今日はこんな日

6月25日 ローズマリーの効用。

★テレビドラマ「舟を編む」の第1回を見て以来、国語辞書(大辞林)を繰るのに、嵌まっています。「あ」には、まだ辿りつけていません。その前の、特別ページの楽しいこと。「夏」について書かれているページ(2ページ)には、夏の季語、言葉、星座、名句、行事などが絵付きでびっしり書きこまれています。他にも、擬音語、敬語、外来語、

いろはがるた・いろは歌、枕詞、漢字、漢語、

平家物語、百人一首、能、歌舞伎などなど。楽しみです。

★ドラマ「舟を編む」の時代設定は2017年。2020年の改正に向けての校正が始まったところです。新入りのみどりは、「恋愛」という言葉の注釈の「異性同志が」に疑問を感じました。異性間以外の恋愛をしている人は、自分を否定されたようで、傷つくと思ったからです。時期尚早。辞書は時代の先を行くのではなく、追いかけていくものだと学者たちはいいます。いろいろあって、刊行までまだ時間があるので、様子を見ましょうということになりました。

みどりの頭から言葉があふれだすシーンの映像、わかりやすくて素敵です。

家にある大辞林の第4版は、2019年に出たとき、すでに広辞苑を2冊持っていたのですが、その製作努力に感銘して買い足しました。それには、「恋愛」→「互いに恋い慕うこと」と主語が省かれています。この時点で、恋愛について、辞書が、時代に追いついたんですね。

「舟を編む」、映画で見た時よりも深く感じています。

★西村友里さんの新刊『さくら図書館のひみつ』(国土社)をご紹介します。「悠也くん、忘れ物」と、学校の帰り渡された本、たしかに、モモタニユウヤと書かれているけれど、悠也の本ではありません。なんだか古そうな本です。もう一冊、そして、もう一冊、モモタニユウヤの名前が書かれた本が出てきたました。もしかしたら、同じ名前の子どもがいたのかも。百谷という珍しい名字なので、ひいじいちゃんに聞いてみようと思いました。ひいじいちゃんは、95歳。ほとんど接点のない悠也のことをよく知っていました。コマがうまいこと。名前をからかわれたこと。お母さんは、何も話してないといいます。しかも、悠也に「へびいちごが毒だって前にもいったよな」だなんていいます。前にって……。

ひいじいちゃんが亡くなり、なぞがとけていくのですが、ひいじいちゃんが95歳になっても忘れられない心の奥に秘めた思いに、読み終わった後、心が締め付けられます。静かに、戦争のことを、きちんと伝えてくれる一冊です。

★冷蔵庫の野菜室を開けるたびに、ハーブのいい香りがします。ローズマリーです。

ローズマリーの効用ってすごいです。記憶力・注意力アップ。 リフレッシュ効果。抗菌・抗酸化作用。血行促進。抗炎症作用。消化促進。 鼻詰まりの緩和。魔法のハーブです。

 

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1943年生まれ
羊年・B型・さそり座
48歳で童話教室に通い始め
54歳で単行本デビュー
80歳の現在に至る

日本児童文芸家協会会員
日本ペンクラブ会員

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