日々好日
   3月
    

3月31日(木) 「連絡いっぱい」

★昨日の出版社さんからのお電話は、グッドニュースでした。後日、ここで書くことになると思いますが、それにしても何回もお電話をいただいていたので何ごとかと、「不幸バージョン」も含めていろいろ思い巡らしていました。よかったです。今日は、年度末ということもあってか、「連絡が多忙の日」といえばいいのでしょうか(ファックス・電話・メール・来客・振込みも4件……)そんな日でした。

★次女の卒業式に行くための航空チケットを申し込み、パスポートの写しを送りました。「10年用」をとっていたのでまだまあると思っていたのに、いつの間にか来年の2月で切れることに。月日の経つのは早いですねえ。それにしても、10年まえはなんと丸々していたことよ。パスポートの写真を見て歳月を感じました。
                                          


3月30日(水) 「三原」

★今朝は7時に家を出て、広島県は三原というところに行ってきました。盲導犬との4人旅です。三島の駅で横浜から来られたNさんと三原駅で合流して、駅まで車で迎えにきてくださっていたGさんのお宅に伺いました。ひとまず休憩ということでコーヒを出していただき、さらにおべんとうをも。今朝もスポーツ飲料だけだった胃におっかなびっくりだったのですが、とてもおいしくぺろりといただき、ちゃんと胃におさまりました。所用をすませた後、桜の名所だという筆景山(ひつえいざん)に連れて行ってもらったのですが、ここから見渡す瀬戸内海の風景は、とてものどかでした。今はまだ固い桜の蕾が、きらきら光る海からの風と柔らかい春の光を浴びて、いかに美しくほころんでいくか、じゅうぶんに想像できます。

夜景もすばらしいと聞いていたのですが、なるほど! こんな福山市製作のHPがありました。お楽しみください。8時半に帰宅したのですが、新幹線で大胆にもビールをお付き合いしたせいか、食欲まるでなし。すき焼きをしておいてくれたのですが、義理でほんの一口つまんだだけでパス……。ごめんね。

★某出版社さんから何回も携帯に電話がかかっていたのですが、気がつきませんでした。自宅にもかかっていたようで、いったい何なのでしょうか? 気になるのですが、明日まで持ち越ししなければなりません。携帯を持っていることをいつも忘れてしまうんですよね、外に出たらつい夢中になってしまって。よく娘からしかられます。こういうときに、わたしって、古い人間の分類に入ってしまうんだなあとつくづく思います。夜、毎日新聞社さんから電話がありました。明日で、とうとう終わりなのです、連載。最後まで読んでくださった方(いえ、明日も読んでくださるであろうみなさま)、ありがとうございました。

3月29日(火) 「回復……かな」

★どうしても参列したいご葬儀があって、「無理しないでね」といわれつつも、堺市駅の葬祭場まで出かけました。今朝、おじやを少々食べましたが、まだ本調子ではないようです。電車の中で資料を見ようとバッグを替えたためにお数珠を忘れました。大変失礼なことと思い、あわてて葬祭場で買い求めました。ところが宗教上、お数珠はいりませんでした。ひいおじいさんの代からの天理教徒だそうで神主さんが四人、雅楽演奏が三人というたいへん立派なお葬式でした。仏式ならお経を唱えるところを、亡くなった方の生まれてから今日までをノリトのような口調で神主さんがとうとうと述べられましたが、その方の人となりがよくわかって、とてもいいなあと思いました。ご友人三方の弔辞からも、故人のお人柄が偲ばれました。式典(まさにそんな感じ)は1時間半続くのだと友人から耳打ちされ、申しわけなく思いつつやむなく中座させていただきました。1時半からママが仕事に出かけるので、孫守りをしなければならないからです。Oさんのご冥福を心からお祈りいたします。

★ふっか〜つ……とはいえないまでも、昨日のつらさは遠のきました。明日は取材のため広島です。Tさんとお孫さんのMちゃん、そして盲導犬のPちゃんといっしょというのもわくわくですが、向こうで尊敬するNさん、お話を伺いたいBさんにご紹介していただけるので楽しみです。這ってでもいかなくてはと思っていました。体が朝方より昼、昼より夜……。短期間で回復していることに感謝せずにはいられません。

3月28日(月) 「ダウン」

★胃がだるくって、時々ねじりあげるように痛いのです。このところ食べすぎかなと思ってはいましたので、一日絶食して寝ていました。お医者さんに行けばいいのでしょうが、このしんどさをおして、病院に行って診察を待っているより、安静にして寝ていた方が、今のわたしにはいいように思いました。自力で回復できる範囲かなと思います。朝食と昼食の用意をパスしました。夕食は、なんとか買い物に出かけ、なべの用意をしました。わたし自身、食欲はゼロ。スポーツ飲料だけですませました。メールが気になるのですが、とても見る気力がわいてきません。夕方からママが予定通りライブに出かけました。夫が家にいる日だったので助かりました。ガッティパワーをかわしつつ、ただひたすら安静にしていたら、体のだるさがとれ、胃痛も治まってきました。今、28日の早朝です。もう一度、寝ます。みなさまもぐれぐれも過信されないように、お体ご自愛ください。

3月27日(日) 「猫」

★我が家の猫どもは、とにかくプッシュホーン式の電話の上で寝るのが好きなのです。ボタンの上で毛づくろいもするので、333……33とか444……4とか、同じ数字を連打していることはしょっちゅうです。そして、とうとう電話をかけてしまいました。
どういうふうにかけたのかはっきりしたことはわからないのですが、ぶら下がっている受話器から、「もしも〜し、もしも〜し」と女の人の声が聞こえてきました。すぐに事態を把握したわたしは、あわてて受話器を手にすると、「すいません、猫がかけたようなのです」と謝りました。「はあ」という怪訝そうな声。あきれていらっしゃっと思います。まさか猫が電話をかけるとは……。もう一つのお話は猫ではないのですが、パソコンに向かっていると電話がかかってきました。いくら「もしもし」といっても無反応です。耳をすませると喘いでいるようなあやしい声がします。ははーん。ひらめいて向こうの部屋へ行ってみると、やっぱり、犯人は孫のガッティちゃんでした。夫の携帯から電話をかけていました。ママの携帯からわたしの携帯にかけてきたこともあります。どうやってかけたのかは???です。

★腰痛の上、なんだか体がだるくって、早く寝ました。この日記は28日の朝に書いているのですが、夜中に胃のあたりが痛だるくって、うつらうつらしていました。このところ食べすぎだったので、胃が動いていないのかもしれません。こういう場合、タイガーバームを胃の辺りに塗ればいいとわかっていても、起き上がる気力がわいてきませんでした。早朝、猫が外に出たいといったので、やっと起きました。タイガーバームを塗って、また寝ます。

3月26日(土) 「冥利に尽きる」

★数日前から腰痛がでていたのですが、どうやら本格的な痛さになる気配がします。用心、用心。

★ベネッセから、「実力しんだんテスト」という冊子が届きました。国語の問題に、「おじいちゃんとぼくのがんこ合戦」の一部が使われているのです。問題を見て、なるほどこういう風につかわれるのかと感心しました。それにしても、単行本が出版された後、「点訳させてください」、「声の文庫に使わせてください」、「漫画化させてください」、「講演に来てください」などと、本は、わたしの手を離れたあともがんばってくれています。目に留めていただいて、お役に立てることは、書き手冥利に尽きることです。それにつけても、島根県の森結衣子ちゃんが書いてくれた「盲導犬不合格物語」の感想文が日本一になったことは、思いがけない大きなよろこびでした。

3月25日(金) 「幸せな日」

★取材のため京都にでかけました。雪が散らついていました。まずは墓参。物心ついた頃から祖父に手をひかれてお参りしていたせいか、お墓の前に立つとほっとします。お彼岸中に、母のためにどなたかお参りしてくださったのでしょう、白菊が供えてありました。気軽にお墓参りが出来る地の利のいい場所に菩提寺があることを感謝しつつ、錦通りを通り抜けていたら、店先で生牡蠣を食べさせてくれるところがあって、長い列ができていました。いいなあと思いつつ、取材先に急ぎました。

★二度目の取材は、つつがなく終わりました。おしゃべりをしているうちにご家族のご活躍と絆の深さをいっそう感じながら、今回のテーマについて情報をいただきました。せっかくの京都なので、京都シネマによりました。今日の夕飯は家族がしてくれることになっていたのです。ちょうど時間的に見られる映画は、「ベルリン・フィルと子どもたち」でした。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いる指揮者サイモン・ラトルが新たに「教育プロジェクトを発足し、その一環として、子どもたちが春の祭典にバレエ曲を踊ることになったのです。出身国が違うだけではなく、多くの問題を抱えた10代から20代の子どもたち250人に振り付け師ロイストン・マルドゥーム(1943年生まれ)がダンスを教えることになりました。ロイストン自身も決して恵まれた子ども時代ではなかったのです。何かに出会ったとき、子どもたちは力を発揮することが出来ることを自ら体験しているからこそ懸命になるのですが、多くの子どもたちはやる気がなく、中には体にふれられるだけでもいやな子もいます。その子どもたちが、ベルリン・アリーナーで一晩かぎりの感動的な群舞を踊れるようになるまでの物語です。子どもたちを引っ張っていく大人の熱い思いに感動しました。1955年生まれのサイモンは、若いときに聞いた師の言葉をかみしめています。「いつも目指していなさい。これでいいと思ったとき、その人はもう終わりだ」

★帰りを急いでいたのですが、生牡蠣が気になって錦に舞い戻りました。鳥羽産の牡蠣がなんと100円。注文すると目の前で殻をあけてくれます。レモンをぎゅっとしぼり、つるりとすすります。のどを通っていく牡蠣の冷たさと、磯の香りと自然の汐味。そしてレモンの芳しさ。二つたべたのですが、たまらなくおいしかったです。電車に乗ったあとも、ひんひゃりとした感覚がいつまでものどに残っていて、幸せでした。牡蠣のシーズンも間もなく終わりですね。


3月24日(木) 「コーヒー&鯛焼き」

★パンジョの講座の日。2作品を合評しました。同じ素材をモチーフにして書いているのですが、それぞれの人柄が出ていて、なかなかおもしろかったです。なぜ童話を書くのかといえば、それは子どもたちに向けてメッセージがあるわけで、それがもろに出てくると説教臭くなってしまいます。また、同じ作品でも視点または切り口を変えてみることによって、だれも書かないような斬新な世界が開けること。ありきたりのはなしにならないようにするにはどうすればいいかなど、2作品について具体的に話し合いました。講座が終わってから喫茶部でコーヒーを飲みながら大いにしゃべり、笑いました。おかしかったのは、「コーヒー」と注文しただけで、「鯛焼きもですね」といわれたことです。そういえば、みんなでこの喫茶部にくると、いつも鯛焼きを食べていたかも。

3月23日(水) 「シールおじ(い)さん」

★生協で、珍しく生のいかなごを売っていました。この時期、阪神間ではいかなごを煮るご家庭が多いそうですが、わたしの育った京都では、そういう習慣がありませんでした。たぶん……。最近、このシーズンにはあちこちからおすそわけが届き、それをいただいてきました。「よし、チャレンジしてみよう」。そういう気持ちになったのは、生のいかなごを見つけたこともあったのですが、なんといってもじゃこ類の好きなガッティちゃんに、うす味のいかなごの煮付けを食べさせてやりたいと思ったからです。はて、どうして作るか……。インターネットは便利ですね。4万近くの情報の中から、簡単なレシピを見つけました。コツは、@強火 A箸をいれない B汁気は切る それだけです。ね、簡単でしょ? 調味料は、醤油・さとう・みりん、酒。わたしは自分の舌に頼りました。仕上げにしょうがの細切りを。

               

                    くふふ、初めてにしては上出来、かな

★ぶらり本屋に寄って帰ってきた夫が茶の間に座るなり、「あれ、こんなもんがついている」とほっぺたについている何かをはがしました。小さな動物のシールです。ガッティちゃんは今シールに夢中で、壁につけたりはがしたりしているのですが、どうやらじいじのほっぺたにもはったようです。「もう一枚ついてるよ」「なんだとー」。顔に2枚も動物シールをはったまま喫茶店でお茶を飲んで、まじめな顔で本を探しているおじ(い)さんに気がついた人がいたとしたら、なんと思ったのでしょう。おかしくてしかたありませんでした。

★「とんがり森の魔女」の最終回の校正が終わりました。なんだか、さみしい……。そう告げると担当記者さんから、「これで終わりと思わないで、一段落したのだと思って、どんどん書いてください」といっていただきました。でも、一つの恋が終わったといえばいいのでしょうか、そんな思いがして、なんだかせつないのです。中学生のとき仲良しだったあっちゃんから、「毎日新聞楽しみに見ているよ」というはがきが、今日、届きました。ますますセンチになってしまったのですが、もしかしたら、これは物語の終わり方にあるのかもしれません。


3月22日(火) 「たこ焼き」

★大阪では、一家に一台はあるといわれている「たこ焼き器」なのですが、ここ何年も、我が家にはありませんでした。それが、ひょんなことから我が家にやってきました。お香典返しを選ぶべく冊子が送られてきたのです。以前、ご辞退のつもりで何も選ばず放っておきましたら、適当なものが送られてきて、それは我が家にはいらないものだったので、即バザーに出してしまったという、結果的には失礼なことになったケースがありました。それで遠慮なく選ばせていただいたのがたこやき器でした。子どもが小さかった頃使っていた鉄板製(ガス)ではなくて、テフロン(電気)なので使いやすそうです。スーパーにいくと、たこ焼き専用の粉があり、てんかす、青のり、粉かつお、干しえび、たこを買ってくればいいだけです。というわけで、今日のお昼はたこ焼きでした。ガッティちゃんが、たこやき器を指さしながら顔をしかめて、さかんに「あちち、あちち」といっていました。そう、たこ焼き器もあちち。あちちは、こわいんだよね。久々に家にいたので、夕飯のしたくもゆっくりできました。

★「とんがり森の魔女」の26回目の校正が終わりました。掲載も、明日は22回目。いよいよ終盤に入ります。滋賀県の37歳の主婦の方から、「イラストが大好き。この物語にぴったり」というはがきが新聞社に届いたとファックスをいただきました。その方は、毎回違うタイトル画にも、ちゃんと気づいてくださっていました。うれしいです。よこやまゆみさんの絵は、最高です。


3月21日(月) 「つどい終わる」

★吹田で開催されていた日本児童文芸家協会の創立50周年の「つどい」の最終日の今日、東京から岡信子先生はじめ、五人の著名な作家の方々がお見えになりました。とてもうれしかったです。午後から撤収作業にとりかかりました。搬入のときにくらべると、かなり早く終わりました。かすみゆうさんが作ってくださったパネルを記念にいただいて帰りました。仲間のところにも届けました。記帳によると、延べ250人の方が来てくださったそうです。みなさん、ありがとうございました。実行委員のみなさま、お疲れさまでした。

★阪急の駅にどきりとするポスターが張ってありました。「迷惑行為」発⇒「後悔」行きの切符は、「暴力」は懲役10年、「痴漢」は懲役7年、「破壊」は懲役3年となっていました。この切符を手にした人が失うものは、懲役に費やす歳月だけではないはずです。

                    

3月20日(日) 「口笛吹いて」

★自治会の総会がありました。16年度の活動ならびに決算報告を承認してもらったあと、17年度の役員さんを紹介。17年度の活動方針・予算案を承認してもらい、総会は終わりました。総会の後、16年度から17年度への引継ぎを各部ごとに行いました。昼から「打ち上げ」ということで、和泉市にある仕出し屋さんに行きました。魚も野菜も素材がいいので、とてもおいしくいただきました。自治会の役はいやだという人も多いのですが、16年度の役員17名のうちのほとんどの人が、「やってよかった」という感想でした。昨日の講演できいた言葉ではないですが、「
住んでるからには、引き受ける。同じことなら口笛ふいて」です。それにしても1時〜4時まで、よく食べたものです。

★5時に帰宅。すぐさま家族と食事にでかけることに。ガッティちゃんがじいじにバレンタインのチョコをあげたのですが、今ごろそのお返しだそうです。わたしはおなかがぱんぱんだったのですが、「同じ行くなら、口笛ふいて」行くことにしました。じいじはごきげん、ママもごきげん、それにガッティちゃんも食欲旺盛。けっこうなことです。「……口笛吹いて」のこの言葉は、とうぶん、わたしをはげましてくれそうです。

★アメリカの次女から、無事旅行から帰ったのメールがありました。ほっとしました。あしたは、「つどい」に出かけます。

3月19日(土) 「プレゼント」

★今日も9時半に吹田の会場に着きました。看板を出し、お湯を沸かし、みなさんが来られるのを待ちました。今日は岩田美津子さんの講演会がありました。岩田さんのことは、
越水利江子さんの著書「あきらめないで、また明日も」(岩崎書店)で詳しく書かれていますが、小さいときに完全失明されたにもかかわらず、明るく前向きで、バイタリティがある素敵な方でした。それは、ご両親の子育ての姿勢にあると思われます。「目が見えんけん、これこれをしちゃいかん」とは決していわれなかったそうで、マッチもつけたし、お風呂もわかしていたそうです。結婚して二人のお子さんに恵まれました。坊ちゃんが小さかったころ、ひざの上にのっかってきて、「お母さん、これなあに?」ときかれたそうです。どうやら絵本を指さしていっているようなのですが、岩田さんがさわってもつるつるしているだけで何が描いてあるのかわかりませんでした。子どもに絵本を読んであげたい。その思いが、点訳絵本を作るきっかけになったそうです。「見えないお母さん、絵本を読む」(せせらぎ出版)の本は、1992年に初めて出た本だそうで、美津子さん自身が書かれたものです。今回の日本児童文芸家協会の50周年記念のメインテーマは、「川村たかしとその潮流展」ですが、かって川村先生が、岩田さんに贈られた言葉があります。「生まれたからには、生きて行く。同じことなら口笛吹いて」。人生を後押しする言葉の力の大きさを感じました。川村先生は、やはり偉大です。そして、「そんな生き方を」と思ってめげずにはげんでいらっしゃる岩田さんも偉大です。「川村たかしとその潮流展」は、22日(火)の午前中まで開催されます。ぜひ、お運びください。

                
              今日は土曜日。子どもたちの姿もたくさん見られました。

★今日はわたしにも、うれしいプレゼントが二つ。一つは、ハートのブローチ。つゆくさちゃんの手作りなんですって。会場に来るなり、「あげる」って、くれました。手すきの和紙もいっしょに。ブローチ、さっそく胸につけていたら、みんなに素敵ねっていわれました。ありがとう、つゆくさちゃん♪ もう一つは、お水取りの松明の燃えかす。17日の木曜日の面白クラシックで、講師の新山さんがみなさんに配られたときいて、うらやましかったのですが、今日留守中に届けてくださっていました。3月7日に奥さまといっしょに採取してくださったのでそうです。「こき使ってやるから、じょうぶでいろよ」ってことなのかな、新山さん?

       
      宝石がいっぱいついている             これを持っていると無病息災

3月18日(金) 「つどい開幕」

★9時半に、吹田の会場に着きました。ちょっと早かったかなと思ったのですが、すでに花やさんが、川村たかし先生へのりっぱなお花を届けに来られていました。ビデオを設置してもらっているうちに水玉ちゃんたち若いスタッフがやってきました。みんなにこにこ張り切っています。一番目のお客さまは誰かしらと話していたら、なんとまあ、東京からのうらぴょうんさんと創作仲間の方々でした。ばたばたしているうちに午前中は終わり、昼からは作家による読み聞かせがありました。竹内もと代さん、畑中弘子さん、越水利江子さんの語りは、それぞれに雰囲気があってお上手なことはもちろん、自作への思いがこもっていて、お話の中に引きずり込まれていきました。大学の卒業式を終えてかけつけた横山充男さんも、最初で最後だといって、ひかりの国から出ているご自分のご本を読んでくださったのですが、お話に入るまでのイントロの部分で、ご自身の幼稚園のころのおはなしをされて、たいへん楽しかったです。人をひきつける技は、さすがぴか一です。明日は岩田美津子さんのミニ講演会があります。きっとたくさんの方が来られることでしょう。

              
            ♪ ながくる おうゆき こうこう  澄んだ声が会場に響く

3月17日(木) 「いよいよあした」

★雨のしょぼ降る中、朝8時に家を出て京都に向かいました。墓参をすませて、その足で吹田のメイシアターへ。日本児童文芸家協会創立50周年行事「関西児童文芸のつどい」の設営のためです。がらんとした展示場を見たときは、どうなっていくのか想像もつきませんでしたが、小梅ちゃんとひげ鬼さんの指揮のもと、会場の設定開始です。スタッフが次々やってきて、持ち場につきました。パネルを吊るす作業はなかなか大変です。久しぶりに汗がにじみ出てきます。吊るしたパネルの下に資料を並べ、本を並べ、宝物をならべ、色紙を並べ……、5時ごろ設営は終了しました。お花も飾られて春らしくなった会場には、終日、川村たかし先生のビデオが流れることになっています。開催中は、読み聞かせ・講演・ペプサートなど楽しいプログラムが用意されています。入場は無料です。ぜひお運びください。

                           ちょこっとご紹介

    
   展示コーナー。最後に微妙な調整中    資料販売コーナー。サイン本、画家・作家の色紙など

3月16日(水) 「10年来」

★日本児童文芸家協会創立50周年記念行事である「関西児童文芸のつどい」の開催が、いよいよあさってになりました。わたし方宛てに送られてきていた資料(サイン本や挿絵・グッズ)などをひとまとめにして、明日の午後に会場に届くように発送しました。明日持参するものは、「色紙」、「わたしの宝物」コーナーに出品する思い出の品物、「ラブちゃんバッジ」100個。腰痛は、今のところ治まっています。さあ、明日の搬入から、21日の撤収まで、がんばろう、っと。

★アメリカに留学中の次女が春休みを利用してフロリダに行っています。この日曜日にアパートに帰るということ以外、何もわかりません。心配性のわたしは気がもめるばかりなのですが、しかたがありません。

★仲間の本でご紹介した童みどりさんの詩集「月のかおり」が、日本児童文芸家協会の新人賞に決まりました。(公表は5月)。みどりさんとは10年前に、東京で行われた日本児童文芸家協会の授賞式でごいっしょになって以来のおつきあいです。といっても上越市に住んでいらっしゃるので、その後一度もお会いしたことはありません。年賀状のやりとりプラスα程度なのですが、それでも「児童文芸」誌上でお名前をみつけると、身内のことのようにうれしく拝見していました。今年は総会でお目にかかれるにちがいない。そう思っていましたら、今夜お電話がありました。声の響きもなつかしく、うれしかったです。思えば坂本のこさんとも、10年前のこの表彰式でお目にかかったのです。のこさんにも総会で会えるといいな。

3月15日(火) 「先生のお友だち」

★「Tの会」がありました。昨夜、仲間から「忘れないでねメール」をもらいました。忘れてはいませんでしたが、心遣いがうれしいです。手帳、まさかの場所から出てきました。なんと、なんと硯の下から。小さめの手帳に替えていたので、すっぽりかくれていたのです。何度も机の上をさがしていたのに、まかさ硯の下とは。

     
            この手帳が             ⇒          すっぽり硯の下に

ガッティちゃんのせいにしてごめんなさい。犯人はばあばでした。さて、「つどい」の搬入もせまってきました。チハルちゃん、「忘れないでねメール」ありがとう。たとえ手帳が見つかっても、要介護状態のとんぼです。皆さんよろしくお願いいたします。

★子どもの歌などにまったく無関心だった夫が、しかたなく、いえ、もしかしたらかなり楽しんで孫といっしょに童謡のCDを聞いています。そのうちいくつかは覚えたようで、口ずさんでいるのですが、ときどき笑ってしまいます。今日は、♪ せんせいとおともだち というところを、せんせい
おともだち と歌っていました。先生のお友だちって……。幼稚園や学校の先生、医者や弁護士、または政治家……。思いがけないお友だちがいたりして。それにしても、先生と呼ばれる人のお友だちは興味深いものです。


3月14日(月) 「もしもし」

★我が家は、電話がかかってきてもこちらからは名乗らないことにしています。ずいぶん失礼だとはわかっているのですが、名乗れなくなってしまったわけがあるのです。ずいぶん前のことなのですが、こんなことがありました。夫が出かけて一時間も経ったころ、夫の同僚から電話がかかってきました。「○○ですが」と名乗った相手の名前は、ときどき夫から聞いていたので、「夫がいつもお世話になっています」と挨拶をしました。その彼いわく、通勤途中で「沢田さんが事故にあった」というのです。そのことだけで頭が真っ白になりました。しかも、「病院に運ばず、ここに寝かせてある」というのです。どういうことでしょう? 「死」という言葉が頭の中を走りました。怖くて確かめることさえ出来ません。「さっさと救急車を呼んでください」「いや、それが、事故の相手が悪くて、いちゃもんをつけているから呼べないのです。それでおくさん……」と彼はいうのです。「それもこれもありません、さっさと救急車を呼んでください」。「大きな声を出さないでください。相手に内緒で電話をかけているのですから」。あとて考えてみると、夫は電車通勤なので、たとえ事故にあっても責任を取る立場でないのですが、病院に運んでもらえないという異常な状態置かれている夫のことを思うと、もうパニくってしまって、つじつまが合うとか合わないか判断できなくなっているのです。相手は、親しげに「沢田さんが」と繰り返し言うので、信じてしまったのですが、あとで考えれば、受話器をとった時に「はい、沢田です」と名乗った言葉を利用したのでしょう。この話は、面白い展開になって行くのですが長くなるので割愛しますが、要するに「おれおれ詐欺」の走りです。もし、電話を取って「沢田です」と名乗らなかったら。そして、「どちらへおかけですか?」と確かめてさえいたら、たまたまお茶を飲みにきていたご近所さんを巻き込んで一時間以上も振り回されることはなかったと思います。結果的にだまされることはなかったのですが、一日寝込むほどの疲労感でした。それ以来、我が家は電話に出ても名乗らないことにしています。失礼をおわびつつ、みなさんもどうぞお気をつけくださいますように。

3月13日(日) 「ほんまにかしこい」

★お、久々の腰痛。2〜3日前から兆候はあったのですが、ちょっとやばいかも……。と思いつつ、朝から何回もお風呂に入って腰を暖めました。お風呂に入って週刊誌を読むひとときは、腰痛でなくてもわたしには欠かせない日課になっています。週刊新潮に有名人の一週間の食生活が掲載されています。これはその日に何を食べたかだけではなく、その人の人生観をかいま見ることができて、おもしろいです。今週はカイヤさん(タレント)でした。えらいなあと思ったのは、@食事と食事の間に必ずりんごを一個食べる A一日に水を5.5リットルから6リットル飲む B野菜も魚も、みんなボイルして食べる(つまり油抜き) を一週間、きっちり守っていることです。仕事先にも、ボイルした野菜や魚を持参する日もあるようです。ダイエット中のようですが、家族も同じものを? と気になりましたが、残念ながら家族の影は見えませんでした。

★昼から自治会の定例会がありました。これで最後。あとは一週間後の総会だけです。定例会を途中で抜けさせてもらって、取材のため難波に出かけました。とても寒い最中の活動に、頭が下がる思いがしました。それにしても電車ででかけるたびに、いつもかしこいなあと感心するのは、プリペードカードを二枚いっぺんに入れることが出来る自動改札です。割り引きの回数券とスルット関西など違う種類のカードを入れても、素早く計算して、「お通り」といってくれます。期限切れや料金不足、間違ったカードを入れた場合は、すかさず「あかん」と拒否する態度は、お見事です。今日、改札を通るとき、「ほんまに、かしこいわあ」と思わず機械をなでてしまいました。と、そばにいた若い駅員さんに、「ありがとうございます」とお礼をいわれてしまいました。その後ろにいた駅長さんが、にこにこ笑ってこの様子をみていました。なん

3月12日(土) 「保育園の説明会」

★ガッティちゃんが4月から保育園でとってもらえることになりました。今日はその説明会があって、ママといっしょに保育園に行きました。「きっと泣くだろうね」といっていたのですが、最初こそしがみついていたものの、教室に移ってからは見つけたブロックで、ママが書類に記入している間、きげんよく遊んでいたそうです。大進歩です。これは、月に一回、「らっこクラブ」に参加していたおかげだと思います。「らっこクラブ」は、幼稚園や保育園に上がる前の小さな子どもとお母さん(主に)たちの子育て支援サークル(おもちゃ図書館)です。開設してから軌道に乗るまでわたしも携わっていたのですが、まさか自分の孫がお世話になるなんて思ってもみませんでした。内弁慶のガッティちゃんは、最初は泣いてばかりいて、らっこおばさんやママを困らせていたようですが、回を重ねるたびに慣れていって、今日につながっています。ありがたいことです。

3月11日(金) 「ごめんなさい44444」

★取材のために、奈良に行きました。まだ詳しくはお話できないのですが、紹介してくださる方があって、素敵な方々との、いい出会いがありました。そのうちに思いっきり書くことになると思います。

★「ごめんね。44444だった」。仕事から帰宅した長女が開口一番そういいました。「出かける前に日記の<もうすぐ44444>を見て、まさかと思ってトップに戻ったら、大当たりだった」そうです。うちうちでヒット、すみませんでした。
次は50000。二冊プレゼン
するということで、よろしくお願いいたします。その頃までに新刊が出ていればいいのですが。

★ニューヨークから帰ってきた仲間から電話がありました。「つどい」の連絡なのですが、ついでの話に、「帰りの飛行機の中で、新聞を見たら、沢田さんの書いたお話がのっていて、うれしかったわ」といってくれました。そうか、関空で離着陸する飛行機の中の新聞は、西日本版なんですね。空の上で読んでもらったということが、みょうにうれしいわたしでした。

3月10日(木) 「もうすぐ44444」

★カウントがもうすぐ44444になります。ヒットされた方は、ぜひお知らせください。

★パンジョの童話講座の日でした。とにかく書きましょう。頭で考えていても始まりません。書くこと。そこからすべてが始まります。今日は、合評に後、わたしが物心ついたときに出合った本について、お話しました。「もじゃもじゃペーター」です。精神科医だった作者が自分の息子のために書いた、いわゆる「戒め物語」で、約束を守らなければこうなるんだよというショートストーリーの数々は、どきりとするほど残酷です。お指をなめたら、仕立て屋が指を切りにくる。火遊をびしたら、燃えて灰になる。乱暴な子は犬にかまれる……。作者が描いた絵も、「地獄絵」に近い強烈なものでした。それにもかかわらず、幼なかったわたしは、くりかえしその本を読んでいたのです。あまりとっぴで、そんなことありえーへんと思ったことも事実ですが、心ひかれたのは、リズム感あふれる訳で、今でもその一部をそらんじることが出来ます。大人になってこの本を本屋で見つけたとき、うれしくってとびあがりました。そしてがっかりしました。ついていた訳のつまらないこと。ことばがいかに物語を飛躍させるか、子どもを不思議な世界へいざなうかを痛感したものです。今日はそのことを話したあと(もちろん昔の訳と後の訳を読み比べました)、本の中の一枚の絵を見てもらって、それぞれが短いお話を即席で作ってもらいました。イメージをふくらませる練習です。休憩時間に、後藤みわこさんから送っていただいていた「黒まるパン」(「黒まるパンはだれのもの」(あかね書房)のモデルパン)を試食しました。コッペパンだったので、薄く切ってカリカリにトーストして、バターをぬっておきました。本の中のパンをじっさい食べることができるって幸せです。「おいしいっ」とおかわりの手が何度もでていました。


3月9日(水) 「漢字ソフト」

★4月からHPの一部を変えようと思っています。今日は、パソコンレスキュー隊に来てもらって、そのためのレクチャーを受けました。理解できるまで、いましばらくかかりそうです。ついでに、「一太郎スマイル2」というのをインストールしてもらいました。このソフトは、小学生向け学習支援ソフトなのですが、漢字の変換の際に、低学年・中学年・高学年に合わせて漢字を選択してくれるそうです。文章を書いていて悩むのは、漢字の使い方です。中学年で、この漢字を使ってもいいのだろうか。あるいは、もう使えるかも……。学年別漢字一覧表から見つけるのに時間がかかってしまい、いいかげんにしていたのですが、気になっていました。きっとこのソフトが応援してくれるでしょう。といっても、これから書き始める新しい文章についてのみしか適応されません。

3月8日(火) 「感想文」

★毎日新聞社からファックスが届きました。掲載一週間、子どもたちの感想文が届き始めたようです。長女が指導員で入っている学童保育でも子どもたちに読み聞かせてくださったそうで、その感想文をふくめて、「おもしろい」「大好き」「びっくりしました」「魔女のあれこれ初めて知りました」「楽しみです」など、どの反応も、うれしいです。お子さんの感想・質問などを毎日新聞社の学芸部宛にファックスで送っていただくと、新聞に載せてもらえるそうです(FAX06(6346)8204)。よろしくお願いいたします。

             
            「とんがり森の魔女」 8日付けの挿絵(よこやま・ゆみ)

★短編依頼の原稿、メールで送りました。「いち押し作品」と傾向の違う「おまけの作品」の二編ですが、「おまけの一編」の方にオーケーが出ました。気合を入れて書き上げた「いち押し」は、大阪色の濃い生活童話の短編なのですが、「小さい子どもには、ジョークが理解できないかも」、とおっしゃっていました。乗り乗りで書いた作品は、とかく自分よがりになってしまうのでしょう、要注意ですねえ。深く反省。おまけも送っておいてよかったです。おまけは、のどかな農村の風景を描いたメルヘンです。

児童文芸協会の50周年行事の「つどい」で販売させていただく関西在住の作家さんのサインつきの寄贈本やグッズが届き始めています。搬入時まで封をしたままで預かっておきます。どんなサインでしょう。なんて書いてくださっているのでしょう。当日、本の扉をあけるのが楽しみです。

3月7日(月) 「室内履き」

★84歳のKさんは、毎年寒い季節になると室内履きを作ってくださいます。もう何足いただいたことでしょう。去年、「もうこれで終わり」とおっしゃっていたのですが、昨日、「また作ったから」と四足も届けてくださいました。そのうち一足は、長女がさっそくく職場

中側もボアになっていて、とっても暖かいのです。次女も去年いただいたぶんをアメリカに持っていきました。最初は、古いコートなどをつぶして作っていらっしゃたようですが、今は、わざわざ難波まで布を買いに行かれるそうです。アニマル柄というのも、なかなかお若いセンスせしょ? バザーにも何足も出していただいたし、ボランティアの人たちや老人会のお仲間にもプレゼントされています。いったい、合計何足ぐらい作られたのでしょう。お赤飯が届くことがあります。ゴマ豆腐も梅干も。みんな手作りなのがすごいです。

                

ガッティちゃんは、最初室内履きを見て、「わんわん」といって興奮していましたが、すぐに、「くっく」と気がついて、自分の足をさして、「くっく、くっく」といいました。ところが一歩あるくと、すぐ脱げるので、「なんじゃ、こりゃ」状態でした。

3月6日(日) 「顔なし」

★顔なしといっても宮崎駿の世界ではありません。わたし自身のことです。略さずにちゃんといえば、「合わせる顔がない」ということです。実は今日一時から、自治会の総会のための打ち合わせがあると思って、自治会館に行きました。行方不明の手帳にそう書いた記憶があったからなのですが、だれも来ていませんでした。役員の方の家の留守電に、「昨日も失敗、今日も失敗。とほほ」と吹き込んでおきました。その時点でおかしいと思わなければいけなかったのです。実は今日一時からあった会議は、児文芸の「つどい」の実行委員会でした。電話をもらってあわてること、あわてること。「今から行きます」といっても高槻では間に合うわけではなく、年のせいなのだろうかと、自信喪失の深い淵に引きずりこまれていくばかり。小梅ちゃんのやさしい声になんどもなんども頭を下げました。実行委員のみなさんに会えることを楽しみにしていたのに……。それにしてもたびたびの失念。みなさん、ごめんなさい。

★気落ちして家に帰ると、自転車にまたがった少女が我が家の玄関にいました。近所のRRちゃんです。「あれからまた焼いたので。どうぞ」といって、にこにこしながらクッキーをくれました。あれからというのは、二時間ほど前にもいただいたのです。それがすごくおいしくって、出かけるときに表に出ていらしたパパさんにお礼をいったのです。そしたら、また♪ 失敗したわたしをなぐさめてくれるのに、じゅうぶんな笑顔とクッキーでした。ありがとうRRちゃん。彼女は六年生なのですが、最近、よくお菓子を作ったりお料理をしたりするんですって。ヴァイオリンもすっごくお上手だし、やさしいし。ガッティちゃんもそんな女の子になればいいねえ、とママと話しました。ついでながら妹のSちゃんもとてもかわいいのです。「ねえねえ、こんど出る本はなに?」っていつもきいてくれます。歌がとてもお上手で、コンクールで一番になっています。そしてお兄ちゃんのYくん。中学生になりましたが、勉強・スポーツ・ピアノ、なんでも得意です。三人とも生まれたときから知っている、わたしの大事なお友だちです。

    
     最初にもらったナッツ入りチョコクッキー  ガッティちゃんが「わんわん」と喜んだクッキーは?        
3月5日(土) 「ミサイル?」

★昨日のことです。新今宮で乗り換えのときに、時間調整のため喫茶店に入りました。コーヒーを飲んでいると後ろの席で、「ミサイルは廃止になったはずや」。「いや、まだある。ほんまはあかんけれどな」という物騒な会話が聞こえてきました。ミサイル……。思わず聞き耳を立てました。「動物園前には、まだあるらしいで」。え、動物閻前に……。「千日前にもあるで」。えーっ。思わず振りかえりました。ハンチングを目深にかぶった初老の男性と、野球帽をかぶった30歳そこそこの男性が、真剣な顔をして話しこんでいます。「難波の○○にもあるで」。「客寄せやろ」。鈍い頭を前回転させつつ、その後の会話をきいていると、どうやらパチンコの台の話らしいのです。店員のおちょくり方、朝より電圧の低くなった夜の方が玉が良く出る話、交換した皮のコートがお金にならなかった話、昼はうなぎにかぎる話。「一万や二万のはした金で儲けようなんで甘い。10万はつぎこまな」と豪語していたかと思うと、「五千円つぎ込んであかんかったら、やめときや」と手のひら返したようなしみったれた話など、そらもうおもしろかったです。それにしてもミサイルってパチンコ、どんなんだろう……。

★一週間、手帳なしでなんとかやってきたと思ったのですが、最後にどじりました。今日の午前中自治会の総会の資料作りのだったのですが、忘れてしまいました。あわてて駆けつけたのですが、終わったあとでした。2時からは、保育園の理事会がありました。

3月4日(金) 「おはなしおばさん」

★吹田の山手小学校にいってきました。
4年生の子どもたちが、総合学習で盲導犬のことを調べているそうで、「盲導犬不合格物語」を書いたわたしの話を、子どもたちにきかせてほしいという依頼があったからです。2クラス80名近くの子どもたちを前に1時間半おしゃべりをしたのですが、みんな熱心にきいてくれました。質問もたくさんしてくれました。中にはこんな質問もあり、わたしをますますよろこばせました。「『盲導犬不合格物語』のほかに、どんな本を書いているのですか?」。もちろん、ちゃんと紹介しました。「あ、知ってる」「読んだ」といってくれる子どももいました。終わりに近づいた頃、ふたりの女の子が立ち上がりました。「おばさんが胸につけているバッジは何ですか?」「あ、そうそう、みんなにもプレゼントしようと持ってきました」と、ラブちゃんバッジをとりだすと、どの子もうれしそうに騒ぎだしました。かわいいんです、ラブちゃんバッジ。ライトフレンズの高橋さんがフエルトで一個一個手作りしています。売り上げ金は、不合格犬の支援に使われますが、わたしは、いつも一度にたくさん注文するので、ご迷惑をおかけしているかもしれません。

               
                 
山手小学校の4年生のみなさんへ
今日は、お行儀よく、熱心におはなしを聞いてくれてありがとうございます。本やインターネットで、盲導犬や介助犬のことをいろいろ調べたそうですね。でも、みなさんのほとんどが、実際に盲導犬を見たことがないということなので、頭でわかっているつもりでも、なかなか理解できないことも多いことでしょう。おばさんのお話で、盲導犬(不合格犬)や介助犬のことが、少しは身近に感じてもらうことができでしようか。そうだとうれしいのですが。自分たちでいろいろ調べることは、すばらしいことだと思います。調べたことを心にとめておくと、いつか芽がふきでて、やがてボランティア活動の花が咲くこともあるでしょう(そうだったらいいのになあ……)。そうそう、古川先生とわたしはお友だちだけれど、年は同じではありません。古川先生がおこるよ〜。

3月3日(木) 「ひなまつり」

★白内障の手術のために入院していたひいばあちゃんが退院しました。帰り際に看護士さんがわたしに向かって、「Yちゃんによろしく」と長女の名前をいったので、え、っと首をかしげました。「わたし、小学校で仲良しだった○○です。覚えてます?」「えーっ、○○ちゃん!」とびっくり。先日お見舞いに来ていたわたしを見かけて、「あ」と思ったそうです。それで、ひいばあちゃんに、「おまごさんの名まえは?」と確かめたんですって。そんなことを知らないひいばあちゃんは、「なぜ、わたしがY子の祖母だとわかったのだろう」と不思議に思っていたそうです。さて、ひいばあちゃんは昨日がお誕生日だったので、退院のついでに、二人でランチを食べに行きました。

★ひな祭り。今年はひな壇を出しませんでした。ねずみ花火のようにはじけているガッティちゃんが、毛せんをひっぱっておひなさまを倒すにちがいないと家族の意見が一致したからです。散らし寿司と、鯛のお造り、菜の花のごまあえ、蛤のお吸い物、お雛さまのケーキでお祝いしました。

★冬の日差しの中で、くつろいでいるのは木製の猫。長い間、庭の木立の中に忘れられて、朽ちかけていました。なぜそんなかわいそうなことになったのかさえ覚えていないのです。昨年末、廃棄する植木鉢をかき集めているときに、見つけました。名まえもありません。あらためて、「ひなた」と名づけました。

                          

3月2日(水) 「壁掛け」

★高齢者クラブの空き缶つぶしを手伝いました。手作りのおすしの差し入れがありました。具がいっぱい入っているのり巻。板昆布で巻いたものや、さごしのにぎりもありました。早朝から作ってくださったそうです。上等の渋茶と汐昆布で、それはそれは、おいしくいただきました。ただし、ガレージの前で立ち食い。久々の春めいたひざしもごちそうでした。

★今年度最後のクラブ支援の日。一年生と三年生が学年ならびに学級閉鎖になったそうですが、ボランティアクラブの四年生〜六年生の子どもたちは元気で全員出席でした。前回から取り掛かっていた、老人ホームにお届けする「元気の出る壁掛け」を完成しました。おじいちゃんやおばあちゃんもかわいい絵ややさしい言葉に、喜んでくださることでしょう。みんなで縫った介護用雑巾といっしょに、学校から届けることになっています。ほんとうは子どもたちに持っていかせて、お年寄りと交流をさせたいのですが、残念です。三年前までは老人ホームを訪問して、歌をうたったり手品をしたりもしたのですが。今日は時間が余ったので、わたしが子どものころにしていた体を使った遊びをして盛り上がりました。「羅漢さんがそろった」「足かけどんどん」「手つなぎねじりほどき」などです。
              
             
          中央の赤い四角は、ふたをあけると奴さんがとびだします
3月1日(火) 「申告」

★昨夜、わたしが眠っているうちに、うれしいメールが届いていました。「盲導犬不合格物語」の感想文で内閣総理大臣賞を受賞した森結衣子ちゃんのお母さまからです。西宮の某小学校の四年生からお手紙が届いたそうです。道徳の資料に結衣子ちゃんの感想文が使われたとかで、クラスの子どもたちと担任の先生のお手紙も入っていたんですって。結衣子ちゃんの感想文は感動的で大人が読んでも心が癒されるものですが、子どもの心をも動かしたのでしょう。不合格犬のことについて、もっと知りたいというお手紙もあったそうですが、実は、わたし、この金曜日に吹田の小学校に不合格犬のお話に行くことになっています。こうして、盲導犬だけではなく不合格犬に対する認識が、子どもたちの中に少しずつ浸透していくって、素敵なことだと思います。

★毎日新聞の朝刊に、いよいよ「とんがり森の魔女」の連載が始まりました。インターネットでも見ることが出来ます。ただし、よこやまゆみさんの不思議でかわいいイラストを見てもらうことができないのです。それがとても残念です。このところ宣伝ばかりで申し訳ありません。


            
          とんがり森の魔女「ダイラ」ってこんなだよ(よこやまゆみ・画)

★今日の午前中しか時間がとれない……。ひいばあちゃんのお見舞いは、夫が「行く」といってくれたので、えいっとばかり税金の申告に出かけました。4日までなら泉ヶ丘に仮設出張所が出来ているのです。去年行った堺東の税務署とはちがって、1対1で丁寧に見てくれ、計算もぱっぱっぱっとしてくれたので、すっと終わりました。

★M先生から素敵なプレゼントが届きました。ハーブ入りのお昼寝まくらとアイピロー。わたしの日記を見て、疲れて倒れないようにというご配慮だと思います。かわいい羊の肌触りのよさと、すーっとしたいい香り、M先生のお心使いを思うと、抱きしめただけで疲れが遠くに……。ガッティちゃんが、「めえ、めえ」と、はしゃいでいます。ふたりでお昼寝もいいね。

               

★出版社から提案していただいた企画について、ゴーサインが出ました。これには不思議なご縁がいくつもいくつもあったのですが、それはいずれお話できると思います。ひつじさんに癒してもらいつつ、がんばろうっ!