、効いてきたみたいです。日ごろ薬を飲まない分だけ、よく効くのかもしれません。友人が届けてくれた「天橋立ワイナリー」のワインを飲んで、いい気分になったところで、早めに床につきます。明日は、わたくしのために京都までお越しいただくみなさま、寒い中、お忙しい中、申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。


12月8日(木) 「ありがとう♪」

★パンジョ童話講座の日。合評の途中で休憩を、と思ったのですが、このまま続けたいと生徒さんたちがいうので、2時間ぶっ続けました。合評作品のうちの一作は、脇役が葛藤を抱えた少女だったので、脇役の子を主人公にして書くと、心の機微なども描けて、深くていい作品になると思います。もう一作は、お話しの種として提出された一枚ものでした。どうすれば、物語としてふくらんでいくか話し合いました。講座が終わったとたん、「ちょっと待ってください」といって、みんながばたばたし始めて、なんとまあ、受付に預けてあったという花束とケーキが運び込まれて、「先生、おめでとうございます」と、産経児童出版文化賞の受賞と10冊目の本の出版のお祝いをしてくれました。うれしいな、みんなの気持ち。

                  

             提案してくれたTさんは、今月はお休み。お母さんお大事にね。

                
                  はて、わたしはどれを食べたんだっけ……?


12月7日(水) 「防空頭巾の役目」

★雨の日も、今日のように冷たい朝も、毎月第1水曜日は、老人会の空き缶回収と空き缶つぶしの日です。
いつもの半分ほどしかスタッフが集まらなかったのは、寒さのせいか、はたまた度忘れか(先月、わたしは後者でした)。空き缶自体も冬場はそれほど多いわけではなく、30分ほどで終わりました。先日いただいたかす汁で作った甘酒を、冷めないように防空頭巾の間に入れて持って行きました。この防空頭巾は、阪神淡路大震災で家が傾いた友人が、その時の教訓として、寝る前に靴と防空頭巾は必ず枕元においておくべきだといって、わが家の家族のために、五つもの防空頭巾を手芸屋さんに作ってもらって、送ってくださったものです。一つ、また一つ……人に差し上げ、今はこの二枚しか残っていません。鍋を温めておくという平和な使い方ができる今を感謝しています。

               

★小学校のクラブ支援の日。ボランティアクラブの子どもたちは、地域のお年寄りに年賀状を書きました。おめでとうございますの他に、自分たちのことも一言書き添えたかわいい年賀状が出来上がりました。「ぼくのおばあちゃんと、同じ名前ですね」「わたしは料理の先生になりたいです」「算数が苦手です」など。残りは来週に。


12月6日(火) 「老化……?」

★先日、老人会の役員さんが、カステラとみかんとちりんめんじゃこを持って、「お元気ですか?」と、夫の母を訪ねてくださいました。老人会の集まりに欠席し勝ちの人たちを訪ねて回るのを、友愛訪問というのだそうです。母はとても元気なのですが(昨日もひとりで難波まで出かけてきました)、群れるのが苦手なようで、会にはごぶさたしてばかりいたのです。現在85歳の母は、70過ぎまで大阪のビルの中でプディックをしていたせいかセンスがよく、出かけるときは素敵に装っているのですが、家にいるときはよれよれでひどいものです。友愛訪問に来てくださったときも、入れ歯も外したままの、ちょっと前の母なら考えられないほどだらしのないかっこうで、平気で応対していました。おしゃれだっただけに、年をとってしまったなあとつくづく思いました。いえいえ母のことは言えないのです。わたし自身も最近はノーメークどころか、化粧水もつけないまま平気で街中に出かけています。友人に、「せめて化粧水ぐらいつけたほうがいいよ」といわれたところです。昨日も、孫を保育園に迎えにいくのに、パソコンに向かっていたままのひざの出たフラノのズボン姿、ノーメークで出かけました。こっそり行ってこっそり帰ってくるつもりが、園長先生に呼び止められてしまいました。わたしの次の民生委員さんがやっと決まり挨拶に来られているからと、応接に案内されたのですが、明るい電気の下では、さすがに恥ずかしかったです。腰痛、腱鞘炎の上、ひざも痛いし、声は出ない……。いよいよ老化さまがおいでなすったかな。無理はできないなあと思っていたところ、ずしりと重い花束が届きました。こうはしていられません。化粧水をぱたぱた叩きつけて、まだまだがんばるぞ! です。


         


2月5日(月) 「ぼく、がんばったんだよ」

★「少年」(仮題)こと、「ぼく、がんばったんだよ」(汐文社)の表紙です。待っていたかいがあって、雰囲気のあるいい感じにできあがっていてうれしいです。


                    


モデルの少年(和馬くん)のことが、12月13日号の週刊女性の記事になりました。その欄外のわずかなスペース(下記写真の次のページ)に、わたしの本の予告が出ました。タイトルと発売日だけだったのですが、反響は大きかったようで、少年の家や出版社に、「どこに行けば買えるの?」という問うあわせがかなりあったようです。週刊誌には、単行本の発売は12月1日と記されていたのですが、少し遅れています。12月10日を目指して、目下、印刷・製本中です。よろしくお願いいたします。

        


★「児童文芸」の12・1月号が届きました。「受賞作品特集」になっていて、第14回小さな童話大賞の奨励賞だった「い・の・ち」を載せていただいています。


12月4日(日) 「東宝のカレンダー」

★10日ほど前に沢口靖子さんのお母さんが、東宝のカレンダーを2本持って来てくださいました。1本はご近所のUさんへのお託りです。夜、Uさん宅にカレンダーを届けて、家に帰ったら、わが家にいただいた分が見当たらないのです。さっきの今です。不思議に思いながら、大さがしをしても見つかりません。家族も知らないといいます。こういうことがよくあるのです。こんなときは、向こうから出てきるまで待つしかないのです。そして、今日、やっとお出ましになりました。ベビーダンスの裏から……。


                   
                      
沢口靖子さんは、今年もトップの1月です。それにしても振袖姿の美しいこと。艶やかというより、いつまでも清楚な感じがするのは、さすがだと思います。類まれな女優さんです。2月は……? 3月は……? とめくっていきました。三分の一は知らない女優さんでした。東宝といえば、わたしが若かった頃は、団令子、司葉子、星由里子、浜美枝……さん。時代は流れているのですね。こんな歌を思い出しました。
 
           カトレアのように派手な人 
           すずらんのように愛らしく 
           またわすれな草の花に似て つぶらでかわいい目をした娘(こ) 
           みんなみんなどこへ行く 街に花咲く乙女たち 

           みんなみんなどこへ行く 街に花咲く乙
女たち ♪

わたしにだって、「スイトピーの花のようだ」といわれた頃が……。なんて思いながらうたたねをしたら、振袖なびかせて舞っている夢をみました。どういうわけか、真っ白な振袖でした(白装束? うそお!)。


12月3日(土) 「どっさり」

★わあ、なんと見事な酒粕。かって娘が中学生だったときにいっしょにPTAの役員をしていた友人が送ってくれました。10キロもあります。お姉さんの嫁ぎ先が伏見の蔵元ということで、当時も、「絞りたてよ」といって、よくいただいたものです。引っ越されてご無沙汰ばかりしていたのですが、昨夜遅く帰宅したら届いていました。。いい香りに鼻をひくつかせながら、家族は、「粕汁の季節か」、「甘酒飲みたい」などといっています。酒粕といえば、祖父を思い出します。火鉢の五徳に網をのせて、そこで、こげめがついてぷくんとふくれるまで焼くのです。熱々をちぎって、砂糖を押し付けておいしそうに食べていました。「としやんも、どうや?」といわれても、子どものわたしはどうも苦手でした。そのくせ、あぐらの中におさまって、日本酒をなめさせてもらうのは好きでした。「おお、この子は、いける口や」といわれて、うれしかったものです。生涯を着物で通した祖父。この季節は中折れ帽をかぶって、かわうその襟のついた黒いマントを羽織っていました……。祖父を思い出しつつ、仏前にお供えしました。

                


12月2日(金) 「紅葉めぐり」

★前から約束していたので、友人ふたりと京都に行きました。高台寺で昼食の後、青蓮院を拝観、そして永観堂。また逆戻りして清水寺から高台寺にと紅葉をみてきました。あちらと思えばまたこちらといった感じになったのは、日没になってからの高台寺のライトアップをぜひ見たいという希望があったからなのです。庭にレーザー光線で描き出される抽象的な映像は物珍しくおもしろかったのですが、それよりも池の水面に映っている紅葉は、まるで池の表面に鏡が張ってあるかのように映え、しばし見とれるほど美しかったので、今日の中では、高台寺がいちばんだったということになりました。それにしても、どこも人の出の多いこと。「原宿よりもひどい」という東京から来たらしい人の声が聞こえてきました。


     
        
青蓮院は紅葉より大楠                         永観堂

     
         
清水の舞台からみた紅葉                 高台寺のライトアップ


清水寺で、今年の漢字を募っていました。去年は「災」だったのですが、はて今年は……。「福」とまでいかなくても、「災い転じて福となす」ということから、せめて「転」という字はいかがでしょうか?


                  


12月1日(木) 「メッセージ」

★もう一か月も前になるでしょうか、某小学校の図書室から、『盲導犬不合格物語』の図書紹介をしますのでメッセージをいただけますかというお便りがあって、色紙を送ったことがありました。その時のようすを書いた「図書だより」が届きました。絵葉書が二枚入っていて、依頼のあったご本人はもちろん、図書司書さんと校長先生からのお礼の言葉が書かれていました。色紙、それもへたくそな字のものを一枚送らせてもらっただけなのに……。喜んでいただいたのだなあという実感がしてうれしかったです。なんと、わたしの本も購入してくださるそうです。元はといえば、わたしのホームページのヒットをしてもらったのがご縁です。そのご縁がうれしいです。(色紙には、「不合格だってすてきなのよ」と書きました)。