2005・10月   日々好日

           誕生月というだけで、がんばろうっていう気になるもんですね。うおっし。



10月31日(月) 「物産展のヒット」

★物産展で勧められて試飲なり試食なりさせてもらうと、たいてい買ってしまいます。味噌・お茶・干物・のりなどはよく使うので、よほどのことでないかぎり試飲逃げはしません。遠いところ、ご苦労さまです。宿泊費・人件費・運搬費などがかかるので、たいへんなんじゃないかな、なんて思います。採算がとてるのかしら、それともデパート、あるいは県で負担してくれるのかしら……。おばさんは気になるのです。

                    

これは、四国の物産展で買ったもので、だしじゃことちりめんじゃこをミキサーにかけたものです。いいだしが出るというので足を止めました。わが家の朝の味噌汁は、昆布とだししゃこと決めているのですが、そのときの出しじゃこのかげんで味が頼りなく、出しの素をたすこともあります。なるほどねえ、と試飲させてもらったら、香りもよくてなかなかのものでした。一袋買うより三袋がお得だというのでそうしました。昆布がひと煮たちしたところに放り込んで火を止めます。そしてこします。焼き飯のときはこのままふりかけます。ヒットだったと思います。

★気になっていた本の発送2件、色紙の発送、手紙3通、宛名の整理などをまとめてしました。



10月30日(日) 「ふれあいバザー」

★校区福祉協議会主催の「ふれあいバザー」のお手伝いをしました。晴天に恵まれ、大盛況でした。ガッティちゃんが、あば(ママの妹)といっしょにやって来ました。昔遊びの竹とんぼのコーナーで、グランドゴルフ(……は、できないでの玉投げ)をさせてもらって、ごきげんでした。バザー終了後、業者の方が持ってこられていたお花の苗が残っていたので、「植えてくれるのなら買うわ」といってみると、すんなり「オーケー」でした。反省会をして家に帰ると、草ぼうぼうだった花壇が、「わたしは花壇だったのね」と誇らしそうにしていました。ものぐさ者としては、まさに、「残り物に福」の買い物でした。春が楽しみです。

                              
                                                       

★帰ってきて息つくまもなく、基本的なフォーマットに流しこまれた「命」(仮題)の原稿に、目を通しました。読み返しながら、感動しました。熱いものがこみ上げてきました。これは、やっぱりいい話しです。バザーでがなりたてたせいで、声がしわがれています。咳き込んでいます。指先がカサカサになりました。でも気分は爽快です。

仲間の本に、香坂直『走れ、セナ!』(講談社)・服部千春『代年一組ミラクル教室』(講談社)・菊池和子『しんちゃん』(草土文化)を紹介しました。

10月29日(土) 「祝20周年」

★せんぼく障害者作業所が創立20周年にあたるので(詳しくは、おめでとう掲示板を)、そのパーティが、ファインプラザでありました。そして、赤坂台校区の「お元気です会」(福祉協議会の活動)が感謝状をいただきました。いただいた理由は……、
      
                

昨日、日記でも紹介しました配食サービスを、せんぼく障害者作業所が企画して立ち上げる際に、赤坂台の福祉協議会が相談を受けました。フットワークの軽いわれわれは、さっそくアンケートを作って、どんなおべんとうがいいか、いくらぐらいがいいかなどニーズを調べて集計したり、おべんとうを試食をして、高齢者向きなら、ここはこういう風にしたほうがいいのではとアドバイスしたりしました。それがお役に立ったようです。その後、とってくれそうな人に声をかけたり、お元気です会でも、隔月に1回ではあるものの、継続的に50食のお弁当を注文していることもいただく理由だったかもしれません。思いがけないことで、うれしかったです。各地域の代表者を招いてのパーティはおすしやおでんの屋台もでる豪勢なものでした。
 
★「命」(仮題)の原稿を基本的なフォーマットに流したもの(と書かれているのですが、これってゲラとは、また別のものなのかな……。はずかしいのですが、よくわかりません)が出版社から届きました。風邪のひきはじめでしょうか、のどが痛く、頭も重く、目があいていられません。原稿チェックをしたいのですが、明日は地域のバザーで売り子をします。こじれてはと思い、とにかく寝ることにします。最近弱くなりましたねえ。


10月28日(金) 「配食サービス」

★所用があって、夕方、せんぼく障害者作業所を訪れたところ、とってもおいしそうな匂いがたちこめていました。「今ごろ?」と首をかしげると、「これからおべんとうを配りにいくんですよ」ということでした。あ、そうだった。一人暮らしや、自分で炊事ができない高齢者のための配食サービスをされていたんだ。赤坂台では、「お元気です会」の昼食にも、おかずを使わせてもらっていますが、おいしいと定評があります。素材はすべて生協から仕入れているので、吟味されています。配食の場合、保温用の大きなおべんとう箱の中に器が入るので、暖かいまま届きます。何よりうれしいのは、「こんにちは。お元気ですか?」と安否確認の声がけをしてもらえることです。一人暮らしの方は、ともすると、だれとも口をきかないまま一日がすぎていくことがあります。先日も、泉北作業所の職員さんと通所者さんとがおべんとうを配達に行った先で、お玄関にお年寄りが倒れたままになっていました。すぐに救急車を呼び、病院に運んでもらったところ、足を骨折されていたそうです。もし、お弁当の配達がなかったら、発見が遅れてたいへんなことになっていたかもしれません。そういう意味でも配食サービスは、特に一人暮らしの高齢者にとって、ありがたいものだと思います。

                   

                            きょうのおべんとう

糖尿や腎臓など、カロリー制限のある人には、メニューの配慮もしてくれるんですよ。配達は泉北ニュータウンに限るそうですが、定期的でなくても、家族が旅行に出かけるなどの際の利用にも対処してもらえます。一食600円です。関心のある方は下記のパンフレットをご覧ください。作業所を支援する意味でも、地域のサークルなどでも、せひご利用ください。                  


10月27日(木) 「撤回します」

★庭の落ち葉の中にこんなのが混じっていました。ただの虫食いとみるか、レースのようだと思うか、はたまた……。それは、その人しだいです。でも、これを見つけたときのどきどき感。こんなところに、物語の種が潜んでいるかもしれませんね。

        
               実物は葉脈だけ残って、とって神秘的なのです

それにしても……です。今日、童話講座で、「ホームページの日記の書き方を、変えます」と宣言しました。というのは、今朝、1日10万件もアクセスのあるというタレントさんの日記を覗いて、刺激を受けたからです。でも撤回します。毎日のことを書くのに背伸びをしても続きません。わたしはわたし。今まで通り、ちくちくと書いていきます。こんな日記につきあわせて申し訳けありませんが、よろしくお願いいたします。

10月26日(水) 「お年寄りの特徴」

★今日は、小学校のクラブ支援の日でした。地域のお年寄りに来ていただいて、ご自分が子どものころはどんなだったか、『学校から帰って寝るまでの半日』を、遊び・暮らしぶりを中心に話してもらいました。今回お話しをしてくださったのでは、大阪の港区で育ったという小学校の先生をされていたOさんです。月曜日に打ち合わせをしたのですが、そのとき、いずれはこのクラブ支援を引き継いでもらおうと思って今年から助手に入ってもらったKさんから質問がありました。
「お年寄りのお話しを聞くということは、ボランティアクラブとどんなつながりがあるのですか?」
そう聞かれて、はっとしました。いつもはその前に、「お年寄りに変身しよう」といって、腰や足にダンベルをつけたり、ひざがが曲がらないようにダンボールを当てたり、はたまた耳に栓をしたり、シールをはったサングラスをかけて視野を狭くしたりして、お年寄りの「特徴」(こういった方が子どもにはわかりやすいので)を、体験させていたのです。そのかっこうをして歩いた上、軍手をはめて財布から280円選び出させるのです。子どもたちは悪戦苦闘します。その結果、お年寄りが自動販売機でもたもたしていても、たいへんだなあと思いやることができるから、いらいらしない。電車で席を代わることができる。荷物を持ってあげましょか、というきもちになる。「おはようございます」「ただいま」など、学校の帰りにお年寄りに会ったら声をかけるなどにつながるのです。しかも、そんな大変な体をおして、お年寄りがこうして子どもたちのために学校に来てお話しをしたり、ゲートボールや、介護用雑巾の縫い方、和歌の作り方、昔あそびなどを教えてくださる。ありがたいなと感じる……につながらなければならないのですが、クラブの回数がどんどん減って、年間10回の今年は、いきなり地域のお年寄りとの交流になってしまいました。あと1回余分にあれば「お年寄り体験」がさせられたのにと残念です。11月と12月は、地域の寝たきりのお年寄への年賀状を書くことになっているので、とばすことになるのは、しかたがないことなのですが……。
昔のお話を聞いた後、
体を動かす遊びをしました。手をつないだあと、あちこちをくぐってもつれさせ後、解いていく遊びはもりあがって、もう一回ということになりました。二回目はなかなか解けていきません。「だれがいじわるそうかよく見て」。そうです。このとんぼおばさんから解いていくと……、ほらね、だんだん解けていったでしょ? 子どもたちと遊びに夢中になって、写真を撮るのを忘れてしまいました。


10月25日(火) 「2006年のカレンダー」

今年初めて、来年のカレンダーが届きました。お友だちのFさんのお知り合いで、輸入ペットグッズショップ「マスト」を経営されているKさんからです。恐縮です。というのも、Kさんは、老犬ホームの建設のための募金箱をFさん経由でおいてくださったのです。お礼をしなければならないのは、こっちの方なのです。カレンダーのラブちゃんたち、かわいいというよりも、かしこそうです。「マスト」のホームページの「お店のご案内」のコーナーをクリックしてみてください。とっても楽しそう。

                

ついでながらわが家のマック、お母ちゃんは正真正銘のラブなのですが、でも、お父ちゃんが大阪のおっちゃん系のわん公だったようで、耳が立っていて、いかつい顔をしてます。でも気立てはやさしく、ききわけのいい子です。 
 
                
        いつもはピンと立っている耳。耳がたれていたらねえ、という言葉がわかったのかな

★朝方、びっくりしました。ファイルを転送しようとしても、「サーバーのIDもしくはパスワードが正しくありません」と表示され、接続しないので日記がアップできませんでした。しかもインターネットはつながっているのにわたしのHPが全く見られなくなっているのです。困ったときの助っ人であるパソコンレスキューサービスに電話をして調べてもらったところ、ZAQがメンテナンスをしていて、かえってもっと状態が悪くなったらしいのです。それにしても復旧は午後からでした。

10月24日(月) 「決定!」

★「少年」(仮題)の正式なタイトルが決まりました。ノンフィクションということもあって、いろいろな事情を考えすぎて四苦八苦していたのですが、少年の思いをひとことで言い現すシンプルで暖かいタイトルに決まってよかったです。平凡ですが、このタイトルなら、
これからの少年の生き方を応援できると思います。そして、この本を読んでくれた子どもたちの応援歌にもなるだろうと思います。たぶん変わることはないと思いますが、発表は、もう少し後に。

★今日はわたしの誕生日。ガッティちゃんが「ハッピーバースデイ」を歌ってくれました。 ♪はっぴーばーすでい がーちゃん と自分用の歌になっていました。そうなんで、来月二歳になるガッティちゃんのお誕生日に家族の気持ちがいっていて、歌の練習など始めていました。わたしの誕生日は娘がブーツを買ってくれたものの、ケーキだけという陰の薄さでした。それでいいのですが、夕方、仲間のKさんが、花束を抱えて玄関に立っていたときは、とてもうれしかったです。母の仏前と、ひいばあちゃんのお部屋、玄関二が所に分けて飾りました。いい香りがしています。M先生の、おめでとう掲示板の書き込みと、それを見てメールをくださったみなさん、ありがとうございます。62歳。決して若くはないのですが、まだ、もう少しがんばれそうな気がします。
               
                  
                「カンガルーの手」という花をさわっているのは、「孫の手」 

10月23日(日) 「あら、まあ」

★わあ、どれもおいしそう♪ でもみなさんはご遠慮ください。これは犬たちのごちそうなのです。難波パークスにあるペットショップのグルメコーナーです。これを食べるわんちゃんたちは、もしかしたら、ナイフとフォークを使っているのかもしれませんね。

          

「とらちゃんつむじ風」の校正は、先日出版社に出かけていってしたのが最終チェックだと思っていたのですが、翌日、ファックスでやりとりがあって、今日は、印刷所から直接ゲラが届きました。夕べいただいた編集者さんからのお電話では、念のため、もういちど目を通してくださいとのことでした。これだけ念入りに手をかけていただいて、書き手としては幸せ千万です。あれだけ気をつけていても、やはり訂正個所は……、
いくつも見つかりました

10月22日(土) 「実りの秋」

★友人から、秋の収穫が届きました。ありがとうございます。


     丹波の枝豆と柿           ぎんなんとアケビ          北海道のじゃがいも

★体調を崩しつつあったですが、うれしいお誘いがあって、今日もでかけて暴食しました。その結果……のびています。夕食をぬいて、胃薬を飲んで、早めに寝ました。Nさんのおくさんの手術の経過はどうなんだろうと、案じつつ。一日も早いご回復を願っています。

10月21日(金) 「子どもの感性」

★先日、不合格犬のお話をしに行った吹田の小学校の子どもたちから、お手紙が届きました。「知らないことを教えてくれてありがとう」、「ラブちゃんバッジをありがとう」、「不合格でもはずかしくないことがわかってうれしい」、「車椅子のこともおしえてくれてありがとう」、「かなり勉強になりました」などというお礼状でした。ちょっと吹き出したのは、「ぼくは熱を出して休んでいました。沢田さんの話をききたかったので、家でショックをうけていました」というお手紙でした。かわいいでしょ? 「沢田さんの書いた本を読んでみます」、「遠いところありがとう」、「またきてね」などとというメッセージもうれしく読ませていただきました。

                  

こんな手紙もありました。
―「オズワルドちょきん」というのに協力していないのに、ラブちゃんバッジをくれてありがとう。沢田さんのお話は、とても理解しやすくて、とても聞き取りやすくって、いろいろわかりました。
「病気の犬でもちゃんと役にたっているのよ」。さらりと言ったつもりのオズワルド募金のことも、ちゃんと理解していてくれたのですね。「協力していないのに」って、まあ、いいのよ、いいのよ。気を使わせてしまいましたね。子どもって素晴らしいなあと感激しています。

10月20日(木) 「毎週木曜日の夕刊」

★今日の朝日新聞の夕刊に、野寺夕子さんのプロジェクト「遺影」が掲載されています。それが、めちゃうっかりで、9月から毎週木曜日に連載が始まっていたのですって。「沢田さんにも知らせましたよ」といわれて、自分のいいかげんさに、腹が経ちました。朝日新聞、わが家もとっているのです。そのほかにも二紙。でも、最近、わたしはほとんど新聞を読んだことがないのです。時間がないなんていうのも恥ずかしいのですが、落ち着いて新聞を見る時間がないのです。それにしても、「あなたの遺影をとります」とは、すごい企画ですね。写真を見て、文章を見て、また写真を見る……。人はそれぞれのドラマを抱えて生きているのですね。さかのぼって、ぜひ見たいものです。



そうそう、かれこれ三年近くも前のことですが、野寺さんといっしょに能勢に取材に行ったことがあります。そのときに、アップのモノクロ写真を撮ってもらいました。ちょっとおどけたその写真が、わたしらしいなあって気に入って、遺影にしますって宣言したものです。ふたりで何度も能勢に通ったにもかかわらず凍結してしまったあの作品、いよいよ動き出しました。今日、野寺さんと電話でおしゃべりをしながら、「ふたりを引き合わせてくださった横山充男さんに感謝しなければ、ね」と言い合いました。


10月19日(水) 「爆睡でごめんなさい」

★「犬」の書き込み原稿が出版社から戻ってきたので、朝から手をくわえました。概ねのオーケーが出たと理解、取材先のみなさんにも、それぞれ見ていただくことにします。取材先の了解がもらえないと、いかに心に響くものでも発表できません。それがノンフィクションのたいへんなところでもあります。午後からFさんのご案内でMさんのお宅に伺いました。あたらしく来た犬の取材をかねてです。いいお話しをたくさん聞くことができました。よくしつけられた4匹のラブらドールに囲まれているだけで、やさしい気持ちになれました。

★ちょっと仮眠のつもりが、朝方まで爆睡してしまいました。その間にお祝い会の実行委員長から案内状・パーティ要綱などを添付したメールが暖かいメッセージともに届いていました。わたしが眠っている間にいろいろ考えてくださったのだと思うと、ただただありがたいばかりです。他に、「少年」のパパからもパーティ当日にお願いしていた余興の快諾メール、盲導犬に来てもらう件も快諾メールが届いていました。ありがとうございます。わたしもこうしてはいられません。パーティを盛り上げるお楽しみコーナーの交渉にあたらなければ。

10月18日(火) 「いい日、一日」

★まあ、なんておしゃれな靴たちでしょう。うっとり魅入ってしまいました。

作ったのは小人さん?   

だって、こんなに小さいのよ。

でも、こんなに精巧なの♪  

★心斎橋で「Tの会」がありました。短編と長編の2作を合評したのですが、どちらも家族について書かれた深い内容の作品でした。合評後、駆けつけてくださったM先生を中心に、わたしのお祝い会の打ち合わせに移行。いろいろな企画が盛り込まれて、だんだん形が見えてきました。していただく立場のわたしは、ただただありがたい思いで「じーん」でした。ぶらぶら歩いて難波まで帰る途中、携帯に不在履歴が……。「とらちゃん」の編集さんで、校正の件で明日会いたいということでしたが、明日は予定が入っているので、急遽出版社までかけつけることになりました。編集室で編集者さんと向き合って校正をするという初めての体験にちょっとわくわく。その後ごはんまでごちそうになり、申し訳ないやらうれしいやら。家に帰ると、次の作品の原稿書き込みが届いていました。いい日、一日でした。

10月17日(月) 「マイ神さまたち」

★パソコンのトラブル直りました。インデックスの日記を「日々好日」に貼り付けようとするとフリーズしていたのですが、どうやらインデックスのHMLソースに過分な情報が組み込まれてしまっていて、その情報の多さにパソコンが混乱してしまったようです。だれが、いつ、そんなに多量な情報を……。わかっています、原因はきっと猫どもです。パソコンが暖かなので、すりよってきたり、上に乗ったりしていることがよくあるのです。特に、チッチは平気でキーボードの上を歩いたりするのですもの、きっと彼女にちがいありません。それにしてもパソコンレスキューサービスの直子さんはすごいです。わたしには神さまです。その神さまに、宛名書きやタグシールのことなど教わりました。その上、「日本サービスドッグ協会」のチラシを200枚ほど引き受けて、会報を送るときにいっしょに会員さんに送ってくださるというのです。もちろん、募金箱もすでにパソコン教室においてくっださっています。わたしのまわりには、こんな神さまがいっぱいいらして、いつ助けてもらっています。


★「とらちゃんつむじ風」、今回指示のあったポイントを中心に再校正。今日やっと終えて、送りました。昼間は雑用と孫の子もりなどで集中できないので、深夜作業の連続でした。

10月16日(日) 「充実した一日」

★「大阪みすゞ会」主催で、大阪国際児童文学館の見学と中川正文名誉館長の講演がありました。千里中央の地下鉄の駅で11時に友人4人と待ち合わせて地上に上がったところで、タイミングよくちんどん屋さんのおねりに出くわしました。写真を撮っていたら、仲間と間違えられたのか、手が伸びてきて引きずりこまれました。
                
               違和感がないのが怖い(右端ではありません)

「仕事があったら呼んでね」とちんどん屋さんと別れたあとは、ランチタイム。「北摂女の名誉にかけて」とFさんが案内してくれたお店は吹き抜けのビルのてっぺん(といっても3階にある)ベトナム料理の店。5人がそれぞれ違ったメニューをとって、サイゴンの味を分け合って楽しみました。雰囲気といい、お味といい、古伊万里の器を使ったセンスといい、お手ごろな値段といい、さすがFさん(のおじょうさん)。時間がないといいつつデザートまでいただいて、みんなで「おいしい」の連呼。そのあとモノレールで会場へ。


★めったに見られないという児童館の書庫の中には、明治時代から現代に至るまでに出版された子どもの本と資料が保管されていました。ここにしかないという本も見せていただきました。意外だったのはマンガ雑誌までがずらりと揃っていることでした。当時の子どものことがよくわかる貴重な資料だということでした。保存されている本は、あらすじと、その物語に関連したキーワードを添えてインプットされているので、本のタイトルがわからなくても、たとえばクリスマス・森・おばあさんというふうにキーワードを打てば、パソコンでお目当ての本を探し出すことが出来ます。毎年たくさんの児童書が出版されるわけで、それをつぎつぎ保管していく作業はさぞかし大変なことでしょう。それにスペース。莫大な量です。今後はどうなることでしょう。

★「うっとおしくなるみすゞ」を語られた中川先生は、お体の調子をくずされていた直後にもかかわらず、お元気そうで、とても雄弁でした。「うっとおしくなる」とおっしゃりつつ中川先生は、やはりみすゞの作品がお好きなとこが伝わってきました。輪廻のお話しをされたのは、やはりご住職。いいお話しでした。講演の中、何度も創作ゼミの森井先生のお名前がでてきました。信頼されていることが伺われました。

★かってテーマ館が建ち並んでいたあとには樹木が植えられ、川が築かれ、30年という歳月を経てうっそうとした森になっていました。その森を上から見下ろせるソラードを通ってコスモス園を観にいきました。遠かったです。ということは広大ということです。これだけの自然を確保できるというのは、大阪万博の大いなる遺産です。夕日に輝く太陽の塔は、懐かしくもあり、誇らしくもありました。


              

10月15日(土) 「ふりかな」

★タイトルに、「ふりかな」がほしかった……。つくづくそう思うのは、「盲導犬不合格物語」が低学年用の課題図書に選ばれたからです。まさか、この本が低学年用に選ばれるなんて、学研さんも思っていなかったことでしょう。それにしても両隣に並んでいる本のタイトルは、すべてひらかなだったり、かながふってあったり……。そんな中で、漢字ばかりで書かれている「盲導犬不合格物語」というのは、いかにも難しそうにみえます。でも本に出てくる漢字には、すべてかながふってあります。内容もわかりやすく書いているので、表紙の漢字に驚かないで、ぜひ、低学年のみなさんも読んでみてくださいね


        


10月14日(金) 「うれしいひととき」

★吹田のY小学校の4年生に不合格犬のお話しをしにいきました。前もっていただいていた先生からのメールでは、子どもたちは総合学習で、点字・手話・車椅子・視覚障害の方のグッズ・盲導犬・介助犬・聴導犬などについて調べているそうで、わたしが「盲導不合格物語を取材したときの裏話を聞かせてほしいということでした。学校でハンディキャップについて学んでいることは、うれしいことです。お話しをしにいくのはお安いことなのですが、ひとつだけ問題がありました。去年、同じ学校の4年生にお話をしにいったときに、「ラブちゃんバッジ」をおみやげに持っていったのです。子どもたちはこういう話に敏感で、きっと話が伝わっていると思います。今年もらえなかったらがっかりするかもしれません。ところが詳しい連絡がなかなかいただけず、4年生が92名もいるという連絡があったのは、11日の深夜。手元にあるだけではとても足りません。バッジを作ってくれるのは、本にも登場してくるゼナの飼い主でもある高橋さんなのですが、看護士さんなので昼間はお仕事です。後日郵送するしかないかと思っていたのですが、「沢田さんが手渡してあげたほうが、子どもたちもうれしいでしょう」と、2日間で作ってくださいました。よくぞまあ、2日で80個も! 驚きと感激で涙があふれてきました


       
    

交通費も自己負担という全くのボランティアなのですが、子どもたちが、「おもしろかった。もっとして」「あと5分お願い」「まだ1分残ってる」といってくれるので、それがごほうびです。「またきてくれる?」といって、握手の手を次々差し伸べてくれるので、時間をやりくりしてかけつけた疲れもふっとびました。校長先生からの、「いつもはお話をなかなか聞けない子どもたちも、ちゃんときいていましたとよ」という言葉もうれしかったです。

★カウント60000が近づいています。その通知もかねて、今日は日記を急いでアップしました。

10日13日(木) 「まだまだ」

★パンジョの童話教室の日。先月は木曜日が5週あったのでずいぶん間があいたような気がします。今日は、前もって2作品を読んできてもらい合評する予定でしたが、本日ニッサンに応募したいという作品がもう1作提出されたので、3作を合評しました。それぞれ発想はおもしろい作品でしたが、まだまだ……かな。この教室メンバーは、ほんとうに合評がうまいです。ただ、なかなか自分の作品についてはわからないのですが、これはわたしも同じです。編集者さんのアドバイスがあって、やがては本につながっていくのです。見学者が一人ありました。

★友人のご両親が20年間も陶芸をされているのですが、先日お誘いを受けて、窯もあるというご実家の工房をおたずねしました。ご夫婦で同じ趣味を深めていらっしゃるのは素敵なことだと思いました。撮ってきた写真がうまく写っていなかったので、今回は求めてきた器の紹介をします。左手前の朝顔形の鉢と右手前の片口です。大皿に盛り、小皿に取り分けて食べる我が家の食卓で重宝に使わせてもらっています。ちなみに右手奥の片口と中央奥のは、別の知人の作品で、バザーに出されたのを買ったものです。


            


★某出版社さんに提出していた原稿について、ちょっとうれしいメールが届きました。まだまだ手を入れていかなければならないのですが、「この線でいきましょう。安心しました」といった内容でした。ほらね、わたしもまだまだ、でしょ?


10月12日(水) 「刷まし」

★「とらちゃんつむじ風」の再校が届きました。編集さんがとてもていねいに気をつけてチェックしてくだっているのがうれしいです。「10年は売るつもりで、取り組みます」と最初に言ってくださっていた言葉を思い出して、かみしめています。

★12月に実施予定の「お祝い会」の準備をしてくださっている委員長から、「ありがとうの言い過ぎよ。こちらは、してあげたくてしているのだから、そんなにいわれるとかえって気が重いです」といった意味の諌めのメールが入りました。でも、わたしの個人的なことのために貴重な時間を割いて惜しまず動いてくださるみなさんに感謝せずにはいられないのです。「ありがとう」を千回いっても万回いってもいい足りることがないというのがわたしの気持ちです。と思っていたところに、「盲導犬不合格物語」が増刷されるという通知をいただきました。お盆明けに1万冊増刷してもらったばかりなのに、もう……? うれしい驚きです。人生いろいろ、決していいことばかりでないのですが、わたしをとりまくすべてに対して、「ありがとう」の気持ちを、連発花火のように大空に向けて打ち上げたい気持ちです。ありがとう


10日11日(火) 「タイトルや〜い」


★「少年」(仮題)のゲラ校正を終えて、出版社に返送しました。担当さんが週半ばに出張されるので、それまでに見ていただきたくて、ちょっと急ぎました。タイトル、早く決まりますように。いえいえ、決して他力本願ではないのです。こちらからも思いつくまま候補を挙げてはいるのですが、決まらないときは、なかなか決まらないものですねえ。タイトルもひらめきが勝負かもしれません。わたしの本の中でタイトルが難航したのは、今回の「少年」(仮題)と「行こうぜ! サーカス」です。あ、それに「灰色バス変身大作戦」、これは、出版社さんに、「変身大作戦」をくっつけていただきました。あとは、わたしのひらめきがそのまま通りました。と、思ったのですが、「おじいちゃんとぼくのがんこ合戦」も、やはり出版社さんに、「おじいちゃんとぼくの」をくっつけてもらいました。決まって本になってしまえば、それ以外には考えられないほどしっくりするのですが……。小さな読者に内容が伝わる、しかも堅苦しくないタイトルや〜い。


10日10日(月) 「焼き芋の匂い」

★家中にお芋の焼ける匂いが満ち満ちてきます。それだけで幸せです。多くを望まなければ、いつだって幸せになれるのにと反省する瞬間です。でも、人は、自分の歩む道を自分で切り開いていかなければなりません。現状に留まらないで行き先を模索していると、目標という名の欲を持つことになります。欲を持てば、分不相応なことままでも望むことになり、ささやかな幸せをつい見逃してしまいます。これではいけないと、焼き芋の匂いが諌めてくれました。

★「ちゃお」の11月号に、盲導犬を不合格になった犬の物語「ペリネと歩く道」(藤代ありす)が載っています。わたしの書いた「盲導犬不合格物語」とは全く別のストーリーなのですが(藤代ありすさんのオリジナル)、不合格犬についてまんがを描くにあたって了解を求められたことや、9月1日に藤代さんとちゃおの編集さんが東京から訪ねて来られてアドバイスをしたこともあって、タイトルの下に、監修/沢田俊子「盲導犬不合格物語」著者と載せてくださいました。また、1ページの四分の一ほどのスペースですが、わたしのコメントや本の紹介もあって、ありがたいです

★何年か前に、下呂温泉に行ったときに、資料館のビデオで高山祭を見て、「お祭の頃にまた来たいねえ」といっていたら、そのときいっしょだった友人がその言葉を忘れずに、「日帰りツアーがあるよ」と声をかけてくれました。朝、6時に家を出て、夜の12時に帰宅というハードスケジュールでしたが、昨日までの雨もすっかりやんで、とてもいい旅でした。

   
    @日本三美祭の一つといわれている屋台          Aのんびり休憩中の屋台。

       
    B 布袋さまのからくりは映像で観賞。                C200年の重み

年2回ある高山祭のうち秋祭には12台の屋台がでます。7台は、「曳きまわし」といって表参道に並べられるので、自由に観賞できます(写真@)。残り5台のうち4台は巡行するのですが、途中で休憩に入ると、曳き手さん自身も、「さあ、いつ動き出すのかわかりません」というスローライフ。椅子に腰をかけて缶ビールを飲んだり、おつまみを食べたり、観光客と写真を撮ったり、質問に答えたり、のんびりしたものです(A)。曳き手さんと対話を楽しんだおかげでいろいろなことがわかりました。どの屋台にも揺れるような飾りがついているのですが、アルファルトの平らな道でもよく揺れるように車輪の大きさが微妙に違うそうです。台車の上に女性が乗っていたので、京都の鉾には女性は乗れないのできいてみたところ、「わしが子どものころには女の人は乗れなんだ。時代には勝てん」そうです。屋台は三段になっていて、しまう時は中に、クイを外すと真ん中の高い部分から中に落ち込むようになっているそうです。八幡さまの境内では、布袋台のからくり奉納がありました。ふたりの唐子がでんぐりかえりしながら布袋さまの肩や腕に飛び乗るのですが、境内は満員で、画像で見ました(B)。

          
        D 夕方になるとちょうちんを取り付け     E 獅子頭も宵祭のためつぎつぎ登場

高山祭は9日の夜の宵祭がいいようです。それぞれ100個のちょうちんが飾られ、灯りをともして巡行は、ゆらゆらなんとも風情があるとか(D)。行列は総数1,000人にもおよび、神輿、獅子舞、大太神楽、雅楽、闘鶏楽、裃姿の警固などが民俗芸能を披露しながら巡行するんですって(E)。3時間程度しか滞在できないバスツアーでは祭りのクライマックスは観ることはできません。とはいうものの短い時間で、「飛騨牛の串焼き」を食べながら「地酒」を試飲し「みたらしだんご」を食べながら、飛騨牛乳を飲み、地ビールを飲みつつ栃の実せんべいをつまみ、仕上げには高山ラーメンを食べ……。高山の味覚は堪能しました。それにしても添乗員さんが集合時間に、1時間以上も遅れるとは何事だ! すんでんのところで終電車間に合わないところでした。


10日8日(土) 「のんびり」

★「少年」(仮題)のゲラが一週間遅れで届きました。まずは一安心。感じの良い読みやすい活字が使われていて、うれしいです。

★秋の長雨とは、こういうことをいうのかと思いつつ、一日のんびり過ごしました。ちょっと暖かいものが恋しくなって、冬瓜のあんかけスープとすじ肉とこんにゃくの味噌煮をしました。さんまもお安くておいしかったです。それに最近、サラダ用の若い水菜が出回っていて、山芋、トマトといっしょに酒むししたあさりとあえました。涼しくなったおかげで、ぬか漬けのつかりがほどよく、この状態がいつまでも続くといいのですが、涼しさが寒さに変わるとぬかの発酵が遅くなるので、そのうちに放ったらかすことに。今年はそうならないように、ちゃんと塩で封をしようと思います。


10月7日(金) 「映画と読書」

★明日は母の祥月命日なので、本堂で回向していただくようにお願いしてきました。そのあと京都シネマに寄りました。「わがやの犬は世界一」(中国映画)が今日までだというので、それを観ました。中国では諸事情から犬を飼うには、高額な登録料を払わなければなりません。そこで内緒で飼う人が多いのですが、ラオ一家もカーラーという犬を飼っています。その犬がつかまってしまって、18時間以内に引き取りに行かないと処分されてしまいます。もちろんそのときに多額の登録料を持っていかなければなりません。人間関係で気を使ってばかりいるお父さんにとって、カーラーは唯一気を使ってくれる大事な家族なのです。たとえ雑種といえどもです。そのカーラーを取り戻すまでドラマなのですが、中国人の暮らしぶり、価値観などがわかって面白かったです。ただ終り方は拍子抜けです。15分後に始まる映画があってそれも観たかったのですが、墓前にお花を供えなかったのが気になって(早朝なので花店が開いていなかった)、お花を買いに行き、もう一回墓参しました。雨がしとしと降っていました。

★京都までの電車の往復で、次女がすすめてくれた高野和明著「十三階段」読みました。乱歩賞受賞作品なのですが、ということは、これがデビュー作ということなんでしょ?いやあ、すごい人がいるもんです。布石の仕方、人物の描き方、ストーリー展開のうまさ、素材のおもしろさ。肩こり・睡眠不足でしたが、引き込まれるように読みました。駅についても大荷物なのに迎えを頼まず、徒歩で読みながら帰るほど、わくわくする作品でした。参考文献を見ているだけでも、書き手としては参考になります。ホームページを参考にした場合、いちいち書かなくてもいいのですね。この小説が映画になればいのにと思ったのですが、すでになっていて、作者の高野さんは気に入っていないと、あとがきで宮部みゆきさんが告っていらっしゃいました。

★夕飯後、「容疑者室井慎次」を観にいきました。これもなかなか面白かったです。新米弁護士役の田中麗奈や曲者弁護士役の八嶋智人をはじめ、おなじみのキャストの人たちがいい味を出していました。それにつけても、青島刑事がちらりとも出ていないのはなぜ? 室井さんは広島に転勤(栄転?)になるのですが、きっとそこでまた事件が……。「十三階段」容疑者室井慎次」ともに、人間性はもちろん、組織・法の恐ろしさが描かれていました。


10日6日(木) 「楽あれば苦あり」

★わたしのHPを見ましたといって、童話を書いているハンサムな(きっと)若い男性からメールが来ました。公募入選作の「約束」があまりに印象的だったのでという言葉をそえて。久しぶりに読み返してみました。

読み始めてすぐに公募の時の条件を思い出しました。それは、物語を、「あと三日で」という書き出しで始めることでした。三日間のタイムリミットを物語に課せるというおもしろい企画でした。結果、入選して、みくに出版の教材にのったわけなのですが、読み直してみて感動しました。<A>10年前(1996年)のわたしは若かった。いえ、年ではなく発想がです。今ならとても書けません。</A><A href="http://www.sakai.zaq.ne.jp/duaaq005/yakusokutm.htm">「約束」</A>、よかったら読んでみてください。それにしてもメールをくださった田中さん、ありがとうございます。初心を思い出しました。HPを開設してよかった、と思うのはこんなときです。

★呆然……。筆まめに住所を追加していたら、今まで入っていたものがすべて消えてしまいました。もともとこの名簿は、こういう作業が苦手なわたしに代わって次女が書き込んでくれたものなのですが、操作がよくわからないままクリックしていたら、「削去してもいいですか」のメッセージもないまま200件余りの住所がみんな消えてしまいました。夕方までかかって去年届いた年賀状を頼りに住所を入れていたのですが、途中でなんどかエラーが出て、そのほとんどがまた消えてしまいました。基本的な操作がわからないまま適当にしていたせいでしょう。筆まめの神さまに見放された感じがします。ああしんど。


10日5日(水) 「本物の秋」

★昨日まで半そでのTシャツでうろうろしていたのですが、今朝は、昨日からの雨のせいもあってか、一気に秋が深まりました。雨のしとしと降る中、高齢者クラブの空き缶回収があり、アルミ缶つぶしを手伝いました。ボランティアさんが少ないなあと思っていたのですが、それでも9名のお手伝いがありました。終るころは汗びっしょりで、冷たいお茶がありがたかったです。

★フォト・ライターの野寺夕子さんから、日吉町の秋の味覚が届きました。今年の夏は「千人針展」などの活躍でとてもお忙しかったので、おつれあいさまの力作だそうです。初めて挑戦されたという紅芋もいれてくださっていました。いなかのないわたしには、この上もないうれしい贈り物です。
   
                 胡麻の秋。それにしても見事な栗とさつまいも。

野寺さんは、「千人針展」の他にも「微熱花暦」で東奔西走されていたのですが、なんとまあ、9月には読売新聞の「卓論卓話」というコーナーにエッセイを連載されていたことを、今日初めて知りました。「毎年つくるとうもろこし」「野性味あるイタドリシャム」「父が釣った鮎思い出す」など、どれも野寺さんの趣き深いいなかでの暮らしぶりが楽しいです。9月の木曜日の夕刊を繰ってみてください。楽しんでいただけると思います。ああ、いい匂い。お芋の焼ける頃です。焼き芋にするのに手ごろな大きさのものを入れてくださっていたので、ガッティちゃんのおやつにと思って、お礼をいう前に、オーブントースターに入れていたのです。ひいばあちゃんとお先に味見。あ、皮までおいしい♪


10日4日(火) 「されど塩鮭」

★「最近の塩鮭はスカみたいだと思っていたらね、あんた、おいしい塩鮭をみつけたんだよ」とひいばあちゃんがいいます。「もしかしたら週刊誌に載っていたあれ?」とわたし。「そう、取り寄せといたからね」。その塩鮭が届きました。女優の波乃久里子さん推薦の塩鮭は、父上の中村勘三郎さんの大好物だったとかで、今も中村家には欠かせない一品だと書いてありました。焼けば塩が吹くという塩分過多が、体に悪そうなものです。ところが、おいしい♪ 後でのどがかわくだろうなとわかっていても、おはしが止まりません。中はしっとりしていて、きれいな紅色。熱いご飯でのお湯漬けは最高です。塩鮭、ぬか漬け、大豆とぜんまい・油揚げ・ニンジンの煮物(昨夜残り)、とろろうどん。朝の一食で一日分の塩分をとってしまいました。

            

ちなみにひいばあちゃんは、中津川の栗きんとんも取り寄せていました。食べることに貪欲なのは、けっこうなことです。わたしは、昨夜久々に胃が重く、次女に肩・胃裏を踏んづけてもらいました。そして陀羅尼助の服用。そのまま寝ました。深夜にガッティちゃんが降りてきたので寝かしつけたり添い寝をしたりして寝不足。みんなが出かけた後、ふとんにもぐりこんで午後2時ごろまで眠りました。すっきりしました。


10日3日(月) 「千社札」

もう20数年も前のことになるでしょう。夫が「千社札」なるものをもらってきました。だれからいただいたのか夫も覚えていません。バブルの時代だったので、飲み屋さんからのお歳暮のようなものだったかもしれません。もらった本人は無関心だったのですが、わたしはこの千社札が気に入って、旅行に行く度に持っていき、あちこちのお社に貼ってきました。千枚というのはかなりの量で、使っても使ってもなかなか減らないので、バッグや財布の中に入れたままやがてはゴミ化したものや、ノートなど持ち物にぺたぺた貼ったり、ついつい粗末に使ってきたものです。そのくせ、持ってくればよかったと思うこともあって、うまく使いこなせないまま、とうとうこれだけになりました。これだけといってもまだ150枚はあります。今からは最後の一枚までていねいに使うように心かげます。それにしても、粋な贈り物だとつくづく思う秋の夜長です。


10日2日(日) 「市長選挙」

★10月某日の手帳に、1時〜4時と時間が記入してあります。え、なんだろう……。なんの予定をいれていたのか、全く思い出せません。やっと記憶につながってほっとするまで、かなり時間がかかりました。固有名詞が思い出せないのは日常茶飯事。文章を書いていても、他にいい表す適格な言葉があるはず……と思いながら、空欄にしておくことが多くなりました。はたしていつまで、今を生きる子どもの心に響くものが書けるのでしょうか。そう思いつつ、連続ものを書き始めました。連載回数が多いので、はてさてどうなるのでしょうか。クリアーできるかどうか不安でもあり、楽しみでもあります。

★今日は市長選挙でした。棄権しようかと思っていたのですが、6時過ぎに、意思表示だけでもしにいこうと白紙投票に出かけました。堺市は来年の4月に政令指定都市になるそうなのですが、入れ物ばかり立派になっても、市民が毎日の暮らしに満足できなくては、お寒いばかりです。お年寄りの交通手段、ゴミの問題、子どもの読書対策、個性をのばす教育方針、泉北ニュータウン内には市立幼稚園・保育園がひとつもない(すべて私立に依存している)という幼児教育への意識の低さ成人の市民文化教養講座にいたっては、近隣都市に比べるとその僅少さは恥ずかしい限りです。はたまたペットの葬儀場の皆無……。市民の日常の不満に耳を傾け解決しつつも、堺市民が誇れる「THIS IS SAKAI」という町づくりをしてくれるであろうと思える候補者はいませんでした(ごめんなさい、これはいいすぎかも。……を、わたしには選ぶことができませんでした)。投票率も低かったようです。


10日1日(土)「保育園の運動会」

★ガッティちゃんの初めての運動会。おととい原因不明のお熱が出て早引き。昨日は元気だったのですが、今日のために休みました。何日か前から、「まちゅけん ちゃんば おれっ!」といいながら体を動かしていたので、マツケンサンバを踊るのだろうなということはわかっていたのですが。いやあ、腰を振るときはじょうずにふっていたものの、あとは……。まあ、こんなもんでしょ。失敗もドジもかわいい♪ 孫ですも〜ん。
          

      1歳〜2歳児クラスは制服がありません。黄色い帽子軍団の右端がガッティちゃん