とんぼのはかるた  平成16年度版       15年度版


★い
    色は、無限   
    
人の心も同じ。みんな違ってみんないい……とばかりはいっていられないのが人間模様。 
★ろ
    ろくでもない色に染まり。
    
 いったん染まったものは、染めかえが難しい。
★は
    はんなりみえても、心のうちは
     
顔で笑って心で泣く世代。うそ泣きしつつ、赤い舌を出す世代にはわからない。
★に
    鈍色(にびいろ)に服す    
     
戦いはイヤ! テロはもっとイヤ!
★ほ
    ほんのりほほが、ほほほぽっ
     
もったいない、厚化粧でわからないわ。
★へ
    ヘアーカラーで若返り
     
逆浦島さん。若返ってはみたものの、若い世代の心がわかりません
★と
    ときめいて、色めきたつ
     
えっ、うそお、あの人が? 色めきたつ、まわり。
★ち
    千切り絵で、ぼけ防止  
     
色紙をできるだけ小さく千切って、貼りつけていく作業は、脳を刺激するらしい。
★り
    リトマス試験紙  
    
 立派な名前。そのわりに日常生活に役に立たない。せめて、なめると嘘がわかるように
     ならんもんかいな。

★ぬ
    ぬり絵のように色をつけ
     
ラジオドラマを聴きつつ、情景を思い浮かべる楽しみ。     
★る
    るす番の日暮れは早い   
     
心細さが日暮れを呼ぶ。「お母ちゃん、早よ帰って来いひんかな……」
★お
     思い出は、セピア色。    
     
いつまでも色鮮やかなものもある。
★わ
    忘れたときは、まっしろ。
     
白になっただけならまだまし。記憶のページがとんで戻らないことも。
★か
    重ねれば重ねるほど遠くなる色  
     
いいわけすればするほど、みじめになっていく……。
★よ
    政治にもほしいイエローカード
     
あの人、すでにレッドカードよ。退場しないのは、なぜ?    
★た 
    黄昏てこそのネオン
     
クラブのママも黄昏てこそ……。あんたは? と訊かれると辛い。いつ見ても
     変わり映えがしない。  
  
★れ 
    礼節ってなに?
     晴れ着を着てさえラッパ飲み。すべてペットボトルが悪いんだよね。環境だけではなく、
     はじらいまで破壊。

★そ 
    ソムリエの注ぐワイン
     
同じ葡萄色でも、どこか深みが。ワインは雰囲気。
★つ
    つねられた跡
    
 虐待か、しつけか……。兄弟間のしっとかも。
★ね 
    猫の目の色
     猫よりよく変わる人の目の色。鋭く刺すような光を放つ人もいる。
★な
    奈良時代の赤米を噛みしめる
    
 遺跡から籾殻が見つかり、再び人間の口に。
★ら
    ラッキーカラーにふりまわされる
    
 確か黄色が……。それは先週、今週は青。それも今日まで、明日からはオレンジ……
★む
    結ばれていたはずなのに赤い糸
     
最近の子は、下手なんだよね紐結び。こちとら、しっかり結びすぎてほどきたくても
     ほどけない。
   
★う 
    歌には色がある。
     
艶がある。心がある。人生がある。風景がある。思い出がある。
★い 
    いろはにほえとちりぬるを(色は匂えど散りぬるを)
     
いかに惜しまれても、永遠に留まれるものは何もない。
★の
    野道をいけば……♪
     
あら、こんなところに……。名もない花が、人の評価など気にせずに、楚々と咲いている。
★お   
    オゾン層破壊で、黒い日傘
     
♪ 粋な日傘に蝶々が舞うよ……。そんな時代は夢のまた夢。    
★く  
    曇りガラスの向こうにいるはず
     
いるかな、ずいぶん遅れたけれど。愛があるなら……。え、来てない? 
★や 
    闇夜の影
     
……のように、見えなくても存在するんだよ、守護霊。        
★ま
    負け色は、黒。
     
負けるが勝ち。苦労(黒)する木に花が咲く。どすこい、どすこい。
★け
    けばいって?
     
ほっといて、大阪女には、たまらんのです、このけばさ。
★ふ
    富士の山
     
♪ 頭を雲の上に出し……。富士山は、遠くで眺めるに限る。「ごみ捨てるな」の看板も
     痛々しい。

★こ
    コスメ
     
化けるために、いやもう、いろいろあること。使い切れなくて電車の中で、化粧をしている。
     美しくなるために、見苦しいのは、いかがなものか。

★え
    襟換え(えりかえ) 
     
赤い襟から白い襟に。「そうどす、舞妓はんが芸者さんになることをいうんどすえ」
★て
    手垢がついた言葉
     
何人の人に使ったのそのきざなセリフ。みんなふられた? 当然でしょう。
★あ 
    明るすぎる深夜   
     
月の満ち欠けにも、人の心が揺れていた時代。暗やみの神秘を、怖さを、子どもたちに
     体験させてやりたい。

★さ
    才色兼備        
     
天は二物しか与えず。「ユーモアがないのよね」「男運が悪いのよね」「友達がいないみた
     い」「お高くとまっているのよね」。なんといわれてもいい、なれるものならなってみたい。
      
★き
    記憶はあいまい
    
 「犯人は青いシャツを着ていました。白髪でメガネをかけていて、一見やさしそうで、
     月収は……」。おっと、思わず夫の人相をいってしまいました。  

★ゆ
    ゆかたは白地に藍
    
 ごてごては、やぼ。「粋」こそが、涼感。
★め
    目利きは雄弁
     
うんちくは、ごたくではありません。ごもっとも、ごもっとも。       
★み
    未完のままがよかったかも
    
 バックを塗ったとたん、つぶれちゃったね、この絵……。ラストがつまらない、この物語。
★し   
    沁みこんでしまったあなた色
    
 いいも悪いも、それを家風をいうのでしょうか。 
★え  
    縁もゆかりもなかったことに
     
白紙に戻すって? ああリセットのこと、それなら最初からそういってよ。バイバイ。
★ひ 
    日にかざしたくなるびー玉
     
それにしても、どうやって作ってあるのかな……。 
★も 
   「萌出」は春
    
同じもえいずるでも、秋は「燃え出」。紅葉で山全体が燃えているよう。  
★せ  
    性別を超えて
     
色は自由。赤やピンクは女の色と決まっていた時代がうそのよう。    
★す  
    墨色判断
     
子どもの頃、流行っていました。一種の占い。
★ん 
    new。おニューの色より、あせた色。
     
しみったれに見えるから、やめて。年を考えてね。