今日はこんな日

8月1日 勝海舟の書

★自力整体で使わせてもらっているお寺は、勝海舟が定宿にしていたそうで、掛けてある軸や書の中に、海舟の筆もあるそうです。床の間の右の一幅はまちがいなく海舟だとか。あとは、どれなんでしょう。

 

講師の言葉に身を委ねるつつ、体をゆるめたり、鍛えたり。今回も、いい時間でした。終わって、片づけるとほぼ正午。帰りのバスを待っていると、熱気に囲まれ息苦しくなってきます。温暖化ではなく沸騰化。不要不急の外出は控えろということです。幸い、自立整体は、来週も次の週も休講です。お茶のおけいこも8月は休ませてもらいます。

★北川チハルさんの新刊絵本『おかえり、フク』(佼成出版社)をご紹介します。親にはぐれ、今にも死にそうなニホンカモシカの赤ちゃんを保護し、育てた夫婦のお話です。ニホンカモシカは天然記念物、一年後には山に帰すことが条件でした。フクと名づけられたカモシカの赤ちゃんは、大事に大事に育てられました。そして一年後、約束通り山にかえしたのですが、翌日、戻って来ました。今度はもっと山奥へ。その後、フクはどうなったのでしょう。

帯に、「おかえり。それは、言ってはいけない言葉」と書かれていますが、これが、この本のテーマだと思います。いずれ山へかえさなければならない野生の動物の保護の難しさを感じました。保護した野生動物を、自然にかえすためには、人間になれさせてはいけないのです。ペットのように飼ってはいけないのです。ご夫婦も、そのことは十分わかっていました。山と集落を縄張りとして生きたカモシカの13年の生涯。終わりがよければ、すべてよし。ほんとうにあった物語です。

 

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1943年生まれ
羊年・B型・さそり座
48歳で童話教室に通い始め
54歳で単行本デビュー
80歳の現在に至る

日本児童文芸家協会会員
日本ペンクラブ会員

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