2 Jun 2025
★おすそわけしてもらったニラで、チヂミと汁物をこさえました。チヂミには干しエビを、汁物にはソーメンとたまごを入れました。
夕方、豆ごはんを炊きました。甘くって、柔らかくって、旨々です。
★録画しておいた100カメ(べらぼうの巻)を観ました。数秒の登場シーンのために数時間かけて扮装し、何時間も待たされる役者さんもいれば、本番までの試行錯誤。何百人もの出演者に扮装させ、すべての出演者のスケジュールを把握しているスタッフさんたちの撮影裏。無理難題とも思われる演技の指示をクリアーしていく俳優さんたち。見ごたえのある番組でした。
★もうひとつ遭遇した100は、「100分で名著」です。『侍女の物語』の「侍女」とはだれのことをいうのか……。すべての女性が国家によって自由意思と財産権を奪われ、出産能力のある女性が「侍女」として、司令官の子どもを生むためだけに生存を許されている恐ろしい社会の物語です。
1985年に、この小説が初版されたときは、少子化から生まれた近未来の裁国家を描いたファンタジー(SF)だったのですが、以下のような状態が原因だとすれば……、
身近に起こりうることです。非常時には、極端なことをいうリーダーが支持を集めます。そして暴君が生まれるのですが、それは「疑うことをしない人」「すぐに忘れてしまう人」「このままで大丈夫だと思う人」「面倒を避けたい人」たちが支持者になるからだそうです。「どうしていいかわからない」を含めれば、わたしもその一員です。ディストピアはユートピアの反対ではなくて、ユートピアと表裏一体。ある日ユートピアがひっくり返って、ディストピアになる。そしてそれが日常になっていくというのです。ただただ怖いです。
この本を書いたは、カナダの女性作家 マーガレット・アトウッド は、預言作家ともいわれていますが、文学とは、「かもしれない」「ありうる」「ひょっとそたら」「たぶん」の揺れを描くものだそうです。