―日々好日―

平成17年1月

       新年 あけましておめでとうございます。
            みなさまにとって、よい一年でありますように。

   

1月31日(月) 「ワンワン」

★寒波到来。我が家の車は走行距離45000キロを越えたおんぼろ車ですが、寒さや雨の日にはとても助かります。母や夫、ご近所の方々を次々駅や病院や買い物に送ることがました。さて、わたしは、出かけたついでに色紙を買いました。感想文で賞をとられたお子さんに差し上げるためのものです。はて、なんと書くべきか。ちょっと悩んでいます。先日お聞きしたM山先輩が色紙に書かれることばをお聞きしたのですが、簡潔ですが情緒があって、とてもよかったです。なかなかあんなにいい言葉は思い浮かびません。無理をしないで、心から「おめでとう」と書こうかな。いましばらく考えてみます。

★ガッティちゃんが、「ワンワン」「ニャンニャン」を覚えました。我が家の犬や猫だけでなく、雑誌やテレビの中の犬や猫を見ても、「ワンワン」「ニャンニャン」といっています。ことばと実体がつながったのだと思います。ばあばは、それっとばかりに動物カードを買ってきました。「ワンワン」「ニャンニャン」の他に、新しく「モーモー」と「ブーブー」をおぼえたのですが、これはあくまでカードと言葉だけで実体は知りません。姫におぼえていただくために、瀬川瑛子そっくりの牛の鳴きまねをし、咳き込みつつ鼻をならし、そりゃもうにぎやかです。が、これでいいのでしょうか。犬は「イヌ」、猫は「ネコ」、牛は「ウシ」、豚は「ブタ」と最初から正しく教えた方がいいという話もききます。カードの下には、英語も書いてあります。はてはて……。


1月30日(日) 「お鯛さん」

★昨夜、駅の構内で韓国物産展をしていました。切干大根(太め)のキムチと柚子茶(瓶に入っているジャムのような、あれ)を買いました。おや、鯛焼き! 一般的な日本の鯛焼きとはかなり小ぶりで、姿もかわいいのです。今朝、オーブントースターで焼いてからいただきました。生地に腰があって、かりっとしていて、あんこも薄く入っていて、食後に一つ、ちょうどいい大きさでした。

           

★昨日の講演について、メールが届きました。ああ、わたしのメッセージは届いていたのだなあって、ちょっと、ほっとしました。ほめられるって、いくつになってもうれしいもの。ちょっと転載させていただきます。

ご講演、心にじーんときました。
お話とてもよかったです。
教師&創作メンバー、読み手と書き手。沢田さんはきっとお話しにくかったと思いますが。 なんの、なんの! きちんと整理されたお話に、さすが沢田さんだと感銘いたしました。出版本における、それぞれメッセージは聴きごたえある貴重なお話でした。なんといっても、沢田さんの生き方がすばらし〜い♪ 大家族の創作にまつわるご自身の体験、感動いたしました。(涙あふれ、笑いは吹きだしっぱなし!) 子ども時代の辛い思いは、『豊かなひきだし』になるというメッセージ、心に残りました。みんな子ども時代があって大人になり、今こうして子どもに関わっているみんなの心に大きく響いたことでしょう。自分の精神に根ざしたものを書いてらっしゃるんだ! 誇りにおもいます。

今日は、子ども達へのメッセージだけでなく、中高年の私たちをも元気にしてくださいました。
特に「歯車がかちっと合う!」瞬間への期待が私の中で膨らみました。これから!と言う思い
で意欲的になれそうです。(月曜日、職場で先生の「受け売り」をします。)
機会がありましたら、また「ほっこり」でお話をお聞かせください。

いい一日でした。
スペシャルサンクス!です。
なんだかあっという間の半日でした。
でも皆さん、楽しく元気をもらえたような感じでした。
ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。


1月29日(土) 「講演会」

★高槻で講演の前に、創作ゼミの仲間とランチをとりました。森井先生率いる創作ゼミは、国際児童館の館長でもある中川正文先生の企画の元に始まったのですが、もう10年も続いています。そのとき同時に発足したいくつもの分会はほとんど散会してしまいました。創作ゼミが続いているのは、森井先生の面倒見の良さや的確なアドバイスもさることながら、参加者がとても魅力的で才能あふれる人たちだからだと思います。わたしは、残念ながら時間などの都合で休会状態なのですが、森井先生はいつも情報を流してくださり、公私共に応援してくださっています。ありがたいことです。今日は、講演のために、カラーコピーでとてもわかりやすい沢田の資料を作ってきてくださっていました。

★「ほっこり」の講演は、楽しいうちに終わりました。あくまでわたしの感想です。いただいていたテーマについてお話ししたのですが、「読み聞かせサイド」と「創作サイド」、両方の聴き手がいらっしゃることを意識したので、話がふらついたかもしれません。講演会のあと、急いで「つどい」の実行委員会に顔を出しました。チラシができていました。まだまだ先だと思っていたのですが、3月は、もうすぐです。ぜひお越しください。作家のお宝公開もあります。



1月28日(金) 「板ばさみ」

★書き直しは、遅々として進みません。出版社からのアドバイスに、「なるほど」と思って物語の設定を変えたのですが、なかなか登場人物が動き出さないのです。そこで、もう一度、設定を立てなおすことにしました。書き直しの場合、どうしても最初の原稿にこだわってしまいます。がらりと書き直してしまうと伝えたいことから遠ざかって、別の作品になってしまいそうなのです。それは、それでもいいのかもしれませんが、今回は、最初の思いを大切にしたい……、いえいえ、こだわっていてはだめだという二つの思いの板ばさみになっています。

★明日の講演の準備をしました。「盲導犬不合格物語から広がる子どもたちへのメッセージ」というテーマをいただいています。お相手は、小学校の先生たちが中心になって運営されている高槻の絵本の会「ほっこり」さんです。「はちゃめちゃ大家族」が出たころにもお招きいただいたのですが、そのときはただ夢中で……。わたしの本が出て以来、ずっと応援してくださっています。M先生の創作ゼミのメンバー(わたしにとっては創作仲間)も聴きにきてくれるそうです。ありがたいです。明日は、児童文芸家協会の創立50周年記念行事の実行委員会もあります。講演会の方が先約でしたので、そちらはパスさせていただくことで了解をもらっていますが、同じ高槻ということで、ちょっと小さくなって……。


1月27日(木) 「童話講座の日」

★パンジョの童話教室の日でした。二作品について合評しました。一作は書き直し作品でしたが、ある小道具を使うことによって作品(メルヘン)にリアリティが出て、物語がくっきり、わかりやすく浮きあがってきました。あと一息です。別の一作は、ふとした日常の風景から想像をふくらませ書き上げたものですが、目に留まった出来事を素材にお話を作ろうという姿勢がとてもいいと思いました。お話の種はどこにでも転がっています。それに気づくか気づかないか、無から物語を生み出すのは、物を見る注意力(感性)です。また、心の中の引き出しから素材を引っ張り出す訓練もいります。

★驚きました。いやあ、最近、よく驚いてばかりいます。全国読書感想文コンクールの応募数なのですが、なんと四百万余編(400万です!)、参加学校数は二万九千余校にも上ったそうです。その中から、わたしの本「盲導犬不合格物語」の感想文を書いてくれた四年生のおじょうちゃんの感想文が一番の内閣総理大臣賞をもらってくれたのです。これってどう考えてもすごいです。おかげでわたしまでが授賞式に招待され(今日、招待状が届きました)、お祝いのスピーチをさせてもらうことになりました。しがない書き手のわたしにとっては、たいへん名誉なことです。


1月26日(水) 「ぱりっと感」

★ガッティちゃんは、「のり」と「ちりめんじゃこ」が大好きです。それならこれもきっと好きだろうと、京都に行ったときに買ってきました、「たたみいわし」。生しらす(いわしの稚魚)をうすく広げて素干してあります。さっとあぶると、ぱりっと口に広がる感じと香ばしさが、うーん、体が喜んでいるという実感がして、たまりません。やっぱりねえ、ガッティちゃんは小片を手に持って、つぎつぎ食べています。それにしても、「たたみいわし」とは良く名づけたものです。たたみそっくり。

           

★小学校の「ボランティアクラブ」の支援の日でした。みんなで介護用雑巾を縫っていると、三年生が突然見学にやってきました。この4月からクラブに入る資格ができるので、どのクラブに入ろうかなと下見にきたのです。ボランティアクラブは決して人気のあるクラブではありません。ジャンケンで負けて、しぶしぶやってくる子もいます。でも一年間でいろいろな体験をして、「おもしろかった。また来年も入りたい」といってくれる子どもが何人もいてくれることは、うれしいことです。
            
                     みんな真剣です

★三軒先のお宅のおばあさんが亡くなり、メモリアルホールでお通夜がありました。一と月前にそのお隣(四軒先)のお宅でもご不幸があったばかりでなのです。お通夜から帰ってきてすぐに警察が聞き込みにきました。斜め裏のお宅に泥棒が入ったとのことです。越してこられたばかりです。なんとも、いやはや。

★ある出版社さんからファックスが届きました。「おめでとう!」というものでした。読書感想文コンクールの総理大臣賞受賞を祝ってくださってのものです。受賞者一覧もついていました。とてもうれしかったです。ありがとうございます。


1月25日(火) 「国民年金」

★我が家は、夫もわたしも国民年金の払い込みはすでに終えています。長女と次女については、まだ自立していないので、親であるわたしたちが支払っているのが現状です。わたしが家計をすべて預かっていたときは、1年分をまとめて前払いをしていたのですが(割引があったので)、定年後、夫が支払うようになってからは2か月ごとに払っているようです。ところが今日、社会保険事務所から、次女の保険料の支払いが停滞していると督促にこられました。保険料は長女と同じに支払っているので、次女だけが遅れているということは、まずないのです。「でも11月までしか納付されていませんよ」という推進員の言い分をきいて、かちんときました。11月まで支払っているということは、遅れたとしても12月分が遅れているだけではないですか。堺東から交通費と人件費をかけてわざわざ督促に来なければならない事態なのでしょうか。若い世代で国民保険を払っている人は、まれだときいています。支払っても老後の見返りが十分でないという不信感からです。それはその通りで、制度そのものを考え直し、そちらをひとりひとり説得するべきだと思います。世の中はすべて相互扶助だと思っているので、ゆとりのない年金の中から年間32万近くもまじめに支払っているわたしたちの1か月遅れを、わざわざつつきにくるとは、どういうことなんでしょうか。あいにく不在だった夫にあとできいてみると、1月15日に10月分と11月分を支払ったそうです。、「年金のあり方を正すために、わざと少し遅らせている」そうです。「同じ払うのなら、遅れないように払ってね」といったものの、国民年金制度って、ほんとうにこれでいいのでしょうか。年金制度改革をクリックすると、らいおんはーと小泉総理のメッセージも見ることができます。


★昨日京都にいったところ中京区はゴミの回収日でした。それで驚いたのは、青いゴミ袋がまだ使われていたことです。堺市は白いゴミ袋(しかも透明)に入れないと持っていってくれないようになって久しいです。ゴミ袋にこだわるくせに分別はいいかげんで、粗大ゴミは別格としても、あとは空き缶空き瓶以外は、一まとめになっています。透明のゴミ袋にしても意味がないように思うのですが。空き缶空き瓶もごちゃまぜに回収。回収後は割れたビンとへしゃげた缶を人力で分けていると聞きました。危険だし、わざと手間をかけているようにしか思えないのですが。

              
                 京都は中京区のマンションの前のゴミ袋

1月24日(月) 「いい日一日」

★カメラマンの野寺女史から、「盲導犬不合格物語」出版のお祝いにと、京都シネマのプレミアム会員の登録をしていただいたままになっていました。12月のオープンセレモニーにも、その後の素敵な映画の上演にもなかなか行かれませんでした。今日は、一日休業宣言をして、早朝に家を出て京都に向かいました。墓参をすませ、所用をすませて、京都シネマに向かいました。今日は映画に浸るつもりです。朝日会館が閉鎖した後ここを立ち上げられた如月社の神谷雅子さん(野寺さんとお仲間)がいらして、テレビ局(?)が活動を追っていました。

              

「父と暮らせば」を観るつもりがスクリーンを間違え、「ターン・オーバー」を観てしまいました。久しぶりに美しい京都弁を耳にし、とても心地がよかったです。十八代続いている伝統神祇装束司家のこだわりある四季折々の生活。そして生きざま。京都の町・人・心をたっぷり味わいました。栗塚旭って、こんな素敵な人だったんだ……。
イブラハムおじさんとコーランの花たち」。少年モモに必要なのは、彼を見守り、認め、人生って素敵なんだよと導く大人だったのです。主役の主年のふとした表情がだれかに似ていると思っていたら、なんと若いときのプレスリーでした。
「スーパーサイズ・ミー」。ファーストフードを一日三食一か月間食べるとどうなるのか、監督が自ら体験しているのですが、これはもう驚きでした。18日目ぐらいで体調は最悪。21日目にはドクターストップがかかったのですが、それでも食べ続けます。一方で、専門家に聞いたり、市民にインタビューしたり、学校の給食の実態を調査したりしています。自由選択という名のアメリカの学校給食は恐ろしいです。高脂肪・高カロリー・糖分過多。子どもたちは、ここでも守られていませんでした。外食に偏りがちの現代食文化にに警鐘を鳴らすドキュメンタリー。この映画が公開されてからスーパーサイズのハンバーガーセットはなくなったそうです。「父と暮らせば」は見逃したものの(一日一回公演でした)、10時から5時まで、何もかも忘れて大好きな映画を楽しみました。会員にしていただいたおかげで、無料チケットを二枚ゲット。しかも映画は900円です。3スクリーンある京都シネマでは、2月以降も町の映画館ではみられない素敵な映画が目白押しです。ぜひ、お出かけください。


1月23日(日) 「またまたうれしい♪」

★驚きです。インターネットで「盲導犬不合格物語」を」検索したところ、googleでは、なんとまあ、777件も情報が上がっていました(直接わたしの本とは関係のない情報もたくさんありましたが)。キャッチした情報によりますと、岡山県少年保護育成条例優良図書秋田県2004年冬の良書推せん以外にも福井優良図書SLBC選定図書にも選ばれていました。ありがたくもあり、こわくもあり、身の引き締まる思いがしました。でも、こういうことって増刷に影響がないかぎり出版社にも知らされていないようですし、作者の耳にも届かないものなのですね。

★入院されているお年寄りのお見舞いに、その方の奥さんをお送りしがてらいってきました。早く全快してほしいのですが、お薬の投与のための入院が繰り返し続いています。点滴中でしたが、たいへん! 血が逆流しています。看護士さんを呼びに行こうとしたら、「こんなもんです。これでいい」とご本人がいわれ、奥さんも、「いつもこんなのよ」と、のんきにいわれるのです。でも……。無理やりベルを押してもらいました。やはり、異常だったらしく看護士さんもあわてて処置していらっしゃいました。ベッドに投げされた足は象のようにパンパンに腫れているので、靴下のゴムが食い込んで、ボンレスハムのようになっていました。痛そうです。「足首までの浅い靴下を買ってくるね」といったところ、奥さんが、「それなら、前に沢田さんのもらったのがある」と、ロッカーから出してこられました。そういえば、前の入院のときに靴下をはくのがいやだとおっしゃっていたので、冷えたらよくないと足カバーのような浅い靴下をお見舞いにさしあげたのでした。それにはきかえさせてさしあげたのですが、それでもきつそうです。編み物がおじょうずな奥さんに「ゆったりした靴下を毛糸であんであげればどうでしょう?」と思わずいってしまいました。人生の山川を体験してこられたお年寄りにとっては、点滴の逆流も、足に食い込んだ靴下も、そんなことは些細なことになってしまうのかもしれません。前の入院は、院内感染で熱が出たり、口内炎になられたりして、投薬がのびのびになりました。「投薬治療がスムーズに終わるように、今回個室にされたら」といってみたのですが、「みんなとのおしゃべりが楽しみ」なのだそうです。ふむふむ……。


1月22日(土) 「またうれしい♪」

★「青少年読書感想文コンクール中学年の部に、「さとうきび畑の唄」を読んだ四年生男子の感想文が入選しました」という手紙とともに、感想文のコピーが汐文社から届きました。この本は、テレビで放送された同名のドラマを、わたしが小学生用に視点を替えノヴェライズさせてもらったものです。表紙にはわたしの名まえは出ていませんが(中に構成沢田俊子と、小さな小さな字で入っています)、この本を読んでくれたお子さんの感想文が入選したことは、とてもうれしいです。担当さんのお手紙の中に、「盲導犬不合格物語」の感想文が内閣総理大臣賞をとったので、沢田さんも今年は表彰式に出席されるのではないでしょうか」とありました。実は、水曜日に学研からいただいたお電話ではそういうことでしたが、正式な連絡はまだありません。ちょっと落ち着きません。


1月21日(金) 「お別れ」

★いつも穏やかでお世話好きのN林さんが亡くなられました。87歳でした。N林さんは、わたしにとって特別なおばあちゃんでした。というのは、地域で高齢者対象のボランティアをゼロから立ち上げたときに、「若い人がいろいろしてくれるんやから、みんなで参加しようよ」とお友だちに声をかけて、お年寄りを集めてくださったのがN林さんでした。いつも、わたしたちを立ててくださって、「みんながよくしてくれるから、うれしいわ」とねぎらってもくださいました。息子さんご夫婦が共に働いていらっしゃったので、家事を万端こなされた上、遺族会のお世話、老人会のお世話もされていました。N林さんのまわりには、いつも人が集まっていました。もっともっと長生きされると思っていたのに、残念です。喪主の息子さんが、「母は28歳で未亡人となり……」とご挨拶をされながら号泣されていました。きっとお母さまの若いときのご苦労を思いだされたのでしょう。晩年は、やさしいご家族、気の合ったお仲間に囲まれて、みるからにお幸せそうでした。「N林さん、ありがとう」と最後のお別れをしていたとき、孫娘さんが、「おばあちゃんは沢田さんの本が大好きだったから」と棺の中を示されました。そこには、わたしの「おじいちゃんとぼくのがんこ合戦」が入っていました。涙がますますあふれました。そういえば、たびたびこうおっしゃっていました。「あんたの書いた『はちゃめちゃ大家族』を、いつも寝る前に読んでますねん。わたしも子どものころ大家族やってね、なつかしいて、何回読んでもおもしろいですわ。だいいち、字が大きいのがええわ」って……。ご出棺のときに、「みんなカナリア会」のメンバーで、「きょうの日はさようなら」を歌ってお見送りしたのですが、泣けてきて、うまく歌えませんでした。みんなもそのようでした。
         ありがとうN林さん。ご冥福を心からお祈りしています。
 

★日本児童文芸家協会の創立50周年企画でもある、「あらすじで出会う世界と日本の名作55」がポプラ社から出ました。「名作っておもしろいんだなあ」と、この本がきっかけで名作を読んでほしいという協会の願いがこもっています。あらすじとは別に、作者と背景もわかるように解説がついています。わたしはこの中の「ドリトル先生航海記」のあらすじと解説を書かせてもらっています。 
 
                   


1月20日(木) 「おもしろクラシック」


★今年初めての「面白クラシック講座」は、毎年1月恒例になっているウィーンフィルハーモニー・ニューイヤーコンサート(2005年度版・シュトラウスファミリーの素晴らしい名曲の数々)の映像を、解説付きで楽しませていただきました。オーケストラのメンバーが演奏しながら歌いだし、あきれたしぐさをしていた指揮者までが、振り返って独唱するという、ユーモアあふれるシーンに「くすくす」笑いがもれ、コンサート会場にいるヨンさまの姿に「あ」と驚きの声があがり、耳にも目にも、とても楽しいひと時でした。
         ♪講師のN山氏ってこんな人  

   ♪好評の貸し出しCDもこんなに増えました

 ♪スタッフのOさんのお庭に成った立派なレモン
 本日の参加者30数名に1個ずつプレゼント、だったのよ

★「盲導犬不合格物語」のコミック掲載にあたり、1000字のメッセージを書いて、深夜添付しました。

1月19日(水) 「ありがたきかな」

★毎年恒例になっている「一年生といっしょに昔遊びをする」行事が、小学校の体育館でありました。福祉協議会を退いてからは、小学校関係のボランティアは、若いお母さんでもある理事のK田さんがフットワークも軽く、すべて仕切ってくれています。わたしはもう関係がないのですが、「立ち上げてくれた沢田さんもぜひ参加してください」と声をかけてくれたのがうれしくって、ひょこひょこ出かけました。五つのグループに分かれて、はねつき、けん玉、紙ふうせん(折り紙)、こま、お手玉とまわってきます。わたしはお手玉担当でした。残念ながらお手玉に穴が開いていて、あずきや数珠玉がとびでるものが、たくさんありました。大きさも重さも形もまちまちで、やりにくかったのですが、それでも子どもたちは楽しそうでした。二つのお手玉を操れるようになったら、「お馬の乗り換え」や「おはさみ」などなどランクアップしていきました。数人、とても上手な子どもがいたのですが、その子たちは、「学童保育で教えてもらった」といっていました。家庭では消えつつある昔遊びも、学童保育ではしっかり伝承されていたのですね。うれしいです。PTAから、子どもたちがお世話になっているのでといって、「昔遊びの会竹とんぼ」に、活動費をいただきました。地域の心意気を認めていただいたような気がして、うれしかったです。
            
             
    
★グッドニュースが、出版社から届きました。学校図書協議会の全国読書感想文コンクールで、「盲導犬不合格物語」の感想文が、内閣総理大臣賞に決定したというのです。それに伴うお話がいろいろあったわけですが、それについては、正式に通知があってから書くことにします。課題図書に選定されていない本の感想文が全国一になることは、珍しいそうです。よほどお上手な感想文だったのでしょうね。ありがたき幸せです。

★毎日新聞の連載原稿、最終のオーケーをいただきました。手を加えた原稿を送ってからほぼ一週間。お返事がないので、少し気になっていたのですが、阪神大震災の取材や何かでばたばたされていたそうです。魅力的な展開になったとおほめいただきました。作品がわたしの手から、無事飛び立ってくれた喜びをかみしめています。あとはわたしがメロメロとなったYさんの挿絵ができあがるのを待つだけです。

★「盲導犬不合格物語」の漫画化(雑誌掲載)にあたって、コメントを書くことになりました。大人向けで1000字だそうです。お約束通り、単行本の表紙ものせてもらえるそうで、とてもありがたいです。

★うおっし、書くぞ。いい知らせの勢いを借りて、構想を練っていた書き直し作品に、とりかかります。


1月18日(火) 「たくましきかな」

★ガッティちゃんはあと一週間で一歳と二か月になります。今日は、パスポートを作るために近鉄百貨店に行きました。ママが書類に記入している間お坊ちゃま……ではなくておじょうさまは、「あたちにまかせて」とばかりその辺を探検。消火器にさわる(めっ)、エレベーターのボタンを押す(ま、いいか)、従業員用のドアのノブを回す(まわすだけ)、ドアのストッパーにからまっているほこりをとって、しかも味見する(きゃあー)。待合室のイスに上ったり下りたり(大得意)、廊下をはしりまわったり(空いていてよかった)、全く目が離せません。写真をとるときは大変だろうといってたのですが、なんとひとりで回転椅子に座って、じっと撮らせました。ママは、「カメラマンが若いおにいさんだったから」といっていました(おいおい)。出来上がってきた写真は、白いブラウスに黒のベストを着ていたので、まるで幼稚園児のように、りりしく写っていました(ばばバカ)。オムライス、トマトのサラダ、コンソメのゼリー固めなどを、「いけるやん」とばかり食べました(さすがガッツ転じてガッティちゃん)。そのあと乳母車でお昼寝(やはり赤ちゃん)。ママはその間にさっとお買い物。ばあやは、せっかくのデパートでしたが、セーター1枚見ることもできませんでした。

                  
                      あたち、とどくもーんね
      

1月17日(月) 「おまけ」

★元旦早々、ご近所に空き巣が入りました。昼間、息子さんご夫妻が来られていて、いっしょに初詣に出かけている間の出来事だったそうです。帰ってきたとき、裏のブロックを越えて逃げようとする泥棒を発見。引きずりおろしたのは、なんと84歳のおじいさん。といっても、この方は日ごろからかくしゃくとされていて、病弱な奥さまのお世話から、家事から、庭仕事からひとりでされているというご立派な方なのです。引きずりおろされても、なおも逃げようとする泥棒のおしりを、かけつけた息子さんがけとばされたとかで、ブロック塀の向こうに落ちたところを通報でかけつけたおまわりさんに逮捕され、盗まれたお金は戻ってきたそうです。我が家も空き巣に入られたことがあります。「そういえばうちも」、「うちもよ」と名乗り出る人の多いのには、びっくりしました。町内の安全は、みんなの手で守りましょう。ということで、町内で、「空き巣」や「車上荒らし」、「不審者」、「ごみの投げ捨て」、「迷惑駐車」などの被害にあった方のチェックをして、現在、地図に書き込んでいます。何処も同じですが、ニュータウンだった町が年月を経ていくにつれて町は高齢化。住民数も減ってきています。隣組意識を更に呼びかけ、安全で住みよい町にしていかなければなりません。15年度の自治会の役員としておまけの仕事です。


1月16日(日) 「大根足」

★まあ、なんと見事なおみ足。片足98円の超特価。いやあ、お百姓さんもたまりなせんねえ。こんなに立派に育ててこのお値段では。それにしても色っぽいことったら。うっふん。

           

★明日は夫の誕生日なのですが、震災後10年目の追悼という気持ちもあって、今日、お祝いの食事に出かけました。ついでに映画を見ようということになったのですが、時間的にちょうどいいのが「ハウルの動く城」だけ。だれも見たくないというのです。孫が生まれて以来、映画に行く時間がなかなかとれなかったわたしだけが、観てから帰ることになりました。前評判はいまいちだったのですが、けっこう楽しめました。が、観終わると、やはりなにか物足りません。ただのラブストーリーになってしまっているように思われました。「城」ということでは、「天空の城ラピュタ」の方がメッセージ性が強かったし、「ハウル」と「ハク」、「湯婆々」と「荒地の魔女」と、それぞれの登場人物像を比べると、「千と千尋の神隠し」の方がだんぜん魅力的でおもしろかったです。こんなことを書くのはよくないのかもしれません。だって、観ているときは、とても楽しかったのですから。お年寄りにやさしいところが、わたしの思いと一致しました。倍賞千恵子さんのゆったりした声も素敵でした。

1月15日(土) 「10キロちゃん」

昼からママはお仕事、じいじは大阪。今日は、ばあばがひとりで子守です。あいにく、しびしび雨が降っています。手遊びCDをかけたり、積み木をしたり、本を読んだり、使い古したプリペイドカードをもらったりあげたりしながらさんざん遊んだのですが、ガッティちゃんの大好きなあそびは、テーブルの下にもぐりこんで猫を引きずりだしてかわいがったり(?)、キャットフードをばらまいたり、机にのっかったり、してほしくないことばかり。今まで手が届かなかったものにさわれるようになったことと、興味の対象が広がったので、目を離せません。キッチンに来られると、これまた危ないものばかりなので、結局、10キロ近くあるガッティちゃんをおんぶしながら夕食の仕度をしました。おんぶがいちばんです。冷蔵庫の残り物をなんとか使いきろうと、しゃがんだり立ったり、まな板でとんとん、おなべでごとごとしているうちに、背中で眠ってしまいました。眠ったからと喜んではいられません。下ろすときが勝負なのです。成功率は3回に1回。まずはおんぶからだっこにかえ、だいたまま胸にのせるようにいっしょにふとんに入ります。そしてそろそろ体を抜いていくのです……。やったあ。自分が子育てしているときは、夢中で少しも苦にならなかったのですが、いやあ、孫守りはたいへんです。
                  
                   
         一歳のお誕生日にNおばちゃまからいただた積み木ボックス。
             いろいろな工夫がされている素敵なおもちゃです。 



1月14日(金) 「大根の皮」

★破れた障子の細い細い桟に座って、ひなたぼっこをしている猫のシンガー(通称シン)。いやあ、お見事。向こう側にガラスがあるとしても、五ミリ程度の巾に乗っかっているだけで、よく落ちないものですねえ。必死で支えている右手の陰が写っています。
                 
                 (年末の写真です)

★久しぶりにのんびりした一日でした。夜、自治会の会長宅に代表者数人が集まりました。三月に次期役員さんに引き渡すまでにしておきたいことの打ち合わというか、まあ、そういうところです。

★丸のままの生にしんを二つ切りにして砂糖醤油につけて焼きました。中から大きな数の子が出てきました。焼いた数の子も歯ごたえがあって、なかなか乙なお味でした。冬は根菜類がおいしいです。おでんにレンコン、だいこん、セレベスを入れました。ほっこり体が温まりました。大根の葉っぱとちりめんじゃこをごま油で炒めたものはご飯が進みます。大根の皮は捨てずに、昆布といっしょに醤油につけます。一晩でつかることと、ぱりぱりとした歯ごたえが気に入って、この冬、我が家ではヒットしています。


1月13日(木) 「ネームとは」

★パンジョの童話講座が始まりました。昨年は、全員で公募に初チャレンジして、グループ賞の次点になりました。この教室に来ている人のほとんどがはじめて童話を書いたという人がなので、入賞は逃したものの、輝かしい成果だったと思います。公募のいい点は、テーマや枚数、期限などが決まっていて、それに向かって書くとところだと思います。将来作家になり依頼があったとき、それに応えられる力が培われることはもちろん、自分の作品がレベルに達しているかどうかを試すことができるいい機会だと思います。今年こそ入賞を狙おうよと、年の初めに、「福飴」をなめつつ(11日に写真掲載のおたふく飴)、みんなで気合をいれあいました。

★「盲導犬不合格物語」をコミック(漫画)化してくれるA書店から電話があり、「ネーム」というもの(作画に入る前のシナリオのようなもの)をファックスで送ってきました。ふーむ、ネームとはこういうものなのか……。知らないことを知るのはうれしいことです。チェックさせてもらえることも、うれしいです。漫画になるのが楽しみです。

★ネットで検索したところ、「盲導犬不合格物語」を読んだ四年生の女子が青少年感想文島根県コンクールで最優秀賞を、また、こども高知新聞読書感想文コンクールでも六年生の男子が優秀賞をもらっていました。わたしの本を読んでくれてありがとう。ついでといったら何ですが、数年前になりますが、北海道の冬休みの推薦図書になった「おじいちゃんとぼくのがんこ合戦」を読んで最優秀賞をもらった男の子の絵と文をご紹介します(ずっと気になっていたのです)。「おじいちゃんとぼくのがんこ合戦」は新潟県の課題図書にもなって、新潟県の女の子が中学年の部の最優秀賞(だったと思います)をもらいました(出版社からいわれて色紙を書いて贈ったことを思い出しました)。ネットにはあがっていないのですが、大阪は三島地区の課題図書になった「はちゃめちゃ大家族」を読んで最優賞をもらった男の子もいます(表彰式に行きました)。これらのニュースは、書き手として大きなはげみとなります。


1月12日(水) 「6492」 

★京都にある知り合いの証券会社から電話がかかってきて、利回り年6.030%の外債を勧められました。話を聞きながら、頭の中をかすめることがあります。それは、わたしが生まれる前の話です。母から聞いた話によると、我が家は京都でもいち早く電話を引いたそうですが、この電話があだとなって我が家が破産したらしいのです。電話が引けるまでは、おじいさんが株屋に出向き、自分の目で確かめて株を売り買いしていたようなのですが、この電話がひけてからは、どんどん電話がかかってきて、向こうのいいなりに株を買い、相場を張るようになり、痛手を受けた損を取り戻すために小豆相場に手を出し、またたくうちに破産したというのです。「6492(無欲に)という電話番号あかんかった」と、おじいさんがつぶやいていたのも、話に落ちがあると思いだすたびに感心するのですが。証券会社の担当さんも、わたしが電話での情報には乗ってこないのを知っていて、前後して資料も届きます。資料をみてもさっぱりわかりません。いずれにしても、もともと破産するほどのお金があるわけではなし、悩むことはないのですが。

★インターネットで検索してみてわかったのですが、「盲導犬不合格物語」が、岡山県少年保護育成条例優良図書と秋田県2004年冬の良書推せん運動の3・4年生向きに選ばれていました。


1月11日(火) 「Tの会」

★仲間内の合評会「Tの会」が心斎橋でありました。仲間の一人が、10日えびすの残り福だといって、今朝わざわざえべっさん(戎神社)によって、みんなに福飴を買ってきてくれました。なつかしい「飴の中からおたやんがでたよ」バージョンです。気持ちがとてもうれしいです。今日は、三作品を合評したので、けっこう時間がかかりました。書き直すということは、無から作品を生み出したときよりも何倍ものエネルギーがいるように思います。打っちゃりたい気持はわかるのですが、ぜひ、書き直してほしいと思います。とはいえ、わたしも今、その真っ只中にいます。自分をはげますつもりでいわせていただきました。さて、帰りにデパートのバーゲンをのぞくつもりだったのですが、タイムアップ。地下で小松菜とパイナップルの生ジュースだけ飲んで、急いで帰りました。  
 
               
                    ♪ おたやんこけても鼻打たん 
       
いつも合評で長居をさせてもらうお礼として(11時半から4時半ごろまでいます)、大丸の屋上のイングリッシュガーデンのティーレストランをご紹介します。バイキング形式なのですが、意外と知られていないようで、空いているので、遠慮しないでゆっくりできるのがうれしいです。春先はチュウダーガーデンのデッキでもお食事・喫茶ができます。バイキングは1200円(ウーロン茶・ジュース類は飲み放題です)、コーヒー・紅茶は200円(ティーポットできます)。ウエイトレスさんもボーイさんも、感じのいい人たちです。
                

                     宣伝用の撮影中……でした


1月10日(月) 「祝・新成人のみなさま」

★わたしの体内カレンダーでは、成人の日はどうしてもも1月15日です。今日(10日)がそうだといわれても、直接家族に適齢期の者がいないのでよけいにそうなのでしょうが、ぴんときません。ちなみに敬老の日は9月15日、体育の日は10月10日です。新しい祝日に違和感を感じるのは、わたしだけでしょうか。

★書き直しが終わり、出版社に添付しました。そのつもりが……MEIL DELIVERYで戻ってきました。アドレスは間違っていないのですが。休日はメールを受け付けないようになっているのでしょうか。いずれにしても、改めて送りなおすことにします。さて、気合を入れ直して次の作品の書き直しに入ります。この作品がずるずる後回しになってしまうのは、プロットの組み立てからやり直さなければならないことと、期限なしだからです。出版社にみてもらっていなかったら、いったんお蔵入りさせたいのですが、いつでもいいとはいえ書き直しを待っていてくださるので、そうもいきません。自分の中で締め切りを決めて書き上げてしまおうと思います。

★実は、年末のどたんばになって、三つのハプニングがありました。一つ目は、餅つき機がこわれたこと。年に一回だけとはいえ、二十年近くも使っていたのでやむをえませんが、暮れの30日にあわててお鏡餅、丸餅を買いに走るはめになりました。二つ目は、フォトエリターが使えなくなっていたこと。パソコンを買い換えオフィス2003になったのがその理由だと、今日パソコン救急隊にきてもらってわかったのですが、ただでさえ遅れていた年賀状のことを思うと、あの時はあせってしまいました。三つ目は、しかも筆ぐるめの住所録も使えなくなっていたことです。これも同じ理由からだと今日判明。夫の持っていた筆まめをインストール。バックアップしていた住所録をインプットしてもらって、来年用の年賀状の準備はできたのですが、それにしても泥縄式は、あきません。でも、きっと今年の年末も……。
                   
                     長い間おつかれさま

★明日は、二か月ぶりの「Tの会」です。合評作品を3作読みました。


1月9日(日) 「気合いだけ」

★「さあ、がんばろう」と、朝食をおえて立ち上がったとたん、夫が、「オレの部屋のごたごたを片付けてくれ」という申し出がありました。いえ、わたしは、気合いを入れてパソコンに向かうつもりだったのですが、いやはや、主婦はつらいです。年末に片付ける時間がなくて、夫の部屋に押し込んでいたものを整理するはめになりました。いるような、いらないようなものばかり。目をつぶって捨てようか。でも……。整理上手な方がうらやましいです。

★自治会の定例会がありました。一年間のだいたいの行事は終わり、あとは3月の総会を残すだけです。若いお母さんから高齢の方まで、定例会で顔を合わせるのは18名(プラス4名)。それぞれのフットワークも軽く、気持ちよく、行事をこなすことができました。けれども、町ができて30年。ご多分にもれず世帯が高齢化してきています。いつまで、役員を回り持ちしていけることやら……。街灯などの老朽化に伴う取替えも自治会負担でしなければならないようで、自治会に課せられた今後の問題は大きいです。


1月8日(土) 「次女渡米」

★次女がアメリカの大学に戻りました。
関空まで送っていきました。ガッティちゃんもいっしょです。すっかりあばちゃまっ子になっていたのですが、「こんど会うときは忘れているよね」と、次女は残念がっていました。空港はとても混雑していたのですが、そういえば連休だったのですねえ。お正月を家で祝って、一呼吸おいてから海外に出かける人が多いということでしょうか。どこの喫茶店も超満員でしたし、次女の乗るJALも積み残しが出たようです。窓際を予約しておいたのにと残念がっていましたが、乗れない人もいるというのでは、しかたがありません。それにしても次女の荷物の多いこと。大きなサムソナイトに布製のスーツケース。リュックにパソコンなどの入った手提げ。そりゃもう重い。きゃしゃな体で、よくまあと長女と感心しました。

無事見送って、またバスで帰ってきたのですが、駅で降りて、乳母車を出してもらおうと思うまもなくバスが発車してしまいました。降りるときに乗車券といっしょに荷札を渡さなくてはいけなかったようで、走り去るバスに長女は大慌て。家に帰って連絡をとって一件落着したようですが、次女の帰国のときもルームメイトの帰国のときも日にちがずれていて二度足を運ぶことになり、その際ガッティちゃんの靴を片方失ったりして、関空とは相性が悪いようです。


★年末年始、けっこう忙しかったのですが腰痛は起こりませんでした(次女がかなり手伝ってくれたこともあるのですが)。昨日、久々に長い時間パソコンのキィを叩いていたところ、腰にきました。腰痛の原因は、このあたりにあったのでしょうか。やばっと思いつつ、原稿の手直しをしました。

★我が家の猫たちは、暖かいところをみつけるのがじょうずです。三匹ともとってもかわいい顔なのですが、お休み中ですので、またの機会に。

          
        風呂のふたの上のテル           毛布にくるまったシンとチッチ 


1月7日(金) 「Vivo la Vita 2月号」

Vivo la Vita 2月号が届きました。その中のEnjoi Jovで、光栄にもわたしのことを取り上げていただいているのです。童話を書くこととの出会いに始まって、書くに当たっての姿勢など3ページにわたって紹介されています。「子育て経験を生かして再出発 ストーリーに愛を込めて」というサブタイトルがついています。あらためて振り返ってみると、48歳で童話教室に通い始め、53歳で単行本デビュー、61歳の今年、10冊目の単行本が出ようとしています。まさにゼロからの再出発。主婦業、ボランティアの傍ら、よくがんばってきたものだと思います。気恥ずかしいような、誇らしいような……。今年のいいスタートになりました。それにしても、このHPを、偶然(だと思います)、トランタンネットワーク新聞社の代表でもある藤本編集長さんが見ていただいたのが取材のきっかけになったそうです。そしてその取材が、昨日の日記で書いたイラストレーターのY・Mさんとの出会いにつながったのですから、ご縁ってありがたくって、面白いものです。

        

わたしをいつも支えてくれている地域のミニコミ紙「ホームタウン」の「新春メッセージ」にコメントを載せていただきました。「沢田さん、メッセージください」と声をかけていただけることは、ありがたいことです。みなさんにとっても、ケッコーな年になりますように。

★A書店の編集さんから「盲導犬不合格物語」の漫画化のことで電話がありました。漫画にするにあたって漫画家さんが脚本を書かれるそうですが、私の本に書いていない部分を補足してもいいかということでした。内容をお聞きしたところ、さしさわりがないと思いオーケーしました。漫画化を了承したからには、無断で脚色されてもしかたがないところを、こうしてお電話をいただけるという姿勢が、とてもうれしいことです。 

1月6日(木) 「お茶の間ギャラリー」

★連載の挿絵を描いてくださるイラストレーターのY・Mさんからイメージ画が届きました(3月の新聞掲載時まではイニシアルでごめんなさい)。わたしの物語の世界を大きく広げてくださりそうで、とてもうれしいです。Y・Mさんは、昨年末、「子どものらくがきアート展」を開かれました。広告の裏やノートのすみっこに描かれた子どもの落書きに背景をつけたり、かっこいい英文をデザインしたりしてポスターっぽくしたものだそうで、そのうちの何枚かの写真(実物よりかなり小さめ)を同封してくださいました。昨年の「思い出」を引っ剥がして寂しくなっていた茶の間の壁は、たちまちギャラリーに変身です。連載の原稿も、今日、添付で新聞社に送りました。


       
               お茶の間ギャラリー
   

★年末に2冊の詩集が届いた。ご紹介したいと思いつつ、今日になってしまいました。「月のかおり」を贈ってくださった童みどりさんとは、1992年に日本児童文芸家協会の授賞式でお目にかかってい以来のお友だちです。といっても、そのときに一回お目にかかっただけなのですが、旧友というのか、小学校の同級生のような間柄です。また「白い花火」を贈ってくださった鶴岡千代子さんとは、お目にかかったことはないのですが、同じく日本児童文芸家協会の会員でいらっしゃいます。著者紹介で1926年お生まれとありました。うれしいです。生涯現役でいたいと思っているわたしに、「がんばりなさい」といってくださっていりようです。現在透析治療をされているそうです。お二人の詩集は、仲間の本でご紹介しました。ごらんください。


1月5日(水) 「へたれちゃん」

★老人会の空き缶つぶしに参加しました。遅ればせながら手伝いに来てくれていた次女が、作業が終わった後、かわいい姪をみせたいとガッティちゃんを連れに帰ったまではいいのですが、案の定、人見知りをして離れようとしません。家ではめちゃ元気なのに、外ではまったくの「へたれ」なのです。ばあばにとっては、それがまたかわいい。

       約15名が参加しました   この後ビールでカンパイ!  あばちゃまにくっついて、はなれないのよ

★「とんぼのいろはかるた」平成17年版は少しさみしいねえという意見をいただきました。「命」をテーマにしたからでしょうか。昨年はいろいろつらいニュースが多かったので、こんな結果になりました。今年は、なんとか明るいテーマを見つけて、楽しいかるたを創作したいと思います。

1月4日(火) 「ひいばあちゃん こんにちは」

★雨です。予定していた墓参をいったんは見送ったのですが、朝のうちに雨がやんだので、娘たちといっしょに京都まで出かけました。ガッティちゃんも一緒で、母も喜んでいることでしょう。ここ数年来、お正月に京都に行ったことはないのですが、すごいです。どこもかしこも人、人、人。特にデパートのバーゲンに集まってきている人の数にはおどろきました。そこをすりぬけ、とりあえずべビー食堂でガッティちゃんのランチをすませました。子どものフロアーはさらに人であふれていました。そのあとデパートの中にある萬養軒に入ったのですが、困ったことになりました。最近、ガッティちゃんは、「ババア」という言葉を盛んに発します。一か月ほどまえまでは、「バアバ」とかわいくいっていたのですが、それがどこでどう変化したのか、今は「ババア」なのです。「ババア」は困ります。シーンとした万養軒の中に、「ババア」と力いっぱい連呼するガッティちゃんを抱えて、ママがあわてて外に出ることに。しばらくして戻ってきてもテーブルの上にはあがろうとするし、お皿には触りたがるし……。上等のお皿を投げつけられたらかないません。おとな三人が入れ替わり外に連れ出し、落ちついて食事ができませんでした。この時期はしかたがないのかなあと話しつつも、ほかの赤ちゃんがお行儀よくしているのを見るにつけ、我が家はしつけができていないのかもと、反省することしきりでした。

1月3日(月) 「シー ユー アゲイン」

★レイチェルが帰国しました。あっという間の一週間でした。おすしにおせち、カニすき……、残るは焼肉かなとお昼は韓国料理の店にいきました。レイチェルは、イエスノーがはっきりしていて手のかからないお客さまでしたが、困ったことは、起きるとすぐに夕べのまま片付いていない茶の間にやってきて、どかりと座ることでした。だれもまだ起きてきていないので、レイチェルは手持ち無沙汰そう。家中でいちばん明るくて広い部屋を使ってもらっているので(DVD もあるし)、「もう少し自分の部屋にいてね」といいたいのですが、わたしの片言では、追い出したと勘違いされても困るので、(ま、いいか)が日課になっていました。台所でお雑煮などお正月のお膳のしたくをしながらも、茶の間でポツンといるレイチェルを放ったらかしにしているようで気になってしかたがありません。時々顔を出し、片言で、「眠れた?」「寒くないか」「テレビを見る?」「コーヒーは?」と声をかけるのですが、会話が続きません。しかたがなしに朝方まで起きていた次女を起こしに行くことに。

                    
                      ぎゅっ! 国際親善の小さな手

五月に次女が卒業するときは、アメリカに行く予定なので、シーユーアゲインで別れました。空港までは、次女が送っていきました。次女は8日に発ちます。

★夜、久々に自分の時間が持てました。連載原稿に目を通しました。

1月2日(日) 「歓迎パーティ」

★「ようこそレイチェルの日」と称して、次女の友人がパーティにやってきます。次女が部屋を片付けている間に、わたしは、レイチェルと二人でマックの散歩に行ってきました。英会話もできないくせに大胆でしょ? でも、少しも困りませんでした。この辺りは昔、山と谷だったことも、マックが1回の散歩で4回うんちをすることも、ただ歩くだけのコースがいいか、喫茶店によるコースがいいかも聞けたし(彼女は喫茶店のコースを選択。ハンバーガーかケーキか、それともドーナツか……。彼女はドーナツがいいということでした)、次女の通った幼稚園も小学校も中学校も案内できました。幼稚園という単語を知らなかったのですが、ジャスチャーと知ってる単語を駆使して、保育園との差も伝えました。レイチェルは、わからない時には、はっきり「あんた、何いうてるん?」という顔をするので、きっと通じたと思います。散歩中に退任された大学の教授にばったり。レイチェルに目を留められたので、三人でしばらく立ち話をしました。

★3時に、男の子2人と女の子1人がやってきて(別の男の子が、先約があるといってケーキだけ届けに来てくれました)、お開きは11時でした。1人が他の2人を車で送っていくというので、次女も、「みんなとよくしゃべられなかったから」と便乗してついていきました。レイチェルは、すぐに眠りました。お招きしたかった人たち(まもなくホームステイの予定のある高校生と外国人大好きの高校生。英会話を習っているお母さん、長女の友人たち)の都合が悪くて残念でした。なにぶんにもお正月なので、当然のことですが。食洗は4回かけたのですが、それでも洗いきれず(大きな器がいくつもあったので)、翌朝も引き続き洗いました。食洗のおかげで今冬は指紋も健在です。


1月1日(土) 「海遊館へ行く」

★お祝いのお食卓を囲んだあと、レイチェルの希望で海遊館に行きました。駐車場は空いていたのですが、海遊館は満員でした。お正月はお酒を飲む機会が多いので、電車を利用して来た人が多いのでしょう。タイミングよく、らっこやあざらしがえさをもらう時間帯だったようで、かわいい姿を見ることができました。レイチェルはムーヴィで、たくさんの小魚を伴ったジンベエザメが目の前をターンしていく様子をうまくとっていました。わたしの撮った写真はガラスが反射してうまく撮れませんでした。ムーヴィ機能も、フラッシュを消す機能もついているのに使いこなせないままでいます。お正月なので、海遊館ではいろいろなイベントがありましたが、中でも屋外でのペンギンの行進はとてもかわいくて、ガッティちゃんもよろこんでいました。


               
              とんでいるつもりのペンギンもいました

            
          お散歩中のペンギンにどこか似ているガッティちゃん
  
順序があべこべでしたが、帰りに神社に初詣にいきました。夕方帰宅すると、年賀状がたくさん届いていました。わたしはまだみなさんに書ききれないまま、新年がスタートしています。今年が始まったばかりだというのに、すでに「待ってえ」と日にちを追いかけていく感じなのですが、早く追いついて、日にちの前をゆとりを持って歩いていきたいと願っています。