日々好日   4月

4月30日(土) 「日記転送できず」

★Nさんにお借りした資料としての本を読んでいます。目は疲れるのですが、やめることが出来ません。重くて、辛くて、愚かしくて……。いつもならパスしてしまう分野です。でも、Nさんがおっしゃるように、今、この事実を子どもたちに伝えなければならないのです。情報を提供してお尻を叩いてくれる友人がいることは、ありがたいことです。ありがたいといえば、今日もパソコンレスキューサービスにきてもらいました。会員になっておくと、自分ではとても抱えきれないパソコンのトラブル・知識を、時には電話で、時にはやってきて肩代わりしてくれるので、とても助かっています。あ、今度は、日記が転送できなくなっている……。明日は一日出かけるので、直るのは月曜日になるかも。これは、毎日欠かさず日記をつけてきたわたしには、かなりのショックです。

★花粉症、急によくなりました。おかしいな、わたしイネ科だったはずなのに……。イネ科はこれからだそうです。


4月29日(金) 「充実した日」
               
★24日の日記でご紹介しました茶臼山舞台の楽茶会に行ってきました。噺家さん協会にも茶道部があって、そのメンバーでおこなわれるお茶会が「楽茶会」です。こんなにおかしくって楽しいお茶会は初めてでした。生喬さん(黒い着物の人)がお手前をされ、春雨さん(黄色い着物の人)がお道具の説明をされました。横からあやめさんや染雀さんの茶々が入り、もう笑いが止まらないのです。桂あやめさん、素顔もきれいな方でした。女装した染雀さんとの姉様キングスはお座敷がかかると組まれるそうですが、「トンコ節」ではじまり、「ねこじゃねこじゃ」「あほだら経」……三味線とバラライカというロシアの楽器の音色も軽やかに次々とびだす滑稽歌、抱腹絶倒でした。「そこのお客さん笑いすぎ」といわれるほど、笑ってしまいました。着物姿のお客さんが多かったのですが。着物で参加の人には入場割引があったのです。舞台の屏風をはじめ、部屋の中には野寺夕子さんの絵ハガキが飾られていました(「微熱花暦」展)。桂あやめさん自身がレイアウトされたそうで、舞台の屏風は「緑の日」の今日にちなんで緑色系、右側には赤〜黄系、左側には青〜紫系のはがきがまとめて並べてありました。     
              
     お二人のきれいどころは右端が桂あやめさん・隣が林家染雀さん(男性)

★帰りに足をのばして、四ツ橋で開催中の「もも一葉」展を観にいきました。場所がわからなくて、同じところをぐるぐるまわってばかりいました。電話をかけてもかからないし、もう帰ろうと思った矢先、「沢田さん、来てくれたんですか」とももちゃんに呼び止められました。ちょうど出先から帰ってきたところで、10秒違いで会えなかったところでした。いやあ、よかった。一葉ちゃんにもお会いしました。ももちゃんのマッチぼうすの絵、かわいかった♪

              
             「もっと展覧会をしたくなりました」とももちゃん

ここまで来たなら、と心斎橋にある「うれし屋」さんに寄りました。作家仲間の橋村明可梨さんの雑貨店です。朝でがけに、金目鯛と竹の子を炊いて、サラダを冷やしておいたので、えびのマヨネーズ和えと、春雨の酢物を買って帰りました。懸念していたことが解消するいいメールが出版社から届いていました。やったあ〜。

4月28日(木) 「スイートな一日」

★パンジョの童話教室の日でした。新作1点・書き直し2点の合評をしました。多忙につき3月いっぱいで退会した生徒さんが律儀にも洋菓子を持ってご挨拶にこられました。また名古屋からの生徒さんも両口屋是清のどら焼きを、更にもう一人、旅行のお土産だとあゆもなかを持ってこられたので、休憩タイムはいっそう盛り上がりました。家に帰ると宅配便の不在届けが入っていました。いつもお世話になっている方からです。何だろうと思いつつ待っていたら、なんと、京都は村上開新堂のクッキーが届きました。このクッキー、昔ながらの製法で作っていて(小さな一粒までみんな手焼きだそうです)、注文してから何か月も待たなくてはならないというたいへん貴重なものです。恐縮しつつ、母にお供えしました。あしたからのお茶タイムが楽しみです。今日は、お菓子の神さまがずっとわたしにほほえみかけていた、そんな感じのするスイートな一日でした。

            
               さくっとした歯ざわりが、さいこう

4月27日(水) 「青汁と赤汁」

★確定申告のときに、「そうだ、わたし厚生年金がもらえているはずだ」と気がつき、通帳を確かめましたが、どこにも振り込まれていません。問い合わせてみたところ、手続きをしないともらえないそうです。(へえ、そうなんだ)。年金って、その年齢に達すれば自動的に振り込まれるものと思っていました。めんどうくさいなあと思いつつ戸籍謄本を取り寄せ、住民票をとりにいって、今日、社会保険事務所に行ってきました。苦手なんです事務手続き。思えば、面倒な手続きが苦手なために、35年前、8年間勤めた会社を退社したときの失業保険も、厚生年金を解約すればもらえる一時金も、受け取り損ねました。けっこうもらえたのにと同僚から惜しがられたのですが、怪我の功名というか、そのおかげで今になって厚生年金がいただけるというわけで、ずぼらもまた良し、かなです。

★光明駅の銀行の並びに、「青汁」というのぼりが立っている小さなお店を見つけました。開店してもう1年以上経つそうですが、車道ではなく上の通路になるので、今日の今日まで知りませんでした。興味深々でのぞいてみました。「試飲してみます?」と、絞りたてのケール(いわゆる青汁)を飲ませてくれました。けっこうおいしいと思いました。「いろいろですねえ、一人前のお客さんは、こんな飲みづらいもの、といって帰られましたよ」とのことでした。ケールをお代わりして(120円)、「赤汁」というのも気になるので飲みました(150円)。これは100パーセントにんじんで、土臭い味がしました。ケールは血をきれいにしてくれるそうです。最近「琉球王朝のもろみ酢」というのを飲み始めたのですが、体が軽くなった感じがします。ケールも続けたらいいかもと思ったしだいです。

4月26(火) 「ぜいたくなコンサート」

★ガレージに押し込んでいるもろもろの不用品は、車を出すと丸見えで、なんともみっともない状態でした。クリーンセンターへ運び込もうと思うのですが、なかなか時間がなくて、のびのびになっていました。今日やっと持っていきました。ゴミの量は40キロ。値段は680円でした。粗大ゴミとして収集に来てもらうと、仕分けの手間も大変ですし、たぶん費用も何倍もかかったと思います。

★いつも地域のボランティアを支援してくださっている地元のパン屋さん『ルヴァン・ルヴュール』さんの定休日の今日、感謝の気持ちをこめて、お花クラブの木本さんがご自宅でミニミニコンサートを企画されました。わたしもお招きいただいたのですが、観客はたった五人。すぐ目の前で聴かせてもらえる歌声と演奏に、宮廷にモーツアルトを招いた王侯貴族のようなリッチな気分でした。ティータイムには、おしゃべりもはずみ、たいへん楽しいひとときでした。
             
        左からソプラノの谷さん・バスの森岡さん、ピアノの武さん


4月25日(月)


★韓国の済州島にいってきた友人が「車に乗る人のためのキシリトールガム」をくれました。なんと、後ろ側が車にひっかけるようになっていて、取り出し口も指先で押せば開くようになっています。運転中でもお気軽に、ということなのでしょう。

            
             左が日本、右が韓国で売っているもの

そういえば、韓国は、どこかおしゃれなのです。現在若い女性の間で大流行のネールアートですが、2000年には日本ではまだ流行っていなかったのですが、韓国では、いたるところにネールアート屋さんがあって、ごくごく普通のおばさんも爪を手入れしてもらっていました。帰国してしばらくしてからブームになりました。エステ、眉の刺青、カラフルなメガネ、刺繍をしたGパン……、どれも日本より先をいっているようにわたしには思えました。

★夫の海外旅行のお土産は今回も量り売りの塩だけ。「ミネラルがたっぷりだぞお」といわれても、ねえ。

★とんぼワールドの中に「うきうきだより」というコーナーを設けました。折に触れ孫の成長を書きこんでいこうと思います。

         
4月24日(日) 「茶臼山舞台へのご案内」

★夫が定年になってからというもの、曜日はあってないような毎日でした。久々に、今日は「日曜日」なんだという実感がしたのは、保育園がお休みだったからだと思います。それにしても、二週間ぐらいあっというまですね。ミンダナオ島〜セブ島に行っていた夫が、明日帰ってきます。え、もう? あわてて片付けています。

★桂あやめ主宰の「茶臼山舞台毎日なんでもやるDAY」という催しが4月1日から30日まで開かれています。そこでも野寺夕子さんの「微熱花暦」(ポストカード1250枚による仰天写真)が展示されています。29日の楽茶会には、野寺さんも行かれます。なんだか面白そうですよ。
                               茶臼山舞台の地図

ご参考までに野寺さんのポストカードでこんな不思議な展示をされたこところもあります。


 


4月23日(土) 「脱稿」

★取材のため、北海道の余市郡というところに電話をかけました。今日は冷えるなあと思っていたのですが、あちらは吹雪いているそうです。海も荒れているんですって。もうすぐ5月だというのに、さすが北海道ですねえ。連休に大阪に帰って来られるということなので、お目にかかってお話を伺うお約束をしました。楽しみです。

書き直しの早さは、けっこう自慢だったのですが、この作品ばかりは手こずりました。途中で物語が見えなくなってしまったのです。道を歩いていても、他の仕事をしていても、眠っているときでさえ、この作品の構成のことが頭にありました。編集長さんから関係資料を送っていただいたり、はげましていただいたりしていたのですが、なかなか物語を立ち上がらせることができなくて、半年(いえ、もっとかもしれません)かかりました。暖めている期間が長かっただけに物語が転がり始めたら速かったです。最後の展開では、こういうことだったのかと書きながら感動して涙が止まりませんでした。いちおう脱稿です。もう一度見直して、出版社宛メール便で送ります。メール便といえば、クロネコさんとカード契約をしました。カード契約の何がいいかといえば、支払いが月単位なので申告のときに計算が楽なのです。電話をすれば、まるで月光仮面のようにすぐに取りに来てくれます。毎回あんまり速いので、そのわけをたずねてみました。「この辺は、いつもだれかが走っていますから」。つまりそばを走っている配達の車に連絡が入るということでした。もちろん時間指定も出来ます。夕方6時ごろまでオーケーです。   

4月22日(金) 「リニューアル」

★サイトをリニューアルしました。カタチを変えただけで、中身はまだそのままです。そのうちなんとか……と思っています。いちおう脱稿です。

★先日、友人と電車に乗っていたら、エプロンをかけた若いおじょうさんが、「くんしらん」を抱えて乗ってきました。どうやらお花屋さんで、お祝い用にラッピングした鉢を届けに行くところのようでした。わたしたちの斜め前の席に座るとやにわに鉢を横の座席におき、髪の毛をいじり始めました。ラッピングした鉢は見るからに不安定で、座席から転げ落ちそうです。ご本人もそう感じたのか、こんどは鉢を股の間に挟みました。扱い方が、なんともぞんざいです。気になりつつもおしゃべりをしていると、いくつか目の駅で降りていきました。「あ」。友人とわたしは同時に声をあげました。なんとまあ、おじょうさんが座っていたシートに、白いつぼみが落ちているのです。「まあ」。よせばいいのに、思わず立ち上がってそのつぼみをつまみ上げました。と、隣の若者がわたしを睨みつけました。え? ……なんとまあ、それは若者の着ているジャンパーの紐の先についた白いストッパーだったのです。いきなり紐を引っ張られて驚く若者に、「ごめんなさ〜い」とあやまりつつ、つつーっと席に戻りました。いやあもう友人と笑うこと、笑うこと。今思い出しても赤面です。

★今日は、ガッティちゃんにとって記念すべき一日でした。保育園でママと別れるときに、はじめて泣きませんでした。泣かないどころか笑顔で、「ママ、バイバイ」といったそうです。昨日までは、まだ泣いていたのに。お迎えにいったときもごきげんだったそうで、帰宅後すぐにお風呂に入って、ごはんを食べて、7時にはもう寝ました。ばたん、きゅーです。ありがたいです、保育園。

4月21日(木) 「ぎょぎょっ!」

★今日の面白クラシック講座は、地域のミニコミ紙に記事がのったこともあって、新しい方も来られてますます盛況でした。この世で最もすばらしい楽器は、「人間の声」だと信じている講師が紹介してくれた古今の名歌手といわれている方の歌声に耳を傾けました。三浦環・四谷文子・藤原義江・田谷力三などなど、名まえ聞いたことはあっても初めて耳にする歌声もありましたが、中には、えーっとがっかりすることも……。がっかりというのは失礼なのですが、思えば、現代の歌い手のレベルがとても高くなっているといった方がいいのかもしれません。三大テナーといわれている今をときめくプラシド・ドミンゴ、ルチアーノパヴァロッティ、ホセ・カレーラスは、さすがとため息が出ました。地元で活躍のM・政五郎さんのアカペラのバスに大拍手が湧き起こりました。

★「のん兵衛の会」と称して、気のあった仲間が集まって、おしゃべりとちょっといっぱいを楽しみました。新年会が、延び延びになってやっと今ごろ……なのです。わたしは1時間ほど遅れて行ったのですが、6時から10時近くまで、ずっと飲んで食べていた本物ののん兵衛さんもいます。そののん兵衛さんですが、酔い覚ましのコーヒーを飲みに入ったら、なんと一人でドーナツを3個も注文、ぺろりと食べたのです。しかもイチゴチョコやジャムの入ったかなり甘いものを。信じられます? 男性です。


           
           これをぺろり。淑女たちは声をそろえて、「信じられない!」
4月20日(水)「行こうぜ! サーカス」

★今日の朝刊の突き出し広告に、4月23日は「子ども読書の日」だという文部科学省からの政府広報が載っていました。ホームページを見てみました。「たくさん読もう。楽しく読もう」ということのようですが、具体的には各県にお任せのようです。大阪府を見ましたが特に斬新な取り組みは……。

★ヒロリンさんが「おめでとう掲示板」に書き込んでくださったのですが、「行こうぜ! サーカス」(汐文社)が、京都の「お話を絵にするコンクール」の選定図書になりました。今、サーカスはすばらしいのです。ダイナミックで、華やかで、一度観ると、きっとまた観にいきたいと思われることでしょう。この物語は、そんな木下サーカスを取材して書いたものなのですが、サーカスを観にいっただけではわからないサーカスの裏話(特に動物にまつわる思いやりや心意気・福祉活動)を満載してあります。ストーリーテラーの二人の男の子は創作ですが、なかなか魅力的ないい子たちです。

4月19日(火) 「書き直すということ」

★Tの会(仲間内の合評会)が心斎橋でありました。合評の結果、作品を書き直すか書き直さないかは本人の姿勢にあると、いつも思います。書き直さないのは、書き直す気力がわいてこない。つまり、その作品に魅力を感じなくなったからだというのなら、第三者が立ちいることはできません。ただ、みんなの意見をきいて、どこからどのように手をつけたらいいかわからなくなったというのなら、合評した者のひとりとして若干責任を感じます。そこで、「作品を書き直す」というのはどういうことなのか、改めて考えてみました。誤字・脱字・読点・段落・人名・文末表現・重なり……を正す、これは書き直しではなく推敲だと思います。書き直すということは、その作品のテーマを伝えるためにどういう組み立てにすればいちばん効果的なのかを考え、読者を作品の中にひきずりこんでいくための工夫を、よりすることではないでしょうか。そのため、時には登場人物を何人も削り(または増やし)、関係のないエピソードをどんどん割愛し、葛藤を深めなければなりません。意表をつく展開を考えてみることも大切です。取材をし、資料を調べ、情報を正確に伝える努力をしなければならないこともあるでしょう。一度書いた作品にしばられず、違う切り口から見てみる必要もでてくるかもしれません。結果、全く別の物語になってしまうこともありうるでしょう。それをおそれて、かたぶたをはぐ程度にしか手をくわえないでいると、書き直してもたいして変わりはありません。わかったようなことを書きましたが、実はわたし、ある作品の書き直し作業にほぼ半年かかっています。こだわりを捨て、新しい観点に立ってみて、ようやく出口が見え始めたところなのです。

4月18日(月) 「竹の子とわかめ」

★掘りたての竹のこをいただきました。昼から、福井のわかめを友人が届けてくれました。竹のこにわかめ。グッドタイミングです。若竹煮は大好物で、最後の一切れまで食べてしまいたくなるので、胃の調子がいまいちのわたしには、うれしくもありつらくもあるのです。

★四世代同居の日常には、価値観や習慣がそれぞれ違うことが原因で、第三者にはこんなことでとあほらしく思われるようなささいなことで、もめたりすることもあるのです。ひいばあちゃんの部屋に小さな流しをつけてもらったのも、とげとげせずに暮らしていくための知恵といえばいいでしょうか。冷蔵庫も備え付けたので、ひいばあちゃんは便利になると思うのですが。


4月17日(日) 「湧き出ずる春」

★日本児童文芸家協会50周年記念行事「つどい」の打ち上げのため、実行委員が梅田に集まりました。もう終わったんだという開放感からか、おしゃべりもはずみ、お酒もお料理もいつも以上にすすんでいたように思います。同じ関西に住みながら、平素は顔を合わせることなどめったにない作家さんたちが、児文芸のイベントがあると、自分の忙しさは脇において活動することになります。毎回、苦労を共にするというか、同じ釜の飯を食らったといえばいいのか、一つの目的に向かってがんばるので、仲間意識も深くなり、それぞれの存在をとても心強く思うこともたびたびです。さて打ち上げですが、5時から始まって気がつけば8時過ぎ。そのあとみなさんは二次会へ。わたしは、ガッティちゃんの待つ我が家へ。ばあばの顔を見ると、そりゃもう、とびあがってよろこんでくれるのです。

★京都の創作仲間から、「心がおだやかになれるさくらを贈ります」というメッセージと共に写真が送られてきました。竜安寺のしだれ桜だそうです。なんと見事な。まさに「春、湧き出ずる」という感じがします。「息をのむほどだった」という桜、来年はぜひ見に行きたいと思いました。それにしてもいいアングル。この角度からだからこそ桜からあふれるパワーを感じ取れるのだと思います。作品はやはり切り口……ですね。



4月16日(土) 「コンサート日和」 
          
         
                         お花も笑ってた

★赤坂台の花クラブ主催のフラワーコンサートがありました。毎年お客さまがどんどん増えて、今回はかなりの人出でした(延べ200人は超えたといううわさです)。訪れた人にデイジーやパンジーなどの苗が配られました。HIROさんがグッドニュース掲示板でお知らせくださった通り、ダンディな5人のおじさま(ギター・ベース・ウクレレ・ボーカル)のシック ・アンツィアーニと、キーボードの武京子さん、ボーカルの谷敬子さ ん、民族楽器のカホンの高橋けんじ君たちが、ポップスやラテン、ウエスタン、フォークなどを次々歌い、演奏してくれました。ハウルの城のテーマソングはピアニカの音色がよく合い、ソプラノのアベマリのは、いつも聞いている旋律ではなく、懺悔したくなるほど心が揺すぶられました。5人のおじさまのうちのひとりが、おっしゃっていました。「戦火で片足を失った子どもに、『君の夢は?』ときいたところ、『20歳まで生きることだ』といっていました。わたしは今、61歳です。こうして、ここで平和な気持ちで歌っていられることをとても幸せだと思います」。時間つなぎに淡々と話されたのですが、このひと時を当たり前と思ってはいけないのだと、ずしりと心に響きました。忘れちゃいけません。和田さんの津軽三味線での「さくらさくら」、初々しくてよかったですよ。
                
          
        いいお天気になったので傘もひまなのでしょう、うっとり歌にききほれていました

        
    お花クラブのメインスタッフ。各丁自の花委員さんが水やり・草ぬきなどのお手伝いしています

4月15日(金) 「ミニツアー」

★ひとりのお友だち(77歳)は最近ご主人を亡くされました。ご看病疲れを癒してさしあげたいと、かねがね思っていました。もうひとりのお友だちは、お義母さんの介護中にもかかわらず、いざというときにはいつも手をさしのべてくれる、わたしにとっては大明神のような人なのです。この秋還暦だというので、ちょっと早目のお祝いをと思い、おふたりを京都におさそいしました。「ガッティちゃんだいじょうぶなの?」と心配してくれましたが、もう大丈夫です。昨日も保育園に行ける状態だったのですが、今日のために大事をとって休ませていました。ママとバイバイするときは、相変わらず泣いているようですが、先生の顔もおぼえ、だっこしてもらったら泣き止むようになったそうです。今日は、乳母車でお散歩にも連れていってもらったようです。

とんぼおすすめ京都ミニツアー
     細い路地の奥にある料理旅館「花伝」は、町の中にあるにもかかわらず、車の音ひとつ聞こ
     えない静けさ。3階に新装された温泉につかったあと、ゆかたでくつろぎつつ、個室でお料理
     をいただきました。。
     明日は10周年記念のイベントとして能舞台で中国琵琶の演奏があるそうです。 

        ↓ 散策

     堺町画廊で「野寺夕子」さんの写真展を観る(24日まで開催)。
     昨日はモンゴルの馬頭琴の演奏があったそうです。
     17日には野寺夕子さんのトークがあります。
     3日、京大で撮ったセピア色の写真がファイルされて、置いてありました。
       
                              
                               反物のようにつなげた1250枚の絵葉書が
                               京の古い町家によく似合っているのです
         ↓ 散策
     
      錦市場で、生牡蠣を食べる。ひとりのおともだちは焼き牡蠣にして。
       
                            
                              冷たく冷やした生牡蠣にレモンをぎゅっ

      時間にゆとりがあれば、京都シネマで「コーラス」を観たかったのですが……。

         ↓  河原町⇒淡路⇒天下茶屋⇒光明池
             (このルートは乗換えで歩くことが少ないので、おすすめです)

      光明池で買い物に出ていたママとガッティちゃんと合流して、帰りました。

4月14日(木) 「ようこそ名古屋から」

★パンジョ童話講座の日。驚くなかれ、名古屋からアーバンライナーに乗って、わざわざ見学にきてくださった方がいます。一日体験をされた結果、「引き続き来ます」とのこと。うれしいですねえ。教室の雰囲気、メンバーの合評のうまさはじまんですが、名古屋から時間とお金をかけて来てくださるのですから、「なあんだ」とがっかりされないように、講師としていっそう励みたいと思います。今日は、その方の5枚作品をふくめて3作合評しました。それぞれ持ち味があって、いい作品になると思います。

★「とんがり森の魔女」、ここをクリックするとまだ読めます。しかもイラストつきです。わたし自身、このリンクは知りませんでした。「歩く鳥さん」のHPで知りました。よかったらごらんください。

★伊勢産の、なかなか手に入らないという、いわばブランドのひじきをたくさん送っていただきました。袋をあけただけで、磯の香りがしてきます。戻すと4〜5倍にふくれあがります。さっそくにんじん、油あげ、ちくわ、こんにゃく、鳥ミンチといっしょに炊いてご近所さんにもおすそわけをしたのですが、ふっくらやわらかくって、薄味でもとてもおいしく、なかなかお箸がおけませんでした。

                
               光のかげんで灰色に写りましたが、実物は真っ黒です

4月13日(水) 「感染症」

★毎日新聞の学芸部から本の贈呈がありました。新聞に連載されていた「女の気持ち」が単行本になったのです。1993年から11年間に連載された作品のうち、厳選された200数編が載っています。盛大な出版パーティもあったようです。選ばれた書き手の人たちは、宙にも舞う思いだったでしょうね。作品は、その人が生きてきた時代を反映していて、とても味のあるものばかりです。みんな、ふつふつとした思いを抱いて生きているのですね。そういえば、遠い日に読んだ読者の投稿がいまだに心に残っていて、会ったこともないその人の暮らしぶりが、ときどき頭をかすめることがあります。何十年もの歳月を経った今、見知らぬその人は、どんな生き方をされているのでしょう……。

                      
                帯に「西の女の底力、ここに炸裂!」とあります

4月12日(火) 「芥子の日本画」

★久々に洋裁教室に行きました。出席率3パーセント、技術力3パーセントという出来の悪い生徒にもやさしい教室は、広い庭に面していて、キツツキやメジロなどがやってくる心癒される空間でもあります。裁縫台の上のダンボール箱のチラシで作った糸くず入れは、10年以上も教室に通っている生徒さんのお母さんが作って届けてくださるそうで、丁寧な折り目に思わず「撮らせてね」と台の上にのせました。病院通いをされながら、自分のできる範囲で人の役にたとうとされているそんなおばあちゃんの姿勢が好きです。

               
             
★児童文芸に、昨年一年間連載していただいた「とらちゃんつむじ風」ですが、単行本になるにあたって、あこがれでもあった長谷川知子さんの絵がつくことになりました。出版は9月だそうです。わたしにとって記念すべき10冊目の本は、「とらちゃん」なのでしょうか、それとも……。

★腰痛治まっています。友人が、別府の明礬(みょうばん)温泉の湯の花を送ってくれたのですが、どうやらそれが効いているのかもしれません。わたしも、「不合格犬」の取材に別府にいったとき、タクシーで明礬温泉の湯の里につかりにいきました。雨が降っていて、「かさこ地蔵」に出てくるような傘をかぶって入りました。なつかしいです。それはそうと、花粉症に効く温泉って、ないのかな。

★ニュージランド・横浜・尼崎・京都は山科・大阪市内から届いたお便りは、みんなうれしいものばかりでした。中でも中学時代のクラスメイトから来た絵葉書に描かれている芥子の絵の作者名を見て、せつなさに胸がつまりました。青春時代の思い出の人なのです。彼が名のある日本画家になっていたことを知ったのは、久々に行った同窓会ででした。そのときはもう亡くなっていたのです……。あっちゃん、このハガキでお便りをくれて、ありがとう。



4月11日(月) 「 ビッグイシュー」

★「ホームレスの仕事を作り、自立を応援する」という名目に販売されている雑誌「「THE BIG ISSUE」をご存知ですか。今号は「図書館を使え」という特集でした。「ホームレス、その人々の今」「笑いは人生を変える」などなど、毎号面白い特集が組まれています。A4サイズで30ページ。電車の中で読むのにちょうどいい薄さです。定価200円のうち110円が雑誌販売者の収入になります。販売者は下記の場所で、雑誌を手に立ち売りしています。泉北高速鉄道から中百舌鳥の地下鉄に行く広場でも販売者が立っています。楽しく読んで、応援できるって一石二鳥ですよね。

           


★「盲導犬不合格物語」増刷だそうです。
4月10日(日) 「さくら吹雪の中」

★今日は京都で取材です。約束は1時半。それまでに京都シネマに飛び込んで、いきあたりばったり映画を1本見るつもりで、早くに家を出ました。時間的に「ジョヴァンニ」しか観られませんでした。戦闘映画なので、わたしの好みではないのですが、観ないよりはいいかな……。
16世紀初頭のイタリア。若くして武将となり名を馳せたジョヴァンニ・デ・メディチ。1526年、28歳のジョヴァンニは、北イタリアの宮廷都市マントヴァを舞台に、ゲルマン軍である神聖ローマ帝国軍との激しい戦闘を繰り広げていた。当時、武将同士は互いに尊厳を持って、一対一で対決することが正しい名誉ある戦いとされていた。歴戦の勇士ジョヴァンニもそうした戦い方を自らの美学としていた。しかし、ルネッサンスの技術革新は、大砲という恐るべき武器を生み出し、戦いもいまや敵の顔を見ることもなく勝敗が決する新たな時代に突入していた(シネマ案内より)。
獣から己を守るために作られた武器は、いつしか人間同士の戦いに使われるようになりました。ジョヴァンニ隊長が大砲の弾に当たって、手当ての甲斐もなく命絶えてしまったときに、武将たちは誓ったのです。人間に対して、絶対大砲は使わないと。それが今、どうでしょう……。どんどんエスカレートしていくばかりです。

★京都は、春の息吹とともに湧き出たような観光客でごった返していました。京都バスに乗って川端通りを高野車庫のまだ奥に取材に行ったのですが、鴨川べりには桜並木がどこまでも続いていて、バスはちらら舞い散る花吹雪の中を、停滞のためのろのろ走っていきました。メルヘンの世界でした。

                
                 高瀬川の桜。ここにも人があふれていました

4月9日(土) 「Tさんの山荘で」

★朝8時に出発、奈良県の大宇陀を通り越して、吉野を越えて、川上村にあるTさんの山荘に行ってきました。ワーミンさんの8日の日記に書いてある「又兵衛桜」のそばを通りましたが、残念ながら今日は取材ですのでパス。車中から見える道野辺の桜がとてもきれいでした。Tさんの山荘には、山の上にあって、細い崖っぷちをくねくね車で登っていくのですが、崩れ落ちそうな谷の方を見ると、命が縮まりそうでした。ご夫婦3組を含む9人のお仲間が4台の車で、それぞれ愛犬を連れて集まられたのですが、一度に8頭のわんちゃんがいても、どの子もかしこくて、やさしくて、おとなしくて、仲良くて、騒ぎもしないし吠えもしないのです。飼い主さんの愛情いっぱいのご様子を間近で見ることができて、とても幸せでした。お昼は持ち込みのおでん、夜はカレーをいただきながら、たくさんお話を伺いました。いつもは忙しく活躍されている方々が、ゆっくり過ぎていく時間に身を任せている様子を見て、いいなあと思いました。Tさんは子どものころ、ここで育たれたそうで、当時は他にも民家があったそうなのですが、今はTさんの山荘だけです。山荘の向かいの山に、こちらの山が影を落とし、暮れていく感じは、とても素敵でした。まわりはみんなTさんの持ち山で、うさぎも鹿も熊も出るそうです。時々鹿の角が落ちているそうです。水は湧き水を引いているそうですが、とてもおいしいのです。

               

山荘のまわりは杉が林立していました。それが不思議なのです。花粉症で悩んでいるわたしが、なんともないのです。山の力はすごいねえと驚いていたのですが、帰りの車の中で、出るは出るは、花粉症症状。目はかゆい、鼻はつまる。家に帰ったら息苦しいほどで、早々と寝ました。

                  

さて、夜は漆黒の闇。星がとてもきていでした。帰りは、真っ暗な細い道をどうやって降りるのか不安だったのですが、車を連ねて降りたので、車のライトで意外に明るく、わたしは山側に乗せてもらっていたので平気でした。うしろからわたしたちの仲間ではない車が下りてきていました。Tさんの遠い親戚の方が、もっと山の奥に別荘を建てられたと伺いました。とてもいい一日でした。

4月8日(金) 「保育園さまさま」

★今朝は、ママがガッティちゃんを保育園に送っていきました。別れるときは大泣きだったそうです。やっぱりねえ。それでもなんと、2時半まで預かってくださるというのです。ありがたいことです。ママは4時半までお仕事なので、ばあばがお迎えに行きました。だっこをしていると泣かなくなったそうで、「今日はおやつもごはんも残さずに食べましたよ」といってもらって、ほっとしました。家に帰るなり、ヨーグルトとおせんべいを食べたのですが、キッチンに走っていってまだ冷蔵庫を指さしています。おなべに朝の芋がゆが残っていたので、「これは?」と見せると、うれしそうにうなずきました。おかゆもお茶碗に軽く一膳をぺろり。そのあと市販のフルーツゼリーもバナナも半分食べました。がんばるって、おなかが減るんですねえ。スプーンを握って、自分で食べようとします。なかなかじょうずです。明日、わたしは早朝から取材に出かけます。ママも仕事が入っています。一般的に土曜日の保育園はお休みの子どもたちが多いようですが、もちろん預かってもらえます。ただただありがたいばかりです。

4月7日(木) 「母猫子猫」

★かわいいハガキが届きました。猫のゴンちゃんの写真付きです。「いい子に育ったわねえ」と、テーブルの下からのびあがるようにして、写真をのぞきこんでいたのは(シャッターのタイミングがずれましたが)、我が家のチッチ。よく似ているでしょ? だって、チッチはゴンちゃんのお母さんなのです。もう何年前になるのでしょうか、ノラだったチッチが、我が家の物置で子猫を2匹生みました。子猫をキッチンに入れて、びくついているチッチをおびき寄せ、飼い猫にしたのですが、すでにメメという猫がいて、いっぺんに4匹は……と悩んでいたところ、快くもらってくださる方がいらしたのです。アメリカンショートヘアーのような毛並みのゴンちゃんは、先輩の猫ちゃんといっしょに大事に大事にかわいがられて、今は5キロもあるそうです。

             
        チッチ母さん、下を向いてしまったけれどお目々ぱっちりの美猫です

★「今日のお迎えは1時でいいですよ」と保育園の先生。「ほんとですか」とうれしくなりました。ママはお仕事、じいじはスポーツクラブ、ひいばあちゃんは絵画教室。足止めをくっていたばあばも、それではと久々に昔あそびの会「竹とんぼ」の打ち合わせに顔を出しました。1時前にお迎えに行ったところ、たんぽぽ組さんは、お部屋の電気を消してお昼ねの真最中。ところがガッティちゃんのふとんは、もぬけのから。お部屋の真ん中でひっそり打ち合わせ中の先生の胸に抱かれていました。「今日は、だっこしていれば泣きませんでしたよ。お昼も残さず食べました」ですって。感謝です。

★深夜、机の回りを片付けました。どうしてこう散らかるのかわかりませんが、机の上にあるものは、手元に置いておきたい今、使っているものばかり。
     

4月6日(水) 「折り紙つき」

★ガッティちゃんの保育園のお迎え時間が30分延びて、12時になりました。今日で3日目、先生から、「だいぶんなれてきましたよ」、といっていただきましたが、目がはれていたので、さんざんぐずっていたのかもしれません。ガッティちゃんは、まだ1歳4か月の赤ん坊なのですが、意思がはっきりしています。「イヤ」なことは、ぜったい「イヤ」。あやしたり、なだめたりしても、妥協しません。泣くときは、えびぞりになって全身でごねます。しくしく、めそめそというかわいいタイプではないのです。だって、つむじが二つあるんですもの、きかん気ぶりは折り紙つきです。ごきげんのいいときは、元気があって、やる気があって、物覚えが早くって、おもしろくって、かわいくて、ばあばのじまんなのですが、花丸ばかりつけてはいられません。お迎えにいったとき、ひとりで遊んでいましたが、ばあばを見て泣き出しました。9時から12時までの3時間は、ガッティちゃんにとっても保育園の先生方にとっても、大変長い時間だと思います。帰る途中、立ち話をしていたら、乳母車で眠ってしまいました。がんばってたんだよね、今日も。


              
                            きかん気印

4月5日(火) 「春びより」

★「わたしはイネ科だから、5月ごろ」なんてのんきなことは言ってはいられません。今年はすでに始まりました花粉症状。朝起きたときから目や鼻はかゆいし、のどの奥がなんとも不快。鼻をかみすぎて、ひりひりするし。「花粉ガードめがねは、なかなか優れもの」と聞いていたので、目薬を買いに行ったついでに買いました。マスクにメガネをかけただけで、なんだか変装した気分です。春の陽ざしにさそわれて公園にでかけたのですが、目のかゆさがありませんでした。桜は三分咲き、雪柳は満開でした。もうすぐれんぎょうも♪

                
                     花粉対策のメガネとマスク

4月4日(月) 「おめでとう」

★「児童文芸」50周年記念号、今日届きました。今までは1日(ついたち)に届いていたのですが、この1年ほど前から、4日〜1週間遅れになっています。会員が多いのでしかたがないのでしょうね。遅ればせながら、日本児童文芸家協会の創立50周年をお祝い申し上げます。さらに、日本児童文芸家協会賞三賞受賞のみなさまおめでとうございます。三賞のみなさまについては、「ようこそグッドニュース」にもお祝いの言葉を書き込ませていただきました。おめでとうございます。

4月3日(日) 「セピア色の世界」

★「セピアで撮る京大」に参加のため、京都に向かいました。京都に出かけるのはとても好きです。もちろんふるさとだということもあるのですが、電車の中での、「寝るもよし、本を読むも、考えるもよし」という、ほどよい距離感と、ひとりでいる空間が心地よいのです。先日、ある方が、フリージャーと菜の花をいっぱい届けてくださったので、それを持って、まずは墓参。いつもついでのようで申し訳ないのですが、墓参は、わたしの精神安定剤のようなものです。京の町はうす曇。暑くもなく寒くもなく、荷物は小さなリュックだけ。ワークショップが始まるまで1時間30分はあります。よし、歩こう。三条寺町から京大のある百万遍まで歩きました。運動不足なので、願ってもないチャンスでした。

ワークショップの前に、ミュゼップのスタッフの方に博物館を案内してもらいました。この博物館がどうして出来たかというと、退職された教授の膨大な研究資料や、開学以来100年にわたって収集された貴重な学術標本などを保管するのが目的に平成13年に開館したばかりです。偶然、恐竜の足跡を発見した教授が石膏などの材料の持ち合わせながない中、どうやって型を取ったかというエピソードや、マレーシアの樹木の研究に関するエピソードなどなどスタッフの説明がおもしろくって、専門的な展示品を身近に興味深く感じることが出来ました。大きなアンモナイトの標本なども、「さわれよ」と書いてあり、おどろきでした。

★「京大をセピア色で撮る」という野寺夕子さんのワークショップが、これまたおもしろくって、日記に数行書いて終わるのが惜しいくらいです。京大は歴史が古いので、アングルとしておもしろいスポットがあちこちにあります。それは案内してもらって初めてわかることなのですが、それをモノクロで撮ると、肉眼では見えなかった影や形が浮き出てくるのです。昼食をとっている間に写真が出来上がり、改めてみんなでそれを見たのですが、参加者全員モノクロの世界にはまってしまいました。わたしにとって写真といえば、人物・風景ともに記念写真的なものでしたが、今回、モノクロで撮ってみて、無機質な建物や物体に命が吹き込まれてくるという不思議を体験しました。それは、野寺さんが、いつも仕事に使っていらっしゃる命のように大切なカメラを使わせてくださったおかげだと思います。カメラならなんでもいいというものではないことも、よくわかりました。いい写真が撮れたのですが、展示されるということで置いてかえりました。お目にかけられないのが残念です。いっしょに写真を撮ってまわったみなさんも感じのいい人たちばかりで、急いで帰らなければならないのが残念でした。

4月2日(土) 「あっぱれ」

★(ウイルスにやられた!) 一瞬、そう思いました。怪しきメールが立て続けに2通届いたとたん(同じ送信者です。もちろん開いてはいません。でも、)画面に異常をきたしました。マウスも動きません。スタートボタンで終了したものの、今度はスイッチをいれると警告音が鳴り、画面に英語でエラーの状況が出ました(なんで英語じゃ)。今までのエラーとはなんだか違うのです。そういえば、ウイルススキャンの更新という画面がたびたび出ていたのですが、キーワードがうまくいかなくて、いつもパスしていたことが気になります。すぐにパソコンレスキュー隊にきてもらって復帰したのですが(それにして、レスキュー隊員M女史はすごい)、このところ取材の合間に必死で書き直していた作品がすべて消えたかと、ぞっとしました。今後まじめにバックアップをしておこうと心に誓ったとんぼでした。

★「マックを狂犬病の注射に連れて行くので、いっしょに行くかい」と、じいじがガッティちゃんを散歩に誘っています。ということは、わたしがガッティちゃんを乳母車にのせて、押していかなければならないということです。天気もいいし、ま、いいかと出かけたまではいいのですが、案の定、途中からガッティちゃんが歩くと言いだして、それからが大変でした。緑道をランニング中の中学生のお兄ちゃんやお姉ちゃんが気になって、ひとり走り過ぎるたびにおっかけようとします。花をむしろうとします。小石をなめようとします。知らない犬に手を出そうとします。溝に落ちそうになります。坂を急に駆け出しつんのめります。「だっこだっこ」というのでだっこをすれば、「おろしてくれ」というし、おろせばだっこ……。少し前までは、なんとかごまかして乳母車に乗せることができたのに、いったん降ろしたら最後、えびぞりになって乗ろうとしません。1歳4か月と61歳5か月の知恵比べ。これがけっこういい勝負なのです。あっぱれダイナマイト娘(かなりのばばばか。お許しください)。それにしても腰が痛い。

4月1日(金) 「ギプアップでスタート」

★いやあ、新年度、のっけからギブアップです。4月からHPを新しくしようと試みていたのですが、思うようにいかないのです。イメージするHPはあるのですが、人まねではなく、自分らしさを出したい……。ああでもない、こうでもないとこねまわしていたのですが、高望みをしても技術が伴わないし、体力にも限界が……。よって、新装開店は、当分、見送ることにしました。どうぞ、このままおつきあいのほどを。見送りにしたとたん、気が楽になりました。

★全国20か所(以上)行脚中のカメラマン野寺夕子さんの「微熱花暦」写真展が、現在、京大のミュージアムショップ「ミュゼップ」で開催されています(4月30日まで)。その一環として、3日の日曜日、野寺さんによる考現学と写真講座「セピアで撮る京大」というワークショップが開かれます。野寺さんの写真のアングルはやさしく、その世界に引き込まれてしまう不思議間あふれるものなのですが、中でもモノトーン写真は、なつかしくて、せつなくて、フアンがとても多いのです。どうすればあんなにいい写真が撮れるのでしょうか。秘密がわかるかもしれませんね。当日は、野寺さんのコンタックスG1をみんなで使用するそうですが、フィルムカメラを持参してもいいそうです。参加費は大人1000円。(別途ミュゼップの入館料か400円いります)。数制限があるので、まずはお電話でお確かめください。11時〜3時半。雨の日は別のお楽しみがあるようです。