10月





10月30日(土) 「ごめんなさい」

★早朝、犬を散歩させたあと、各地の罹災のニュースをテレビで見ながら、自己嫌悪にかられています。いかに半年前から決まっていた研修旅行だとはいえ、こんなときにのんきに出かけるなんて。テレビで泣いているおばあさんに申し訳なくて、胸がふさがってきました。それでも出かけるのよね、わたし……。

10月29日(金) 「大片付け」

★いやあ、ほんまにもう忙しい。……とかなんとかいいつつ、それを口実に家の中は散らかり放題です。数日前に来客があって、その時に散らかっているものを夫の部屋に押し込んだままなのです。明日夫が帰ってくる段になって、慌てて片付けました。わたしは入れ違いに(夫と顔をあわせないまま)、明日の早朝から二泊で日光に出かけます。地区の民生委員会の恒例の旅行です。腰も痛いのでどうしたものかと迷ったのですが、12月で民生委員を退かせてもらうことから、これが最後の旅行になるので、ぐずぐずいわずに行くことにしました。月曜日まで、日記はお休みにさせていただきます。

10月28日(木) 「キャラクターの設定」

★パンジョでの童話講座の日。今日の合評作品は、キャラクターが上手く書けていました。キャラクターを際立たせるのには、やはりセリフが大切です。その人ならこういうだろうというセリフが、物語をいきいきさせます。それにしても童話など書いたことがなかった人がわずか一年で、こんなにもうまくなってくれて……!後半をどうつないでいくか、構成に少し問題があり、あれこれ意見がでました。本人も手ごたえがあったようで、きっといい作品になることと思います。後半は、なかなか考えがまとまらない人のために、原稿用紙一枚の「起」の部分を配り(わたしの作品)、後半はそれぞれがオリジナルな物語を作っていくように指導しました。

★地域のミニコミ紙「泉北コミュニティ」に、「行こうぜ! サーカス」と「盲導犬不合格物語」を紹介していただきました。写真はいやだとお断りしてたのですが、二冊いっぺんに紹介しますから本を手に持ってくださいということで、しぶしぶ……。最近、写真が怖いのです。ちょっと前は、ショーウインドウに映った自分の姿に「うそお」と驚いたものです。昨日、コミュニティを見た知人数人から電話が入り、「別人みたい」「修正したの?」「ライト当てたんや」などなどいわれていたことや、昨夜記者さんから電話があって、「カメラの腕に自信を持った」ということだったので、今日ポストに入るのを楽しみにしていました。へっへっへっ、ほんと、実物以上でした。尚文中、「国の寄付で建てられた病院」とありましたが、タイの象の病院は、木下サーカスが建てたものです。

10月27日(水) 「体験」

★小学校のクラブ支援の日。わたしが受け持っているボランティアクラブでは、毎年車椅子の乗り方・押し方の実技指導をしています。乗り方? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、乗ってみてはじめて車椅子に乗る人の不安な気持ちがわかるのです。しかも、車椅子に乗る人は、けがをしていたり病気だったり高齢だったり、みんなハンディを持っているので、試乗は子どもたちにとって、いい経験になります。「車椅子の機能と乗せ方の手順」を説明した後、「急に発進しないこと」「声をかけること」(動きます・少しガタガタします・坂ですがだいじょうぶですよ、など)簡単な注意をして、2人ずつのグループになって交代に押したり乗ったりしました。

★「盲導犬不合格物語」(学研)ですが、4刷が決まったそうです。出版して5か月足らずだということで、担当者も喜んでくださっています。たくさんの子どもたちにメッセージを送ることができてうれしいです。

10月26日(火) 「軋み音」

★朝、ひいばあちゃんを駅まで送っていったのですが、車のハンドルを切るたびに、「ギギギ」と耳障りな軋み音がするのです。さっそく山川自動車(とんぼ賞「命のかぎり」部門賞)に電話をしたところ、すぐにとんできてくれました。ほんとうにありがたいです。パワステのオイル漏れだそうで、「オイルを補充して、30分ほど様子をみましょう」とご自分の乗ってきた車をおいて、我が家の車を持って帰ってくれました。なんせ走行距離14万キロを超えているのでそろそろ寿命なのでしょう。間もなく山川さんから電話があって、パイプが破れていてそこからオイルが漏れているとのこと。「パイプ交換します。代金はそんなにかかりませんから。換えればまだ乗れますよ。その間、うちの車、代車として使っといてください」。どこまでも親切な山川自動車さんでした。今日の予定としては、 「季の花・語らい」と題した古川洋子さんのアートフラワー展に、親子三代で行くつもりでいたのですが、チャイルドシートがないので、見送らざるを得ませんでした。この日をのぞいては、行けそうにないのです。うーん、残念。

10月25日(月) 「著書の中」

★お風呂につかりつつ週刊誌などを読むひとときは、わたしにとってはほっこりする時間です。腰痛のため何度もお風呂に入っているので、いつもは封も切らずに廃品回収に出していた企業から届く冊子までも見ていました。「てんとうむし」というUCの冊子で、大石静さんが、亡くなった中野孝次さん(ドイツ文学者・「ハラスのいた日々」の著者)追悼文を書いていらっしゃたのですが、中野孝次さんのお人柄がわかるいい文章でした。氏の最後の文章の中にあったという言葉に、感銘を受けました。「わが志・わが思想・わが願いはすべて、わが著書の中にあり」。大石静さんはご自分も(そうありたいと心から思った)そうですが、しがない書き手のわたしとて同じ思いです。いえ、ずっとそう思いつつ、子どもたちへのメッセージを書いてきました。堂々とそういえるように、書きつづけていきたいと思います。

10月24日(日) 「感謝する日」

★朝起きてすぐ、バブをもう1個追加してお風呂に浸かりました。犬の散歩のあとにも、お風呂に入って腰を温めました。バザーをクリアーしたあとも孫守りは続くわけですから、腰痛がこれ以上悪くならないようにしなければなりません。バザーでは古着売り場の担当でしたが、今年は大きなサイズもあって、大変よく売れました。どれも100円、とてもお得でした。お天気だったので人出も多く、バザーそのものも、とても盛況でした。午後からは、ライヴに行くママの代わりに子守りです。おかずが少しずつ残ってきているので、今晩は、ひいばあちゃんの好物の酢ガキと豚汁だけを作っただけですませました。夫が留守だと、こういうことが楽です。
                
★今日はわたしの誕生日でした。子どものころはともかく、おとなになってからの誕生日というのは、自分がお祝いしてもらうのではなくて、生まれてきたことに感謝する日のような気がします。「お母さん、生んでくれてありがとう」と面と向かっていえる人は、幸せです。もちろん、二人の娘から祝ってもらって、それは格別にうれしいですが、もっと早くに誕生日の意味に気がついて、母に「ありがとう」と言いたかったです。それにしてもかなり大きなケーキですねえ。がんばって食べても、当分かかりそうです。


10月23日(土) 「腰痛」

★パソコン救急隊にきてもらって、ニューバージョンのウイルスソフトをインストールしてもらいました。去年までは家族共通でソフトが使えたのに、今年からは、個別に登録しなければならないそうです。毎年更新しなくてはならないそうですが、ウイルスはこわいので、しかたがありません。というか、これで安心です。

★明日は地域の福祉協議会のバザーがあります。この5月に理事を降りたので、今年は全くノータッチでした。引き継いでくれたS見さんをはじめ、ボランティアスタッフみんなでがんばってくれています。「当日は沢田さんのパワーがほしいからぜひ来てね」といわれているので、手伝いにいくつもりでいるのすが、先日犬の散歩で腰をひねって以来、かなりの腰痛なのです。それでも毎日犬の散歩はしなければならないし(朝しかできないでいます)、ガッティちゃんは抱かねばならないし(ガッティちゃんは、いい子です。よく食べ、よく笑い、よく動きます)、日ごとに痛さが増しています。代わってもらう夫が留守なのがこたえています。少しでも腰痛がおさまるように、今晩は早くから寝ます。知らないうちにメメの姿を探しています。

★台風の次は地震。なんということでしょう。被害が最小限でありますように。

10月22日(金) 「さよなら、メメ」

★メメは特別な猫でした。最初の10年近くの間は他の猫もいず、とても大事に育てました。しょっちゅう話しかけていたせいか、人間の言葉もよくわかりました。夕飯時にテーブルのそばで、「それ、だいすきなの」と家族の顔を見上げる愛らしい姿に、ついついみんなのお皿の魚介類はいつもメメの口に入っていました。昨夜、タウンページを繰って電話で予約をしておいた家原寺にある
ペット葬祭山川に運んだのですが、住宅のすぐそばにお墓がたくさん並んでいて驚きました。看板を読むと、うんと昔からここは人間の斎場と墓所だったようです。お墓のずっと奥にペットの斎場がありました。1匹ずつ火葬してもらえるというので、ここを選んだわけなのですが、とても親切なのでほっとしました。1時間半してから骨あげに来てくださいということでしたので、近くの喫茶店で時間待ちをしながら、一息つくことができました。時間が来て戻ると、メメはお骨になっていました。「ここは首、それは脊髄、これは足、骨盤……」など、小さな骨を一つ一つ灰の中から探しながら、とてもていねいに説明してくれました。「できるがぎり元の体になるようにそろえましょう」といって、爪楊枝ほどの細い指の骨から爪にいたるまで、30分もかけて拾い上げてくれたのです。これは、遺族にとってとてもうれしいことで、悲しみがぬぐわれていくようでした。最後に下あごと、頭蓋骨をのせて、その上に喉仏をおいてもらったときには、また私の元に帰ってきたんだと、安らぎさえ感じました。しばらくは水と好物を供え、やがて土にかえるようにするつもりです。メメちゃん、17年間も長生きしてくれてありがとう。

10月21日(木) 「とうとう……」

★猫のメメが死にました。この2日で急に衰えたように思います。数日前までは、焼き魚などをほぐして口にいれてやると食べていたのですが、好物のエビにも反応しなくなっていました。抱きかかえてスポイトで水をやり、床ずれしないように体位をかえてやっていたのですが、されるがままでした。今日は、特に忙しく(おもしろクラシック、病院の送迎、お見舞い、台風のお見舞い品・校正原稿・本の送付、買出し、おかずの配達などで)、出たり入ったりしていました。帰るたびに、ようすをみて体位をかえていたのですが、家にいると、それはそれで用事がたまっていて、夕方、ふと見たら死んでいました。おだやかな顔でした。ひいばあちゃんは、「あんたが、あんなにかわいがってやっていたから、しあわせだったと思うよ」といってくれましたが、それはそれ。かわいそうでなりませんでした。花を買いに車を走らせながら、せめて最後は抱いたままで看取ってやりたかったと思いました。まさか、今日死ぬなんて……。死んだ猫や犬に情をかけすぎると憑かれるという人もいますが、メメちゃん、わたしの肩でも背中でも、好きなところに憑いていいよ。いっしょにまだまだ楽しいことをしようよ。

10月20日(水) 「また台風」

★ああ、こうすればよかったんだ。もっと早くしておけばよかったと思うことがありました。朝方、わたしのふとんで老猫のメメがおしっこをもらしました。最近、どこででもするので困っていたのですが、年をとったのだからしかたがないとあきらめていました。でも、ふとんは困ります。そこで思いついたのが赤ちゃん用の紙おしめ。しっぽが出る穴をあけて、つけてみました。違和感がないのかいやがりません。それどころか温かいのかぐっすり眠っています。17年前、娘が拾ってきたときも、おしめをあてていたことを思い出しました。「メメちゃん、長生きしてね」とずっと言い続けてきて、それに応えてくれているのですもの、メメにとってなにが快適かを考えてやらなければと、すっかり軽くなってしまったメメを抱きながら反省しました。

10月19日(火) 「ハギレ」

★いつもたくさんハギレを届けてくれる友人がいます。ご夫婦で生地の問屋さんをしているご近所さんです。沢田に渡しておけば、有効に使ってくれるだろうということです。地域のバザーの手作り品や小学校の手芸部などに使わせてもらっています。昨日帰ってきたらガレージにどっさり置いてありました。さっそく車に積み込みました。長い芯に巻いてあるもの、ダンボールに入っているものなどかなりの量で、トランク、座席に押し込むのに30分かかりました(かろうじて、運転席だけが空いている状態です)。実は昨日の朝、犬の散歩の時に腰をひねり、痛いなあと思っていたところにこの作業。今日は、かなりの腰痛です。雨の中、腰をいたわりつつ地域会館に運び込みました。というのも、昼から車で病院に送ってあげるねと約束した方がいるので、どうしても下ろして座席を空けなくてはならなかったからです。

10月18日(月) 「祭日?」

★京都経由で山陰線の千代川(亀岡の2駅先)に行き、カメラマンのN寺さんの車に拾ってもらって、いっしょにハッピーハウスに行ってきました。代表の甲斐さんにお目にかかり、2時間近くお話をしました。今日は祭日ということもあって外来がなかったので、ゆっくりお話しすることができてよかったです。会って話すということはとても大切だとつくづく思いました。夜、ミンダナオ島にいる夫から電話があって、「4度目だぜ」といわれました。日記に書いていない部分で、走り回っているんです私。

★祭日は休日ではないの? いえね、私のよく乗る泉北高速鉄道には、休日は10回分で14回乗れる回数券があります。今日、それを使おうとしたら、ティントン、ティントンと鳴りました。駅員さんいわく祭日は休日ではないとのことでした。カードをよく見たら、確かに「土・日回数券」と書いてはありましたが、いまいち納得できないでいます。祭日も休日のお仲間だと思うのですが。
(いやあ、おはずかしいです。仲間から、一週間まちがえてるのでは? というメールがありました。駅員さん、きっと(あほちゃう、このおばはん)と思っていたでしょう。てっきり、18日は祭日と思い込んでいました。頭の中が祭日でした☆☆☆)

★「とらちゃんつむじ風」の校正が届いていました。いよいよ最終回です。

10月17日(日) 「映画祭」

★今日はとても楽しみにしていた「京都学生自主制作映画祭」が京大の西部講堂でありました。ワーミンさんの息子さんが監督主演の映画「僕はただボブ・マーリーと遊びたかっただけなのに」(京大シネマ研究会で最優秀賞受賞作品)に、ワーミンさんが「あばずれな妹役」で出演しているというのですから見逃せません。映画ができるまでのエピソードを、監督自身のコメントを織り込みつつ、ユーモアたっぷりに、かつテンポよく展開していく作風は、さすがだと思いました。ワーミンさんが、かつらなどつけず、素のまま妹役をこなしていて、なかなかの名優でした。とてもおかしかったです。他の映画もそれぞれにひねってありました。ここから未来の監督やシナリオライター、俳優さんが出るのでしょうか。ワーミンさんとご一緒だったのですが、「わざわざ観に来てくれて、ありがとう」といって、時計台の中にあるいつも満員のレストランで、フランス料理のフルコースをごちそうになりました。目と口と、そして心も満たされました。

★京大の西部講堂横の建物を入ったところに「ゴミステーション」なるものがありましたインクカートリッジ・電池やペットボトル、牛乳パックなど学生さんが良く使うものを捨てる場所なのですが、驚いたことに電池がいくつもの種類(マンガン・アルカリ・ボタン・充電式)に分類されて、捨てられていいました。透明ボックスになっているので、捨てられた電池が外からみえています。ここを通りかかった人は、(次からはここに捨てよう)と思うだろうな。いい考えです。こういうコーナーを大型電気店にも設置してほしいと思いました。

★帰りはガッティちゃん連れで難波に出てきていたママと待ち合わせ。ママが、もう少しお友だちとしゃべって帰りたいというので、ガッティちゃんを連れて帰りました。帰ってから,あわててひいばあちゃんのごはんを作りました。夫から電話がかかっていたそうです。

10月16日(土) 「下見?」

★夫が、ゴルフバッグをかついでマニラのミンダナオ島(とルソン島)に発ちました。ミンダナオ島での一週間はホテルに泊まるようですが、ルソン島では、ロングステイをしている日本人の家に泊めてもらうそうです。それにしても、ロングステイの下見と称しての海外旅行は、今年になって4回目です。結構なご身分ですねえ。自動的に朝夕のマックの散歩が私に降りかかってきます。朝は早起きすればすむことですが、夕方は……。やはり行きそびれました。マック、ごめんね。

★ゴミの減量ということで、最近一家に一袋運動というのを耳にします。これって、どうなんでしょうね。ゴミって家族の人数に比例すると思いませんか? 我が家は人間5人(時には6人)ペット5匹、当然、生活ゴミは一袋で収まりません。もちろん、缶・瓶、発泡スチロール、ペットボトル、ダンボール、新聞雑誌は別にしています。ゴミの日は、なんだか肩身が狭い思いがします。といってもよそさまも、とても一つではすまされないようです。

10月15日(金) 「Tの会」

★「Tの会」(仲間の合評会)の定例会がいつものように心斎橋でありました。6人のメンバーが集まったのですが、3人寄れば文殊の智恵というところをその倍いるのですから、当然意見が飛び交います。合評しているうちに、更に新しい考えが湧き出てくるといえばいいのでしょうか、アイディアは井戸水のように尽きることはありません。今回の2作品も、きっといい作品になることでしょう。バイキングランチのあとの合評、のあとの「うれし屋」さん(Tの会のメンバー橋村明可梨さんのお店)でのちょっとしたお買い物。いやあ、ほんまにもう、毎回、おなかがよじれるほど笑ってしまいます。笑いも井戸水のように尽きることはありません。


10月14日(木) 「講座の日」

★童話講座の日。「(途中で)書けなくなった場合はどうしたらいいんですか」という質問については、折りあるごとに話してきました。@作品の履歴書をきっちり書く A毎日一行でもいいから書く B気に入った作品の書写をする C人に読んでもらう D本を読む などです。さて、先日こんなタイトルの本を見つけました。「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」(福田一也・PHP文庫)」という文庫本です。そんなすごいことができる人もいるのだと感心して読んでみたのですが、これはこの人のやり方なんだなあと思いました。とてもまねはできません。ただ、書けないときはの項目は、私がいつもいっていることと同じでした。そして、更になるほどなあと思ったのは、「一応机に座っておく」というコメントでした。そうなんです。何か書くことが思い浮かんだから机に座るのではないのです。例え書くことがなくても、机(またはパソコンの前)に座る習慣をつけることは大切だと思いますので、Eとして、机の前に座るを付け加えます。さて、今日は合評作品が3作出ていました。項目Cにあたる部分として、合評はとても大切です。

★明日は「Tの会」。合評作品をこれから読み込みます。

10月13日(水) 「ネリカンブルース」

★思わず口ずさんでしまったメロディがあります。「ネリカンブルース」といって、私が高校生の時(もう四十数年前になりますねえ)に、即発売禁止になったといういわくつきの歌です。練馬の鑑別所に入った若者の心境を唄った歌で、歌詞は確かにぐれているというか、「ポリ公」「パクられる」「スーちゃん」などが出てきますが、よく聞くと反省の色が見られて、なぜか救われる思いさえするのは、昨今の犯罪の重さからでしょうか。このメロディは、「新人哀歌(エレジー)」として、山男の間で歌われているようです。メロディも聞けるHPがありましたので、ご紹介します。momoさんの「山の音楽アルバム」です。
(こういう場合、勝手に使わせていただいてもいいのでしょうか。ご本人に確認のメールを送ったのですが、まだ返事は来ません。ご返事次第で消去することもあります)

★再話の原稿を見直し、添付で送りました。次の創作にかかりました。締切りは1月です。まだ先だからって、のんびりしてはいられません。今月も、もう半ば。月日の経つのがいやに早いです。明日はパンジョの講座の日。合評作品を読む前に、一眠りしました。

10月12日(火) 「イメージすることの大切さ」

★「盲導犬不合格物語」のことを記事に書いてくださるという某新聞社の記者さんと、スイスホテルのロビーで待ち合わせしました。ともて聞き上手な方で、あれこれお話しているうちに、二時間があっという間に経ちました。その後、別の新聞社を訪ねました。ロビーに設置してあるショーウインドウに新聞のトップ面が6枚展示してありました。@ここが月の裏面(なつかしい、月着陸のニュース) A米大統領暗殺さる
(ジャックリーヌ夫人のオウ・ノウという叫び声が今も耳に) B山下とび見事優勝(高揚したあの時の気持ち) C王756号世界新(イチローの記録がこれに代わるのでしょうか) D天皇陛下崩御(昭和が終わったあの日……) E神戸震度6(阪神淡路大震災の恐怖と教訓) これらの6枚は、いろいろな意味で時代を変えた大きな出来事だということなのでしょう。

★お初天神の近くに、人だかりができているビルがあって、警察官が数人立っていました。道を聞いたついでに、「何かあったのですか」と、警察官に聞いてみました。「ここはアメリカ領事館で、毎日こうして警備しているのです」というお返事でした。え、こんな町のど真ん中にあるんだ、アメリカ領事館。ちょっと意外でした。

★仲間からメールが届きました。要約すると、
「『現実は、意識に従う召使いのようなもの』と雑誌に書いてありました。『口癖を変えるだけで、人生が変わる』と。そういえば、今年の新年会のとき、沢田さんが『願いは叶う。叶えたいことをイメージし続けるのが大事』おっしゃってたなー、と思い出しました。ほんとうにそうだ!と思う○○でした」ということですが、○○さんには書き手として素晴らしいことがあったので実感されたようなのですが、ほんとうにそうです。イメージすることこそが、夢をかなえるための羅針盤なのです。
10月11日(月) 「ペンネーム」 

★京都の創作仲間K社の新人賞(佳作)を受賞。単行本になるというので、いつも集まる仲間4人でお祝い会をしました。佳作はなかなか本にならないと聞いていたのですが、大賞作品と最後まで競っただけあって、出版のための打ち合わせももう終わったそうです。おめでとうございます。来年の春の出版に向けて、ただいまペンネームを考慮中だとか。本名は、彼女の作風にはあわないと編集者にいわれたそうです。ちなみに、「おこそとのほもよろお」が頭につく名前は地味なので、「あさかたなはまやらわ」がいいんだそうです。ふーん、そうなんだ。4人でひとしきりペンネームを考えて遊びました(ハンドルネームの波風立代でいいんじゃないの?)。それにしても京都の駅ビルの広くてモダンなこと。そして混雑していること。

10月10日(日) 「鯨肉」

★午前中連合自治会の会議に代理出席。午後からは町内の自治会定例会に出席しました。

★久しぶりに鯨肉のカタマリが魚屋の店頭に並んでいるのを見ました。赤黒くて硬そうでした。どうやって食べるのでしょう。生姜煮、カツ、鍋……? 牛・豚・鶏のように身近な食材という感じはしませんでした。捕鯨については物議がかもしだされていますが、いったい日本人一人当り、年間どれぐらいの鯨肉を食べているのでしょうか? ちなみに我が家では、夫が年数回オバクジラ(さらしくじら)を食し、ごくたまにおでんにコロを使いますが、いずれもあっても良し、なくてもかまわない程度で、常食しているとはとてもいえません。そうそう、書いていて思い出したのですが、おでんやさんで、「さえずり」というものを食べたことがあります。鯨の舌だと聞いておどろきました。子どもの頃は肝油としてお世話になりました。鯨は捨てるところがないと聞いたことがありますが、私にとって、「鯨肉は遠くなりにけり」です。

★最近パソコンの調子が悪く、フリーズしたり、インターネットがつながらないことがよくあります。メールやホームページが確認できないと、ちょっとパニくってしまいます。我が家は、ひいばあちゃん以外の大人4人がそれぞれパソコンを使っていますが、すでに3台ぺしゃげました。私が今使っているのは、次女のお下がりのデスクトップです。そろそろ……なのでしょうか。


10月9日(土) 「禁煙!」

★夫が駅まで送ってほしいというので、ガッティちゃんといっしょに車に乗り込もうとしたとたん、うっ、強烈なタバコの匂い! 昨日、夫がゴルフにいく時に誰かを送迎したらしく、その方がたばこを吸ったそうです。これだけ強い匂いが沁みつくというのは、かなりのヘビースモーカーなのでしょう。車にはベビーシートがつけられているというのに。狭い車の中(しかも他人の)でたばこを吸う人もそうだけれど、「赤ん坊が乗りますから」と断らなかった夫の気持ちがわかりません。ガッティちゃんを乗せているので、駅まで往復十分そこそこの道のりが、いやに長く感じられました。

★今日は、時間が許すかぎり、ただひたすらパソコンに向かっていました。なんとか形になりました。連休の間寝かせておいてもう一度見直し、休み明けに依頼先に送ります。

10月8日(金) 「復活」

★ここ数日、老猫のメメがいつもと違った鳴き方をするのです。苦しいような淋しいような、なんともいえない切ない鳴き声なのです。年をとっているので心配になって、ガッティちゃんが昼寝をしている間、タオルでくるんでセーターの下で抱っこしてやりました。片手で家事をしながら、17年前に娘が拾ってきた時も、ずっとこうして抱いていたこと思い出しました。外出する時も心配で、ポシェットに入れて連れ歩いていたものです。深いダンボールにセーターを敷いて寝床を作ってやったせいか、今はぐっすり眠っています。寒かったのかもしれません。

★再話のお仕事に集中しています。とても楽しいです。まだ渦中にいますが、もうすぐ61歳。落ち込んで嘆いている時間などないのです。孫のガッティちゃんのためにも、自信をもって前進しなくては。私のHPを見て「いつも元気をもらっています」といってくださる方々のためにも、「お元気おばさん」復活です。結局は、みんなに助けられているのですね。ご心配おかけしました。いずれ渦もおさまるでしょう。結果はどうであれ、その時はご報告いたします。

★某新聞社から取材の申し込みがありました。孫守りをじいじと代わってもらってお目にかかることになりました。

10月7日(木) 「仕事魂」

★手術のために入院されていたK川さん(地域の仲間)は、回復力が素晴らしく、予定よりかなり早く、今日退院されることになりました。実は、今日お見舞いに行くことにしていたので、それではとお迎えに切り替えました。帰りにお見舞いの代わりのお昼をごいっしょしました。

★ホームタウンに、「行こうぜ! サーカス」(汐文社)の紹介記事が掲載されました。本が出るたびに、快く取材していただき、ほんとうにありがたいです。記事を見るたびに、育てていただいている実感がします。A木記者さん(三人のお子さまのお母さま)は、「行こうぜ! サーカス」を読み、急にサーカスが観たくなって、岸和田まですっとんで行かれたという行動派。ご家庭で発行されている家族新聞が、素敵なのです。見習いたいですフットワークの軽さと仕事魂。

10月6日(水) 「ひろすけ童話賞」 

★老人会空き缶回収のお手伝い。今年は残暑も厳しかったので、空き缶をつぶすのに時間がかかりました。それにつけても、キリンビールが貸与してくれている空き缶つぶし機がありがたいです。そのあと、コーヒータイムで井戸端会議。いつも率先して活躍されている高齢者クラブの会長さんがご入院中なのが、さみしいです。

★北川チハルさんの「そらいろのマフラー」が、ひろすけ童話賞の最終選考にノミネートされていたことを、児童文芸で知りました。(児童文芸10・11月号に選考過程と講評が掲載されています)。ひろすけ童話賞は、ねじめ正一さんの「まいごのことり」に決まったのですが、それにしても「そらいろのマフラー」は、日本児童文芸家協会新人賞受賞した上でのこと。すごいです。幼児童話としていかに優れているかということだと思います。チハルちゃん、おめでとうございます。

★漫才甲子園で大賞を受賞した高校生漫才コンビ「ツインクル」に、NHK(BS)からのオハ―があったそうです。それにしてもNHKからとは、すごいっ。ツインクルは明るくて 元気があって、爽やかなコンビなので、今後が楽しみです。仲間の甥っ子さんというのがうれしい♪


10月5日(火) 「渦中」

★朝一番に図書館に駆け込み資料にする本を借りました。少し読みました。

★3日に起こった、私にとっては「寝耳に水事件」について、いずれ冷静を取り戻し、客観的に事実のみをきっちり書くことができるようになったら、ここに記すつもりでいます。今はまだその渦の中にいることもあって、書けません。しかし、思いがけないことってあるものですね。いやはや。

10月4日(月) 「お大事に」

★「みんなカナリア会」に久しぶりに出席しました。というのも、このカナリア会のことを大変喜んでくださっていた高齢者の方が、家族ぐるみで北海道に引っ越されることになったのです。選挙に行く途中で転ばれてからリハビリのために休んでいらっしゃいましたが、そのままお別れするのもさみしいかなと思い、せめて、「N井さんのこと、いつまでも忘れませんよ」のメッセージとして、スタッフで寄せ書きをと思い、色紙を持参したわけです。古い童謡や唱歌も、最後までちゃんと覚えていらっしゃる方でした。昔遊びの会「竹とんぼ」のスタッフとしても活躍してくださっていました。北海道に行かれても、こちらにいらっしゃった時のように、いい時間が持てますようにと願っています。

★Hさんとランチをいっしょにしたあと、入院中のHさんのご主人のお見舞いに。24時間点滴を4日間ぶっ続けでしなければならないそうです。針を刺した腕も気になるでしょうし、たいへんですねえ。でも、その治療をすれば悪玉をやっつけられるそうですので、がんばってください。別の病院で手術を受けて入院中のK川さん(地域の仲間)ですが、危険な喉の手術だったのでみんなが心配していたのですが、経過はたいへん良好とのこと。二週間の入院が一週間そこそこで退院できるとか。お見舞いに行く前に退院されることになるかも。うれしいことです。坐骨神経痛だっというI田さん、一週間入院していたとお聞きしているN林さん、みんなみんなお大事になさってください。

10月3日(日) 「七回忌」

★母の七回忌をすませてほっとしました。母はきょうだいが早死にして一人っ子同然でしたし、私もきょうだいがないということでひっそりとした法事でした。私と夫と長女と孫と、たった4人で広い本堂でお経をあげていただきました。今までは、お経の意味も知らずに声の波長というか、お坊さまの音声を聴いていたのですが、今日は、「浄土宗 日常勤行作法聖典」という本を配っていただき、そこには現代語訳がついていて、(ああ、そういう意味だったのか)と、いちいち納得しました。お経の初めというのは、礼を尽くした上、あらゆる世界のみ仏に、どうぞこの道場にお入りくださいとお願いしているのですねえ。はじめて知りました。そして最後に、もろもろのみ仏よ、それぞれの縁にしたがって本国にお帰りください。香を薫じ、華を散じてお送りいますということになっていたのとは、発見でした。法要が終わったあと短い法話をしてくださったのですが、それがなかなかおもしろかったのです。五本の指のうち、親指と小指を残し、あとの三本を折り曲げます(グーをして親指と小指を立てた状態)。そうすると、親指は小指の方をみているのですが、小指は知らん振りで親指を見ていません。人間の親と子も同じだそうです。親はいつまでも子どものことが心配でたまらないのだけれど、子どもはそんなことなど我、関せず、だとか。なるほどなるほど……。でも、最近は子どものことを見ていない親も多いようで、親指が子ども、小指が親という感じがする親子もいますねえ。

   月かげのいたらぬ里はなけれども ながむる人の心にぞすむ
                           (仏の教えも月の光と同じだそうです)

お彼岸に、どなたがお墓に参ってくださったのでしよう。白い小菊の花が供えてありました。生きていれば90歳。そんな母のことを思ってくれる方がまだいてくださることが、うれしいです。

★京都の宿泊先からお寺に行くのに市バスにのったのは、宿泊先のまん前にバス停があるからです。けっこう混んでいました。長女が赤ん坊を抱いて立っていたら、「あんたがここに座りなさい」と代わってくれた人がいました。それが、かなりのおじいさんなのです。ずっと座っていたかったでしょうに。それだけでとても感激して、ここに書かずにはいられませんでした。「あんたがここに座りなさい」。凛として、なんといい響きでしょう。

★出版社から速達で原稿依頼が届いていました。留守にしていたので見るのが遅れました。あらかじめ日本児童文芸家協会からお話はきいていたのですが、締切りは、なんと10月20日! わおっ。

★別の意味でもう一つびっくりすることがありました。これはかなりのショックで、今はなんともいえません。寝耳に水、晴天のヘキレキとはこういうことをいうのでしょう……か。


10月2日(土) 「お休み」

★明日は、菩提寺で母の七回忌の法要をお願いしてあります。今夜は京都で一泊します。日記は休ませていただきます。

10月1日(金) 「17歳……」

★スケジュール表を見るかぎりでは、今月も、かなりハードな月になりそうです。しっかり足を地に付けてと思ってはいるのですが、日々、駆け足で通りぬけている感はぬぐわれません。「もっと自分の時間があればいっぱい書けるのに」。かって夫にそういったことがあります。「思い上がりだ」といわれました。そうなのかもしれません。家族が6人いて(プラスペットが5匹)、地域の人たちがいて、仲間がいて、そしてこれから出会うだれかがいて、互いに持ちつ持たれつしながら暮らしているのですから、自分の好きに時間を使うことは、夫がいうように傲慢なことなのかもしれません。それにしても……。

★一番古参の猫は17歳です。一日のほとんどを眠っていますが、食欲だけは若い猫たちよりあります。ぜいたくでキャットフードは食べません。人と同じもの(魚介類)をたっぷり食べます。困ったことは、最近どこででもトイレをすることです。わたしが家にいれば、ようすですぐわかるので急いで猫トイレに連れていくのですが、外出から帰ると部屋が匂っていて、がっくりくることがよくあります。かまってあげないからなのか、高齢だからなのか。いずれにしても匂いがひどいので、泡ハイターとファブリ―ズに助けられています。